ケミカル・ブラザーズ、最新アルバムが映画『ハンナ』のサントラに決定


今年7月31日に、6度目のフジロックフェスティバルへの出演を果たし、最多記録となる4度目のヘッドラインを務めるケミカル・ブラザーズ。昨年6月にアルバム『時空の彼方へ』を発売した彼らが、8月27日より全国公開となる映画『ハンナ』のサウンドトラックを7月13日に発売することが決定した。

 『ハンナ』は、殺すことだけを教えられ育てられた16歳の少女ハンナの哀しき運命を描いた映画。主演は10代にしてアカデミー賞ノミネートを始め、様々な映画賞を受賞するシアーシャ・ローナン(『つぐない』『ラブリーボーン』)。すでに公開された全米では、初登場2位を記録するなど大ヒット作となっている。

 サウンドトラックには、ケミカル節満載の全20曲を収録。昨年公開され、サントラも大ヒットとなったダフト・パンクの『トロン:レガシー』同様、ダンス・ミュージック界の超大物によるササウンドトラックに世界中から注目が集まっている。

 メンバーのトムは、本作のレコーディングについて「本作は、過去の僕らの作品とは違った、新たな挑戦だった。普段は特に制限も無い中での作品作りだから、無限の可能性の中での制作という自由さに、時に無力感を感じることすらあるよ。だけど、この作品では、映画の場面に合うように、その制限の中での制作だったから、逆の意味で自由を手に入れられた気がするんだ。」とコメント(Wall Street Journalの記事より抜粋)。この奥の深い発言に、メンバーも本作の出来栄えに満足していることが窺える。

 ライヴとしては、実に4年振りの来日公演となる今回のフジロック出演。その予習としても欠かせない、この夏必聴のアイテムとなることは必至。


『ハンナ』
16歳の無垢な少女ハンナ、教えられたのは殺しだけ――。
雪深いフィンランドで父と二人きりで暮らし、殺人マシーンとして育てられたハンナを外の世界で待っていたのは、運命の鍵を握る最凶の敵。元CIA工作員の父とフィンランドの山奥で人知れず暮らし、並外れた格闘テクニックを叩き込まれたハンナ。愛らしい外見に反し、痛みを知らず感情をもたないまま16歳にまで成長したハンナの戦闘能力はいつしか父を超え、ついに外の世界へ旅立つ日が来た。ある任務の下、ヨーロッパへ旅立った彼女をかつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサが執拗に追う。行く手を阻むマリッサの手下との壮絶な戦いのなかで、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知らされることに…
監督:ジョー・ライト
出演:シアーシャ・ローナン、ケイト・ブランシェット、エリック・バナ
音楽:ケミカル・ブラザーズ
公開日:8月27日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

ハンナ - オフィシャルサイト
FUJI ROCK FESTIVAL '11

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