2019 Japan IT Week春 前期:エイビット、ネットワークを活用した防災ソリューションにsXGPやLTE関連製品を展示【レポート】



防災・防犯ソリューションやLTE・sXGPで利用するコンパクトな基地局などが展示されていたABiTのブースをレポート!

2019年4月10日〜12日の3日間にかけて、東京お台場の東京ビッグサイトにて日本最大のIT関連の総合イベント「2019 Japan IT week 春 前期」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が開催されました。

毎年、Japan IT Week春は3〜4日間にかけて東京ビッグサイト全館を使用しての開催となりますが、今年は2020年開催の東京オリンピックの準備による施設改修により、当分の間、東館が使えなくなったため、日程を4月10日〜12日を前期として3日間(会場は西館のみ)。そして、5月8日〜10日の3日間を後期とした、合わせて6日間での開催となっています。(後期の会場は西館と新設された青海展示棟)

ネットワーク関連の企業やメーカーなどが多数出展するイベントということで、当ニュースブログS-MAXは今年も取材へ行ってきましたので、数回に分けてブースレポートをお届けします!

本記事ではIoT/M2M展エリアにて、モバイルネットワークを活用したソリューションのほか、コンシューマー向けにはホムテル3Gなどのユニークな端末を多数開発しているエイビットのブース展示の様子をお送りします。〇ZONE防災
今回のエイビットの展示は中央に防災関連ソリューションや関連機器の展示がされており、周囲に5GやsXGP関連の展示エリアを設けたブース構成となっていました。

ブース中央のZONE防災のスペースでは、既に運用を行っている水位センサーや、傾斜センサーを利用したスマート杭の「スマ杭」のほか、参考展示として道路に設置されているポール型の冠水センサーなどが展示されていました。

水位センサーやスマ杭。これらはすべて内蔵の電池のみで約5年の稼働が可能だという。



センサーと通信モジュールを搭載した、「ポール型冠水センサー」ポール内部のセンサーが冠水状態になったことを検知するとネットワークでアラートや警報情報を発信することができる。


〇ZONE監視
こちらの展示コーナーではすでに警備会社に採用・運用されている遠隔監視ソリューション「ABITリモート監視サービス」のデモンストレーションが行われていました。

すでに警備会社の採用実績のある「ABITリモート監視サービス」

「ABITリモート監視サービス」は設置した監視対象機器(センサーなど)に動きがあった際に、監視対象機器と接続されたLTE Cat.1通信機能を搭載の汎用端末「AK-121」からエイビットのサーバーへ情報が送られ、さらにそこからユーザー側の監視センターへ情報が届くといったものです。

「ABITリモート監視サービス」の概要

前述の通り、すでに警備会社への導入実績のあるソリューションで、説明員によると用途や規模に応じた自由なカスタマイズも対応できるとのことです。

デモンストレーションでは実際にセンサーに反応があってからすぐに監視用のPC(ユーザー側の監視センター)に表示が反映されており、実用性・速報性も高そうに感じた。

接点センサーと汎用監視端末「AK-121」(画像=左)とユーザー監視センターの画面(画像=右)


〇ZONE PrivateLTE/5G
ZONE PrivateLTE/5Gのコーナーでは構内PHSの置き換え・後継として期待されているsXGPやPrivate LTE(ものすごいざっくりとした言い方をするなら、音声を通話を含む構内通信に自営PHSではなくLTEを自営の回線として活用するというもの)関連の基地局などが展示されていました。



展示されていたsXGP・Private LTE基地局など



基地局のアンテナ部の展示もありました。


この他、ブース内には完全にオフラインで動作可能で、買い切りでの運用もできる、スタンドアロンスマート監視・警報装置の「ポン付けエッジAIや持ち歩き可能な5G用のポータブル基地局」などが展示されていました。

WatchCATシリーズ「ポン付けエッジAI警報機」。学習させる内容を変えることで、人間や犬なども監視対象とすることが可能


「ポン付けエッジAI警報機」の概要



バッテリーや大容量ストレージを搭載し、サーバーとしても利用可能なポータブル基地局(画像=左)やLTE/Private LTEの検証・デモ機(画像=右)


今回のエイビットブースは法人向けのソリューションや防災機器といったこれまでにも取り組んできているものから、もうすぐ始まる5GやsXGP・Private LTE/5G関連の展示も見ることができました。

特に構内PHSの置き換え・後継規格ともいわれるsXGPでは説明員の方から、「sXGP(PrivateLTE)では専用のSIMカードを挿して構内ネットワークへ参加することになる」など、興味深い話も聞くことができ、筆者個人としても楽しく、今後の展開に期待が溢れるブース展示となっていました。(専用網のためだけのSIMカードとかワクワクしますよね!)

記事執筆:河童丸


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・株式会社エイビット - Infinite Wireless Connection
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