韓国で740万人を動員『サニー 永遠の仲間たち』、懐かしの大ヒット洋楽が彩る予告編


 昨年5月に韓国で公開されるや世代を超えて口コミが広がりロングランヒットを記録し、740万人(韓国の総人口は約5,000万人)を動員した大ヒット映画『サニー 永遠の僕たち』(原題『SUNNY』)。5月のBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかでの全国公開に先駆けて、70〜80年代大ヒット洋楽の数々とともに綴られる同作の予告編が完成した。



 『サニー 永遠の僕たち』の監督は、前作『過速スキャンダル』(2008年公開)で830万人を動員し、興行記録を打ち立てたヒットメーカーのカン・ヒョンチョル。偶然の再会をきっかけにかつての友人を探すことになった主人公が、希望に満ちていた日々を思い出し、皮肉な現実に直面しながらも、友情と輝きを取り戻していくという珠玉の物語を作り上げた。

 

 完璧な夫と高校生の娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた主婦のナミはある日、母の入院する病院先で、高校時代の友人チュナと再会する。当時、ソウルの女子校へ転校したてのナミを、仲間に入れてくれたのが姉御肌のチュナがだった。個性豊かな7人の仲良しメンバーは、友情の証としてグループを“サニー”と名付け、ずっと一緒にいようと誓うが、ある事件がきっかけで離ればなれになってしまう。あれから25年。病に冒され、また仲間に会いたいというチュナのため、ナミは残りのメンバーを探し始める。それはナミにとって、夢を抱き、輝いていた日々を取り戻していく旅でもあった。

 

 物語は、シンディ・ローパーの名曲をカバーしたタック&パティの「タイム・アフター・タイム」に始まり、シンディ・ローパーの「ガールズ・シャウト・ワナ・ハヴ・ファン」や、当時16歳のソフィー・マルソーが主演の映画『ラ・ブーム』(1980年公開)の名場面を再現したリチャード・サンダーソンの「愛のファンタジー(リアリティ)」、そして映画のタイトルにもなっているボニー・Mの「サニー」といった懐かしの70〜80年代の大ヒットナンバーやファッションに彩られ、きらびやかな思い出と溶け合ってそれぞれの“人生で一番輝いていた日々”が綴られていく。

 

 夢で満ちあふれていた“1986年”の高校生時代と、その当時想像していたものとは異なる“2011年の現在”が並行して描かれ、観る者は彼女たちの人生に引き込まれるとともに、いつしか自分のなつかしい思い出の中に身を置いているかのような、温かい感動に包まれるだろう。

映画『サニー 永遠の僕たち』公式サイト

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