Xperiaとiモード端末を1回線で使いまわす!?第2回 低コストが魅力。ゆっくり自分のスタイルでXperiaに馴染もう


Xperiaなどのスマートフォンを使ってみたいけど、使いこなせるか心配な人もこれで大丈夫!?iモード端末との併用法第2弾は1回線での併用のメリットを考えます。

前回はXperiaとiモード端末併用のため、FOMAカードなしでXperiaを使用するための下準備について紹介しました。

では、1回線でXperiaとiモード端末を併用するとどんなメリットがあるのかについて述べたいと思います。1回線での併用の大きなメリットは何と言ってもコストです。

Xperiaを2台目として新規で契約した場合、月々のコストとして、基本使用料(タイプSSバリューの場合980円)+プロバイダ料金(moperaUスタンダードプランの場合525円)+パケット定額サービス(パケホーダイダブル390〜5,985円)かかります。

無線LAN環境で使うなどして、パケット代を節約する手もあるのですが、普通に上限までパケット代を使えば単純計算で7,000円近く出費が増えてしまいます。さらに端末代金を割賦で払うとなると、9,000円近いコスト増となってしまいます。

では、1回線のままiモード端末からの機種変更という形でXperiaを購入した場合、増えるコストはどのくらいになるでしょうか?

iモード端末で上限までパケット代を使っていた場合、4,410円となりますが、スマートフォンでの併用となった場合、パケット代の上限が5,985円まで上がるので、パケット代を上限まで使い切るなら、1,575円増となります。あとはプロバイダ料金としてmoperaUがプラス(ライトプランの場合315円/スタンダードプランの場合525円)になりますが、この場合、5月より導入された「ISPセット割」が適用になります。

ドコモはiモードもmoperaUも一つの「プロバイダ(ISP)」として認識しています。ドコモが運営している2つのプロバイダを両方契約すると、2つのプロバイダ料金からそれぞれ157.5円が割引になります。つまりiモードとmoperaUを両方契約すると、315円割引となり、実質iモード基本料金は不要となるのです。というわけで1回線でXperiaとiモード端末を併用する場合、プロバイダ料金は実質ライトプランの場合に315円-315円=0円、スタンダードプランの場合に525円-315円=210円のプラスとなります。

従って、Xperia導入により増えるコストは今までiモードでパケット代を上限まで使っていた人がXperiaでもパケット代を上限まで使う場合、1,575円もしくは1,785円に端末割賦代金を加えた形になります。割賦の場合は1ヶ月当たり3,000円強のコスト増となりますが、それでも新規で端末を追加するより随分安くXperiaを持てるのです。

というわけで、iモード端末は手放したくない、できるだけ安くXperiaを持ちたい、という方には、1回線での併用はかなりオススメできます。

もう一つ、コスト面以外に1回線での併用のメリットとして、意気込んでスマートフォンを買ったものの、なかなか馴染めない…という方はいつでもiモード端末に戻れる安心感があるということです。

筆者も実は、スマートフォンを使うのはウィルコムの「W-ZERO3シリーズ」以来で、スマートフォンを使うことにやや不安がありました。W-ZERO3シリーズは日本のスマートフォンの先駆けで、私も楽しく使っていましたが、どうしても普通の携帯電話端末と比べると使い勝手で劣る面があり、別の機種に変更してしまった経緯がありました。

1回線でiモード端末とXperiaを併用する形にすれば、FOMAカードを差し替えればいつでも好きな方を使うことができます。まずはiモード端末の方にFOMAカードを挿しておいて、XperiaをFOMAカード無しで使い、無線LAN環境で徐々に使い方に慣れていきながら、慣れてきたらXperiaにFOMAカードを挿してあちこちで使う、ということもできます。私は実際その方法でXperiaに慣れることができました。

Xperia_imode2_01
また、生活スタイルに応じて、iモード端末とXperiaを使い分けることもできます。



私はiモード端末の歩数計機能が好きで、外歩きをする時は基本的にiモード端末の方にFOMAカードを入れています。

Xperia_imode2_02
iモード端末「F-03B」の歩数計機能画面。


Androidにも歩数計アプリは一応あるのですが、iモード端末の歩数計機能の方が作り込みがしっかりしていて、上のようなiアプリや待ち受け画面などと連動しているので、非常に使いやすいのです。

私は外で歩く時はiモード端末にFOMAカードを入れて、座ってじっとしている時はXperiaにFOMAカードを入れて使っています。無線LAN環境ではiモード端末にFOMAカードを入れて、Xperiaは無線LANで使います。

これはあくまで一例ですが、生活スタイルに応じてFOMAカードを入れ替えてiモード端末とXperiaの良いとこ取りをすることができるのが、1回線での併用のメリットと言えるでしょう。

以上、まとめますと、一番のメリットは何と言っても低コストで導入できること。そして、いつでもiモード端末に戻れる安心感から、焦らずゆっくりとXperiaに馴染めること、自分の生活スタイルに応じて端末を使い分けられることもメリットと言えるでしょう。もちろん、この1回線でのiモード端末とスマートフォンの使い分けは、「LYNX SH-10B」や「dynapocket T-01B」などの他のドコモスマートフォンでもできます。LYNXなどをお使いの方も、ぜひ1回線での併用をご検討いただいてはいかがでしょうか?

次回は1回線で併用する上でのプチ便利ワザを紹介します。Xperiaの電池パックって外しづらくないですか?でも、コツをつかめば簡単に外せて、素速くFOMAカードを挿し替えられます。そんな小ワザから、入れておきたいアプリなどを紹介していきます。

記事執筆:こば(小林健志)

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