【気になるトレンド用語】永遠の17歳!みんなの夢 17歳教って何?


年齢は、年を重ねるたびに必ず増えていくもの。でも、決してうれしいとはいいきれないものでもあります。特に女性にとっては、年をとるにつれて人前で自分の年齢はいいたがらないものですね。

そんな宿命に立ち向かい、何年たっても「17歳です。」といいきれる人たちが存在します。その人たちは、"17歳教"とよばれています。

さて、この団体、いったいどのような団体なのでしょうか。

■何の団体なのでしょうか?
一般的には余りしられていないかもしれませんが、"17歳教"とは声優の世界では大変メジャーな存在なのです。
代表(教祖)は声優の井上喜久子(愛称:お姉ちゃん)さん。代表曰く、"17歳教"は「宗教」ではなく、「ギルド(組合)」とのことらしいのですが、入信すると次のことが可能になります。

・実年齢に関係なく「永遠の17歳」を名乗ることができます。
 ちなみにイベントなどで「井上喜久子、17歳です」と自己紹介したら、「おいおい」と突っ込むのがお約束です。
・出身地が「出身都道府県のお花畑」になります。
・主食が「花の蜜」になります。

このように簡単に“不思議ちゃん”になれるものと思われますが詳細な全容は明らかになっていません。 なお、入信し会員になるには以下の条件を満たしていることが必要です。

・声優であること
・女性であること
・実年齢が17歳と156か月を超えていること

ただし、教祖の許可次第では声優でなくとも入信が可能とのこと。また「17歳と156か月」未満の年齢でも準会員になることができます。

現在、代表の熱心な布教活動によって声優界では、着々と存在感を増しています。人気声優、田村ゆかり(愛称:ゆかりん)さんが入信した後、一気に知名度が高まった感がありますが……。田村ゆかりさんに影響されたのでしょうか、その後は野川さくら(愛称:さくにゃん)さんが入信、田村ゆかりさんの盟友、堀江由衣(愛称:ほちゃ)さんもお姉ちゃんの許可を得て入信されています。

■会員心理もいろいろ
ニッポン放送のミューコミ(2006/04/19放送)によると副教祖である田村ゆかりさんから「飽きて来てる」との発言がありました。当初は30歳にならないと入れないと条件があったのに「なし崩し的に人が入りたいっていってきている」ことが理由だそうです。「本当に若い子が17歳っていったって、だから何?って感じ」などと発言されています。それでも2006年12月23日のコンサートライブでは、「田村ゆかり、17歳ですっ!」といってることから、モチベーションの低下は一時的なものだったようです。

堀江由衣さんは布教活動に熱心なようですが、歌手として某テレビ番組に出演した際、教祖の名を出すことなく、声優界の暗黙のルールとしての17歳教を打ち出したことにより、事実上教祖に対し反旗を翻していると見ているファンもいるようです。

■類似団体も続々発足
堀江由衣さんがリーダーを務める声優ユニット“Aice5”が2007年5月6日に開催したライブで、メンバーのたかはし智秋(愛称:チアキんぐ)が、誕生日のお祝いをされた際に「永遠の23歳」を名乗ると宣言しました。23歳教の誕生です。なぜ23歳かなのでしょうか? その理由は、17歳だと「おいおい」といわれますが、23歳だとリアルなのでツッコミようがなく、みんなが黙ってしまったり「・・・あ、そう」としかリアクションをとれない状況になるのが面白いからだそうです。

その他にも後藤邑子(愛称:むらこ)さんが松来未祐(愛称:みゆみゆ)さんを誘い29歳教を発足させようとしていますと、2006年11月のCD発売記念イベントの際に明らかにしていますが、その後の29歳教については進展しているという情報はないようです、

■反対組織もあったり
実は、この活動は肯定派だけではありません。チーム30(サーティ)という17歳教に対するレジスタンス活動を行う秘密組織があるのです。葉月絵理乃(愛称:えりしー)さんと西村ちなみさんによって結成された組織でで、『ARIA』で共演した声優が次々と加入しています。
チーム30には、次のような加入条件があります。

・30〜39歳であり、自分が30代であることを受け入れる者(40歳になると自動的に脱退)
・性別不問
・声優以外の一般人であっても加入可能

なお、17歳教の信者は信仰を捨てない限り、チーム30には加入できません。

この17歳教からはじまった活動についての考え方はいろいろあるでしょう。しかし、声優という職業は、いつまでも少女や幼女などの役を演じなければなりません。また、演じる役もSFなど非現実な世界の住人だったりします。演劇など以上に、演じる役と現実の自分とのギャップは大きいともいえます。そうしたギャップを埋める効果や常に若々しい声を保つためにも「永遠の17歳」という“17歳教”は生まれてきたのかもしれません。

声優さんだけなく、一般の人の中にも「永遠の○○歳」でいたい人は多いのではないでしょうか。

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