カメラを片手に散策する、東京リラックスゾーン vol.5
Camera;FUJIFILM KLASSE S、LEICA R7
古都に迷い込んだかと錯覚するほど情緒ある街並み
訪れたことのある人はリピーターになるほどハマり、訪れたことがない人の多くは存在すら知らないと答えることが多い深大寺一帯。東京都心からはわずかに離れているものの、三鷹・吉祥寺・調布・つつじヶ丘からバスで行けるという好立地。バス停「深大寺」に降り立てば、住宅や人ゴミを完全に遮断した深い木々が眼前にひろがり、小京都のような江戸情緒あふれる街並みに驚くこと請け合い。まるで、狐につままれたように錯覚を起こすほどのインパクトがある。筆者も、東京に生まれ育ちながらも全く深大寺の存在を知らず、ほんの数年前に初めて訪れたのだが、こんな場所をそれまで知らなかったことに呆然としてしまうほどだった。特に雰囲気が良いのは、深大寺を中心としたわずか数百メートルほど。ここにはそば店と土産店が連なり、多くの観光客で賑わっている。
深大寺の奥に広がる神代植物公園を含めて散策を楽しむ人は多いが、名物「深大寺そば」を求めてやって来る人も多い。現在20店舗以上のそば屋があり、中には相当な名店と評判の店も。この日は、八割そばの天ざるを美味しくいただき、そば屋の店先で美味しそうに蒸されていたそばまんじゅうを、水路沿いの座敷に座って食した。和スイーツの豊富さも特筆ものだ。
神代植物公園側にもバス停はあるが、深大寺側から訪れた方が非日常感を味わえるはず。バスを使わずに、調布駅から徒歩で深大寺を目指すと30分以上かかるが、その道程はのどかな里山的雰囲気を味わえるので、体力に自信がある人にはオススメしたい。そして今回の散策は、そんな江戸情緒あふれる風景を、白黒フィルムを使って収めてみた。
バス停「深大寺」を降りてすぐの光景。東京都とは思えない雰囲気。(Camera:KLASSE S)
NHKドラマ「ゲゲゲの女房」のロケが行われたことで一躍有名に。水木しげるにちなんだ「鬼太郎茶屋」もある。(Camera:KLASSE S)
趣のあるそば屋さんが並ぶ。(Camera:KLASSE S)
名物の深大寺そば。八割そば、九割そば、十割そばがある。天ぷらも美味。(Camera:LEICA R7)
そば屋が並ぶ通りには水路が。のどかな風景を演出してくれる。(Camera:LEICA R7)
水路に浮かぶ落ち葉も絵になる。(Camera:LEICA R7)
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