楽天、スマホ向け無料通話・メールアプリ「Viber」を買収!国内の固定電話宛通話料が期間限定で無料などのプロモーションを展開



楽天がViberを買収!

楽天は14日、スマートフォン(スマホ)など向け無料通話・無料メール(メッセージ)アプリ「Viber」を提供するViber Mediaの発行済株式の100%の取得および新株発行の引き受けを行い、総額9億ドル(約916億円)で買収する契約を集結したことを発表しています。3月下旬にも買収が完了する予定。

これにより、日本国内向けにプロモーションの一環として、Viberには一般の電話宛に低料金で通話できる「Vibre Out」という機能がありますが、Viberから国内の固定電話宛のViber Outを期間限定で通話料無料で提供するキャンペーンを実施します。すでにViber Outのクレジットを購入しなくても固定電話宛に発信できるようになっています。また、携帯電話宛についても10円/分で通話できるとのこと。

また、Viberでは、同様の無料通話・無料メールサービスにおける国内最大手「LINE(ライン)」でも人気のスタンプ機能にも対応しており、今回、同じくプロモーションとしてスタンプを配布している「ステッカーマーケット」で日本のユーザー向けにすべてが無料配信されています。

Viberは世界で約2億8千万人の登録ユーザーを持ち、月間利用者数が1億人を超える無料通話・無料メールサービスです。日本国内では現在、LINEが圧倒的なシェアを誇っていますが、LINE登場前から提供されている老舗となります。

楽天では、Viberがスマホアプリで高品質に通話可能な機能と、メール(メッセージ)や画像などの送受信の双方の機能を合わせ持っている世界でも数少ないサービスであり、新興国を中心に急速に利用者数を伸ばしているということで、Viberの持つ、幅広い顧客基盤を活用し、ECサービスやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するプラットフォームを構築するために、買収を決定したとのこと。

人々は従来のテレビや固定通信を利用したコンテンツ・通信手段からモバイルコンテンツやアプリに移行しており、世界的な人気のメッセージングサービスであるViberが現在登録ユーザー数を急速に伸ばしてきており、楽天のデジタル戦略を補完するとしています。

また、楽天では世界一のインターネットサービス企業をめざしており、ECサービス事業とインターネット金融サービス事業による既存のサービスに加えて、今回の買収で新たに得る数々のデジタルコンテンツサービスによって、新たな市場を開拓できるということです。

Viberは現在、iOSおよびAndroid、Windows Phone、BlackBerry、Bada OS、Nokia(Symbian)といったスマホや携帯電話向けに提供されているほか、WindowsやMac OS X、Linuxといったパソコン向けにも提供されています。

楽天はカナダの電子書籍サービス「Kobo」やシンガポールの動画配信サービス「Viki」などの海外IT企業を買収しており、今回のViberもグローバル戦略「Project Eagle」として買収したということです。

記事執筆:memn0ck


[Image] QRコードアプリ名:Viber
価格:無料
カテゴリ: 通信

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