【特集/JOURNEY】 刺激的で優しいアラブの国へ (1/8)
オイルマネーが渦巻くリッチな王国?
高層建築が立ち並ぶ近代的なメトロシティ?
あるいは世界各国のセレブリティが訪れる高級リゾート地?
もちろん、どれも大正解。
ただし、実際にこの地を訪れてみると
逆にどれも完全には言い得ていないことに気がつくはずだ。
ドバイに限った話ではないけれど、
この"言い得ていない"部分を体感するこそ旅の醍醐味。
livedoorHOMMEでは、世界各地に旅人として訪れ、
そんな"言い得ていない"部分をフューチャーしていきたいと思う。
旅人の心を動かす多様性のある街
中心街からクルマで5分も走れば、すぐにローカルの人たちが暮らす住宅地になる。敬虔なイスラム教徒が多いこの国はモスクの多さもかなりのもの。戒律が厳しいことで知られるイスラム教だけに、残念ながら異教徒がモスクに入ることはできないが、それでも伝統的なイスラム建築で建てられた建物を見るだけでもかなり楽しめると思う。街を散策していると、どこからともなく礼拝時間を知らせるアザーンの音が聞こえてくる。この音もなかなか良いもので、自分がイスラムの国に来たことを強く実感させてくれる。
さらに数分走ればそこは広大な砂漠地帯。
見渡す限り砂しかない、壮大な景色を目の前にすると、つい数十分前まで自分が見ていた近代的な未来都市がまるで夢のようにさえ感じられる。
砂漠に行くならお勧めしたいのが四輪駆動車を使って縦横無尽に砂漠を走り、砂漠で食事をするオプショナルツアー。きっとドバイを切り開いたベドウィン(砂漠の民)たちがより身近に感じられると思う。
意外に大きく取りあげられていないがドバイは海もとても綺麗で、海水浴も楽しめる。
青く澄んだ空の下、コバルトブルーに染まる海で泳ぐのはかなりの優越感。ハワイやアジアのマリンリゾートに行き慣れた人にこそ、ぜひ行って試してもらいたいクオリティーを備えている。
実際にドバイに行ってみて感じたのは、ショッピングはもちろん、イスラムのカルチャー、マリンリゾートまでをすごく狭いエリアで楽しめるドバイは、休暇の少ない日本人にこそ合っているのではないか、という思いだ。海外の渡航先としては考えられないほど治安も良い。
次回以降では、
ドバイの魅力をさらに掘り下げて紹介していこうと思う。
【Text=日比崇幸 / Photo=小林邦寿】
■livedoorHOMME【特集/JOURNEY】
『刺激的で優しいアラブの国へ 〜ドバイ〜』(全8回)
大きな地図で見る