ASUSTeK Computer、デュアルレンズカメラ搭載の最新フラッグシップスマホ「ZenFone 4 ZE554KL」と「ZenFone 4 Pro ZS551KL」を発表!Proは光学2倍ズーム対応で日本版も用意



エイスースの最新フラッグシップスマホ「ZenFone 4」と「ZenFone 4 Pro」が発表!

ASUSTeK Computer(以下、ASUS)は17日(現地時間)、台湾・台北にて発表会「WE LOVE PHOTO」を開催し、同社の最新スマートフォン(スマホ)「ZenFone 4」シリーズの6製品を発表しました。発表会の名称にもなっているようにZenFone 4シリーズでは特にカメラ機能に注力しているとのこと。

新たに発表されたのはシリーズの顔でもある「ZenFone 4(型番:ZE554KL)」とその上位モデル「ZenFone 4 Pro(型番:ZS551KL)」、自撮り(セルフィー)機能に注力した「ZenFone 4 Selfie(型番:ZD553KL)」とその上位モデル「ZenFone 4 Selfie Pro(型番:ZD552KL)」、そしてすでに発表されていた大容量電池モデル「ZenFone 4 Max(型番:ZC554KL)」の上位モデル「ZenFone 4 Max Pro(型番:ZC555KL)」。

本記事ではこれらのうちのフラッグシップモデルでともに背面にダブルレンスカメラを搭載したZenFone 4およびZenFone 4 Proについて紹介します。なお、両機種ともにグローバル市場で順次発売される予定で、価格は台湾ではZenFone 4が10,990台湾ドル(約40,000円)から、ZenFone 4 Proが18,990台湾ドル(約70,000円)から。

日本での販売については明らかにされていませんが、対応周波数帯を見る限りでは少なくともZenFone 4 Proには日本版(JP)が用意されおり、これまでに日本で「ZenFone」シリーズは人気ですので投入される可能性は高いように思われます。

【ZenFone 4 ZE554KL】


ZenFone 4 ZE554KLは昨年発売された「ZenFone 3」の後継機種で、ZenFone 4シリーズの中心モデルとなっており、背面にデュアルレンズカメラを搭載しました。ZenFoneシリーズではすでに日本では今年6月に発売された「ZenFone Zoom S(型番:ZE553KL)」(海外では「ZenFone 3 Zoom」)としてデュアルレンズカメラ搭載モデルが投入されていますが、これが標準モデルでも採用され、型番的にも「ZenFone 3(型番:ZE552KL)」やZenFone Zoom S ZE553KLの流れを汲むミッドハイレンジクラスとなっています。

ただし、ZenFone Zoom S ZE553KLでは広角レンズと望遠レンズによる光学ズームに対応していますが、ZenFone 4 ZE554KLでは広角83°(35mm換算で25mm相当)と超広角120°(35mm換算で12mm相当)の2つのレンズ(F1.8)を搭載し、レンズを切り替えてワイドアングルの撮影が可能です。

センサーは2つともにソニー製「IMX362」で1/2.55インチ約1200万画素(1画素1.40μm)を採用。4軸光学手ぶれ補正と3軸電子手ぶれ補正に対応し、デュアルピクセル像面位相差オートフォーカス(PDAF)などによる0.03秒の高速なAFに対応。さらに画像処理エンジン「PixelMaster 4.0」に進化し、HDR ProやBeautyなどの各モードが利用可能です。LEDフラッシュも搭載。



前面にあるフロントカメラは約800万画素センサーおよび広角84°(35mm換算で24mm相当)かつF2.0レンズを搭載。ディスプレイは約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶(10点マルチタッチ対応)で、外観は2.5DラウンドガラスのCorning製「Gorilla Glass」を採用しています。

側面や背面はナノモールディング技術によるアルミニウムユニボディーのシンプルかつ高級感あるデザインとなっており、細かいダイヤモンドカッドのメタルエッジやマイクロエッチングによるZenシリーズの象徴でもある同心円状ヘアライン加工が施され、贅沢なアクセントとなっています。

サイズは約155.4×75.2×7.5mm、質量は約165g、本体色はMoonlight whiteおよびMint Green、Midnight Blackの3色展開。ディスプレイの下中央に指紋センサーを兼ねたホームキー、その左右に静電式の戻るキーおよび履歴キーといったナビゲーションボタンを搭載。OSはAndroid 7.x(開発コード名:Nougat)をプリインストールし、Android Oにアップデート予定。独自ユーザーインターフェース「ZenUI
4.0」を採用。



チップセットは14nmプロセスで製造されたQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 630」(2.2GHz Cortex-A53コア×8)もしくは「Snapdragon 660」(2.2GHz Kryo 260コア×8)を採用し、GPUはSnapdragon 630が「Adreno 508」、Snapdragon 660が「Adreno 512」を内蔵。内蔵メモリー(RAM)は4GBまたは6GBを搭載。

64GB内蔵ストレージ(eMCP)およびmicroSDXCカードスロット(最大2TBまで)、Googleドライブ100GB(1年間無料)、3300mAhバッテリー(取外不可)、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、Wi-Fiダイレクト、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BDS)、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、環境光センサー、RGBセンサー、磁気センサー、ハイレゾ、DTSHeadphone:X 7.1、ASUSノイズリダクション技術、FMラジオなど。

モバイルネットワークはLTE UE Category 12および13による下り最大600Mbpsおよび上り最大150Mbpsに対応するほか、高音質通話サービス「VoLTE」をサポートし、SIMカードは2つあり、ともにnanoSIMカード(4FF)サイズで片方はmicroSDXCカードスロットと共用。両スロットともに2G・3G・4Gに対応し、3G+4GのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応。対応周波数帯は投入地域によって異なり、以下の通り。

Operator:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 32)
 TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41)
 WCDMA (Bands 1, 2, 3, 5, 6, 8, 19)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

CN version:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8)
 TD-LTE (Bands 34, 38, 39, 40, 41)
 WCDMA (Bands 1, 2, 5, 8)
 TD-SCDMA (Bands 34, 39)
 CDMA (BC0)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

TW version:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 28)
 TD-LTE (Band 38, 39, 40, 41)
 WCDMA (Bands 1, 2, 3, 5, 6, 8, 19)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

WW/ID/IN version:
 FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 20)
 TD-LTE (Band 40)
 WCDMA (Bands 1, 5, 8)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

BR version:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 28)
 WCDMA (Bands 1, 2, 4, 5, 6, 8)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

NA/SA version:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 28)
 WCDMA (Bands 1, 2, 4, 5, 6, 8)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)



【ZenFone 4 Pro ZS551KL】


一方のZenFone 4 Pro ZS551KLはZenFone 4の上位モデルで、約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)有機ELディスプレイ(10点マルチタッチ対応)やQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 835」を搭載したハイエンドモデルとなっています。昨年発売された「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS570KL)」や「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS550KL)」の後継機種でもあり、ZenFone Zoom S ZE553KLと同様に広角と望遠の2つのレンズによるデュアルカメラによって光学2倍ズームに対応しています。

背面のデュアルカメラはメインがソニー製「IMX362」で1/2.55インチ約1200万画素センサー(1画素1.40μm)および広角83°(35mm換算で25mm相当)で明るいF1.7の6枚構成レンズとなっており、RAW形式やポートレートモードをサポートするほか、4軸光学手ブレ補正やコンティニュアスAF、デュアルピクセルPDAFやレーザーAFなどによる0.03秒の高速AFなどに対応。

画像処理エンジンは「SuperPixel」および「PixelMaster 4.0」を搭載し、LEDフラッシュも内蔵。もう1つのサブカメラとして約1600万画素のソニー製「IMX351」センサーおよび35mm換算で50mm相当の望遠レンズを搭載し、メインカメラとのデジタル処理によって光学2倍ズームに対応します。



外観はZenFone 4とほぼ同じで、2.5Dラウンドガラスとアルミニウムユニボディーを採用し、ディスプレイの下中央に指紋センサーを兼ねたホームキー、その左右に静電式の戻るキーおよび履歴キーといったナビゲーションボタンを搭載。サイズは約156.9×75.6×7.6mm、質量は約175g、本体色はMoonlight whiteおよびPure Blackの3色展開。

指紋センサーはZenFone 4などを含めた従来のものと異なり、0.3秒でロック解除ができるライブ機能に対応しているとしています。またフロントカメラはF1.9および広角87.4°のレンズと約800万画素のソニー製「IMX319」センサー(1画素1.4μm)を搭載。



主な仕様は6GB内蔵メモリー(RAM)や64GBまたは128GB内蔵ストレージおよびmicroSDXCカードスロット(最大2TBまで)、Googleドライブ100GB(1年間無料)、3600mAhバッテリー(取外不可)、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、Wi-Fiダイレクト、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BDS)、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、環境光センサー、RGBセンサー、磁気センサー、デュアルスピーカー、ハイレゾ、DTSHeadphone:X 7.1、ASUSノイズリダクション技術、FMラジオなど。OSはAndroid 7.x(開発コード名:Nougat)をプリインストールし、Android Oにアップデート予定。独自ユーザーインターフェース「ZenUI
4.0」を採用。

モバイルネットワークはVoLTEやLTE UE Category 12による下り最大600Mbpsおよび上り最大100Mbpsに対応し、SIMカードは2つあり、ともにnanoSIMカード(4FF)サイズで片方はmicroSDXCカードスロットと共用。両スロットともに2G・3G・4Gに対応し、3G+4GのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応。対応周波数帯は投入地域によって異なり、以下の通りとなっていてZenFone 4と違って日本版(JP)が用意されています。

TW/WW:
 DC-HSPA+: UL 5.76 / DL 42 Mbps
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 17,19, 20, 28)
 TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41 (2545~2655MHz))
 WCDMA (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 19)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

US/CA/BR/CO:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 29, 30)
 TD-LTE (Bands 38, 39, 41)
 WCDMA (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 19)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

JP/IN:
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 29, 30)
 TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41)
 WCDMA (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 19)
 EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)







記事執筆:memn0ck


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