カメラ機能がマニアックすぎる!?フラッグシップ「G4」ベースの進化した″異才″ーーauスマホ「isai vivid LGV32」を写真と動画でチェック【レポート】


スローシャッターやRAW記録などカメラ機能が大幅進化

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは14日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「au発表会 2015 Summer」を開催し、約5.5インチWQHD(1440×2560ドット)IPS Quantum液晶(AH-185)を搭載したAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)採用スマートフォン(スマホ)「isai vivid LGV32」(LG Electronics製)を5月下旬に発売することを発表した。

すでに5月15日よりauショップ店頭や公式Webストア「au Online Shop」などで事前予約受付が実施されており、価格(税込)はすでに紹介したように本体価格が77,760円で、実質負担額が誰でも割を適用した他社から乗り換え(MNP)で21,600円、それ以外で37,800円。

isai vivid LGV32は64bit対応ヘキサコアCPU(1.8GHzデュアルコア+1.4GHzクアッドコア)を搭載したQualcomm製「Snapdragon 808 MSM8992」を採用し、内蔵メモリー(RAM)が3GB、内蔵ストレージが32GBのパワフルなスマホだ。

今回は発表会のタッチ&トライコーナーで実際にisai vivid LGV32に触れることができたので、写真と動画で紹介していく。

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約5.5インチWQHD(1440×2560ドット)液晶と高解像度な大画面ディスプレイは前モデル「isai VL LGV31」から変わらずだが、ディスプレイパネルをやや下に変更し、フロントカメラ(約210万画素)の位置をディスプレイの上に変更することで自撮り(セルフィー)の使い勝手を向上させている。

写真では分かりづらいが、右端の「シャンパン」カラーはベゼル部分がダークブラウンのような色合いだ。

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大画面を生かしたウィンドウ表示「Qスライド」も健在で、動画を観”ながら”調べ物が行える。

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背面はつや消し仕上げで、カラーバリエーションは左から「ブラック」および「ホワイト」、「シャンパン」の3色。比較的落ち着いた色合いとなっており、アプリの使用を制限する「isai Secret」が用意されていることからビジネスマンもターゲットにしているようだ。

背面には1/2.6型1600万画素CMOSイメージセンサーを搭載し、光学式手ブレ補正(OIS 2.0)機能付きの明るいF1.8のレンズが大きく主張している。電源キー及びボリュームキーはカメラユニットの下にある。

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上面にはイヤホンマイク端子がある。カメラの右(画面奥)にはレーザーオートフォーカス、左(画面手前)にはデュアルLEDがある。

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下面にはmicroUSB端子がある。厚みは10.3mm(最厚部11.3mm)と最近のスマホとしては厚い部類となるが、エッジ部分を薄くすることで厚さを感じず手にしやすいデザインだ。

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防水(IPX5およびIPX7準拠)と防塵(IP6X準拠)の性能を持つisai vivid LGV32だが、リアカバーを取り外して電池パックの交換を可能としている。今夏モデルではサムスン電子製「Galaxy S6」および「Galaxy S6 edge」が従来まで対応していた取り外し可能な裏蓋を廃止し、さらに日本向けにはメーカーロゴを廃したことと対照的となったのが面白い。

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isai vivid LGV32のディスプレイの進化はisai VL LGV31との比較でその性能をアピールしていた。写真では伝わりにくいかと思うが、isai VL LGV31は隣に置いて比較するとやや色がくすんで見え、暗い方向に色が集まっているという印象だが、isai vivid LGV32は輝度やコントラストが高いこともあり、明るい部分のメリハリとくすみのない発色だった。写真として正確な色合いなのかは判断が難しいが、綺麗な色で写真や動画が楽しめてさらに屋外でも明るく表示されることは大きな進化と言える。

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カメラは前述したスマホとしては比較的大きなイメージセンサーと光学式手ブレ補正、そして、レーザーオートフォーカスによる高速オートフォーカスなどかなりの力の入れようだ。

特にマニュアルモードでの撮影機能の充実が今回の目玉となっており「ホワイトバランス」や「マニュアルフォーカス」、「露出補正」、「ISO感度」、「シャッタースピード」をGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で直感的に操作可能だ。

シャッタースピードは最長30秒まで設定可能で、長時間露光による自動車のヘッドライトやテールランプの長い軌跡を残した写真撮影が可能となった。

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さらに標準カメラアプリでDNG形式の「RAW」データの撮影が可能となった。isai vivid LGV32のイメージセンサーから出力されたデータをそのまま記録したRAWデータはパソコン(PC)で取り込んでAdobeのPhotoshopやLightroomなどの写真編集ソフトできめ細やかな現像処理(調整)できる。また、ファイルはDNG形式なのでこれに対応するスマホアプリであれば変換可能となるだろう。

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また、公式アクセサリーブランド「au +1 collection」から専用のフリップカバーケース「Quick Circle Case」が発売される。ケースはリアカバー(裏蓋)をしたまま上から被せるタイプで、特徴としては円い窓に表示されるスマートウォッチのような美しい時計表示とタッチ操作だ。カバーを閉じたままでの写真撮影や対応ゲームが遊べるなどしっかりと作り込まれている。

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Quick Circle Caseのユーザーインターフェイス


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カバーを閉じたままゲームが遊べる

最後にisai vivid LGV32の各種機能を紹介する動画をご覧ください。


動画リンク:https://youtu.be/W-1ntd3rSlI

isai vivid LGV32はディスプレイとカメラという変化が分かりやすい部分に力を入れたスマホという印象だが、グローバル向け最新フラッグシップモデル「LG G4」をベースにしており、ソフトウェアの作り込みもしっかりとなされており使い勝手が良い。

他社がQualcommの最上位CPUであるMSM8994を採用して発熱問題が浮上している中、最大クロック数とコア数が減らされたMSM8992を採用しているのもバランスが良く、さらにQualcommとのコラボレーションによるGPS精度の改善や100GBのGoogleドライブを無料で2年間使える権利が付くなどユーザーのメリットも大きい。

◯主な仕様
基本スペック
商品名isai vivid LGV32
OSAndroid 5.1
メーカーLG Electronics
ディスプレイ約5.5インチ「IPS Quantum」/WQHD
カメラメインカメラ:約1600万画素
サブカメラ:約210万画素
重量約150g
電池容量3000mAh
サイズ約76(W)x150(H)x10.3(D) mm
メモリー約32GB(ROM)
約3GB(RAM)
連続通話/待受時間通話時間:約1300分(VoLTE)
待受時間:約380時間(LTE/WiMAX 2+)
カラーシャンパン、ホワイト、ブラック
外部メモリーmicroSDXC(最大128GB)

対応サービス・機能
4G LTE
受信最大225Mbps
キャリアアグリゲーション対応

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