国内で500万台を販売する!シャープがスマートフォン事業の説明会を実施


シャープ スマートフォン事業説明会

11/15(月)、シャープは都内でスマートフォン事業説明会を開催し、同社の情報通信事業統轄 大畠昌巳氏が、今冬から来年の春にかけて各キャリアから順次発売される予定の同社製スマートフォンを中心とした事業展開についての説明を行った。

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都内で開催されたシャープのスマートフォン事業説明会

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大畠氏から市場動向、取り組み方針とラインナップの紹介、今後のシャープの取り組み戦略について説明が行われた


■急速に拡大するスマートフォン市場

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端末の市場動向。世界での携帯電話OSの出荷シェア予想。Androidが2010年で17.7%、2014年で30%、2015年には54%にもなると予想されている

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国内でもスマートフォンの比率が高まっていく見込み

大畠氏はまず市場動向について解説。スマートフォン市場の増加において「OSのシェアではAndroidが急激に増えている」とし、「国内においてもスマートフォンの比率が急速に高まってくる。弊社ではスマートフォンへのシフトがもっと進むのではないかと思う」と述べた。


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サービス動向。Twitterなどのマイクロブログにおいてスマートフォンでの利用比率が圧倒的に高い

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モバゲー、mixi、GREEなどのSNSにおいてもスマートフォンでの利用比率が高くなってきている

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さらに動画視聴においてもスマートフォンでの利用比率が高い

続いて、スマートフォンで利用されているサービスについて解説。スマートフォンからTwitterなどのマイクロブログを利用している比率が非常に高くなっており「昨年の7倍にもなっている」(大畠氏)と述べた。また、mixiやモバゲーなどのSNS利用者においてもスマートフォンからの利用が高く、さらに動画視聴(YouTubeの利用)においてもスマートフォンでの利用比率が高く「各分野でスマートフォンの利用率が高い」(大畠氏)と語った。


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ユーザー動向では、これまでのスマートフォンではユーザーニーズを満たせない部分もあった点を指摘

一方で、これまでのスマートフォンでは赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイなどが搭載されておらず満たせなかったニーズが存在し、不満や不便を感じているユーザーもいることや、そうした満たせないニーズにより、興味はあるが乗り換えることができないユーザーもいる点について指摘した。


■おサイフ機能やワンセグ、赤外線通信は必須

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端末市場動向、ユーザー動向、サービス動向を分析

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スマートフォンへのシフトを加速化させると同時にこれまで通りの携帯電話の開発も継続して行う

続いて大畠氏は、同社の今後の取り組みについて説明を行った。市場動向やユーザー動向の分析をしたうえで、「スマートフォン市場に参入するには今が好機と考えている。スマートフォンへのシフトが進んでいるが慣れたケータイがいいというユーザーにも対応していく」と語り、スマートフォンへのシフトを加速させる一方で、これまで通りの携帯電話も継続して開発していくことも強調した。また、端末だけではなく「魅力あるコンテンツやサービスによる差別化を行っていく」とした。


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NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク向けに合計5機種のスマートフォンを投入する

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ディスプレイ、カメラ機能、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信がシャープ製スマートフォンの特徴となる

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これまでの携帯電話でできていたことをスマートフォンでもできるという点をウリにラインナップされたシャープ製のスマートフォン

同社のスマートフォンへの取り組みとしては、(1)ラインナップの早期拡大、(2)国内仕様サービスの取り組み、(3)3Dエンターテイメントを、端末・コンテンツの両面で展開、なのだという。

今回の5機種のスマートフォンについて、機能面ではIS03の「コンビネーション液晶」や900万画素の高画素・高機能カメラの搭載、今夏に発売した「IS01」や「LYNX SH-10B」から継続してワンセグや赤外線通信にも対応している。サービス面においては「おサイフ機能は必須と考え対応させた」(大畠氏)と語り、生活インフラ機能を対応させることは重要であることを示した。


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3Dコンテンツはプリインストール以外に専用サイトにて3Dギャラリーを開設

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スマートフォン 3Dコンテストを開催

そのほか、新しい機能として3Dについても解説。ドコモ向けの「LYNX 3D SH-03C」やソフトバンク向けの「GALAPAGOS(003SH、005SH)」に搭載されている3D機能を紹介。また、「3Dについてはコンテンツが重要」(大畠氏)と述べ、端末にプリインストールされているコンテンツ以外にも専用サイト「GALAPAGOS SQUARE」にて「3Dギャラリー」を設置して対応していくことが伝えられた。

なお、12/1からはGALAPAGOS SQUAREにて「スマートフォン 3Dコンテスト」を開催し、同社の液晶テレビ「AQUOS」などをプレゼントするサイト内イベントも紹介した。


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シャープの2010年冬モデルのラインナップ

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ドコモ向けにはフルタッチタイプのケータイも3機種投入する

冬モデル全てのラインナップも改めて紹介された。スマートフォン以外の携帯電話については、14メガピクセルのCCDカメラを搭載した"進化した「AQUOS SHOT」"やコラボモデルのほか、ドコモ向けの「SH-05C」「SH-06C」「SH-08C(TOUCH WOOD)」はフルタッチケータイであることをアピールした。


■サービスやコンテンツと連携、海外にもスマートフォンを投入

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GALAPAGOSサービスのスマートフォン対応は2011年春を予定

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書籍、音楽、ムービー、ゲーム、3Dなどのコンテンツを用意

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AQUOSとの連携も

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GALAPAGOSサービスやAQUOS連携によりさらにスマートフォンの可能性を引き出す

同社の今後の取り組みについては、まず今年の9月と10月に発表した「GARAPAGOSサービス」を来年の春にスマートフォンに対応させることを明らかにした。書籍、新聞、音楽、ゲームなど多彩なコンテンツを用意し提供するのだという。また、GALAPAGOSサービス、AQUOS、スマートフォンとの連携なども行っていくほか、サービスやコンテンツを利用するうえでの環境なども整備していくとのこと。


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中国市場向けにも2モデルのスマートフォンを投入

海外展開についても言及。中国市場向けのスマートフォン「SH8128U」「SH8118U」を投入するほか、「3Dスマートフォンは今後海外展開も検討している」(大畠氏)とした。

最後に大畠氏は「国内向けのスマートフォンの販売台数を早期(2〜3年のうち)に500万台達成したい。今後の当社の動向について注目して頂きたい」とした。


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さらなる飛躍に向けて

記事執筆:2106bpm


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