3千円弱と割安ながら基本機能を装備!お手軽にはじめられるスマホを使ったVRゴーグル「SoundSOUL G3」を使ってみた【レビュー】


スマホを装着してお手軽に360°映像が楽しめるVRゴーグル「SoundSOUL G3」を紹介!

スマートフォン(スマホ)の画面を使ったVR(バーチャルリアリティー)用ゴーグルは、簡易的な紙製のものやタッチインターフェイスを搭載しGalaxy専用の「Gear VR」(サムスン電子製)などさまざまな製品が登場している。

というのも、スマホとVRゴーグルの相性は良く、ケーブルレスで好きな場所で体験できるという特徴があるからだ。映像だけではなく音についてもヘッドホンやイヤホンを使用することでより楽しめるようになっている。

そのため、簡易的なものでも没入感のある360°の静止画や動画が楽しめるほか、通常の2D映像も目の前に広がる大画面シアターのような感覚で楽しむことができる。

これまでにもGear VRだけでなく、最も簡易的な「Google Cardboard」や周辺機器メーカーの割安な製品を紹介してきたが、今回も実売2,750円と割安ながらVRゴーグルとしての基本を抑えた「SoundSOUL G3」(サウンドソウル製)を紹介してみたいと思う。

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パッケージの中にはSoundSOUL G3本体とゴーグルを固定するためのベルト、説明書、クロスが付属する。

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正面の黒い部分にはスマホの廃熱をするための穴があるが、クリアパーツ自体を外してスマホを外気に当てることも可能だ。利用できるスマホは3.5インチから6インチに対応し、ウレタン製のスペーサーを動かしてスマホを固定する。

試しに6インチの「ZenFone 2 Laser ZE601KL」(ASUSTeK Computer製)を入れてみたところスマホを固定するためのウレタンが変形してしまうがなんとか収めることができた。5.5インチディスプレイの「Galaxy S7 edge」(サムスン電子製)や4.7インチディスプレイの「iPhone 6s」(アップル製)も問題なく利用できた。

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使い方はスマホでYouTubeなどのSBS(サイド・バイ・サイド)のVR映像や2D映像をGoogle Cardboard形式で再生してSoundSOUL G3にセットする。今回は5.2インチディスプレイの「Xperia Z3(型番:SOL26)」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)を使ってみた。

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最初に必ず行う必要があるのがピント調整だ。映像のピント合わせ方は、上部にある左右のダイヤルでスマホの位置を前後させてピントを合わせる。続いて中央のダイヤルでレンズを横方向に動かして視野を合わせる。

視野をきちんと上手く合わせることで映像が見やすくなるが、しばらく見慣れるまではレンズの「フチ」が気になるかも知れない。また、見上げたり、見下ろしたりする際にスマホの重さでピント位置がずれてしまうこともある。軽量なスマホであればこのような影響を受けないようだ。

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前面のカバーの隙間からヘッドホンやイヤホンのケーブルを引き出すことができるが、コネクタの形状やスマホの形状によっては出しづらいこともある。Bluetooth対応のヘッドセットなどの機器があると便利だ。

SoundSOUL G3で見られる360°のVR映像は、Gear VRのような粗い網目状にならず比較的綺麗だ。これはレンズの拡大率が低いためだと思われるが、一方で2D映像はGear VRより遠くにあるように見え一長一短と言ったところ。

SoundSOUL G3自体に映像をコントロールする方法がないため、毎回映像を再生してSoundSOUL G3に入れて、再生が終わったら出して次の映像に切り替える必要がある。なお、Bluetoothマウスが対応しているAndroidスマホの場合は項目選択などは可能だ。映像を観るためにはこうした手間が必要だが、単体でピント調整ができて手軽にVR映像が楽しめるのは良いと思う。

AndroidはもちろんだがiPhoneなどでも利用可能なので、手軽にゴーグル型のディスプレイを試してみたいという方にオススメだ。




記事執筆:mi2_303


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