1万円値下げでユーザーが増えそうなSurface RTの注意点をもう一度チェック【デジ通】




日本マイクロソフトがSurface RTを値下げした。7月14日までの期間限定ながら各モデルを1万円値下げし、同等のストレージ容量を持つiPad miniに近い価格になった。iPad Retinaディスプレイモデルと比較すると2万円程度安くなる。これはかなり思い切った価格だと言える。

Surface RTはOSにWindows RTが採用されているが、内部のアーキテクチャーが異なるためx86コードで書かれた従来のWindows用アプリは動作しない。ただ、Windows 8&RTの登場からしばらく時間が経過したので再確認の意味も込めて注意点などをまとめてみよう。



Surface RTは10.6型で解像度1366×768のディスプレイを搭載した純粋なタブレットだ。OSはWindows RTというタブレット用に設計されたOSが採用され、従来のWindowsで動作するアプリは動作しない。Windowsストアーアプリは動作するモノとしないモノに別れる。

ただ現状、 Windowsストアで提供されているアプリの多くは利用できる、つまり使えるソフトが全くないわけではない。ただ、iPadやAndroidタブレットに比べると、市場に出てからまだ時間が経っていないため対応アプリの量は全体的に少ない。

■Windowsとファイル互換の取れるオフィスアプリも
他のタブレット(AndroidやiOS)と比較した場合に有利なのは、Microsoft Officeが利用できるという点だ。OfficeはWindows 8などに提供されている版とは異なり、Microsoft Office 2013 RTというWindows RT用のもので、マクロが使えないなど一部制限がある。しかし、通常の文章を開く際には、互換性などを基本的に気にすることなくそのまま開いて編集できるという安心感がある。

また、他のタブレットと比較した場合、机に置いてキーボードを利用する使い方を想定した設計になっているのもポイントだ。一体型のキックスタンドがあり、ハードウェアキーボード付きのカバーも純正品として用意されている。タブレットをどう使うかにもよるが、ノートパソコンのようにも使いたい場合は便利に使えるだろう。

サイズは275×172×9 mm、重量は676gで、同等サイズの液晶を搭載するiPad Retinaディスプレイモデルと比べると241.2×185.7×9.4 mm、重量は652g(Wi-Fiモデル)なので同程度だ。

■内蔵ストレージの容量に若干不安が・・・
スペック面でiPadやAndroidタブレットと比べた場合の注意点は内蔵ストレージ容量だ。先述したようにOfficeがプリインストールされていることもあり、OSやOfficeソフトなどで15GB程度使用しているためユーザーが利用できる残りは32GB版で約17GB、64GBで46GBとなっている。

iPadやAndroidでも大きなアプリなどをインストールすれば残り容量は少なくなるが、Windows RTほどではないため、同じ容量でもiPadとSurface RTでは実際に利用できる内蔵ストレージの容量は限られる。

以上がSurface RTの基本的な注意点だが、日本でもWindows 8版のSurface Proが発売されるなど、Surfaceに限らずタブレット周辺の状況は変化しつつある。この点については次回の記事で解説しよう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]


SurfaceRT

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

デジ通の記事をもっと見る
FMLEやXSplitがいらなくなるかも ?NVIDIA純正のゲーム録画ツール「ShadowPlay」
XPマシンなら下取り価格を1万円上乗せ! HPのお得なパソコン買い換えキャンペーン
インテルのグローバルツアー「Experience Intel. Look Inside」で最新の2-in-1 Ultrabookに触れるチャンス
新しいディスプレイ回転ギミックを採用 日本エイサーの「Aspire R7」早くも国内投入
文字も図形も認識する手書き入力 ペン入力の未来を感じる東芝のレグザタブレットAT703


共有する

関連記事

【気になるPC】お洒落なタブレットPCが超低価格で手に入る「HP Pavilion tx1000」

日本HPより、タブレット機能を搭載した低価格PC「HP Pavilion Notebook PC tx1000/CT」が発売された。販売は、直販サイト「HP Directplusオンラインストア」、電話窓口「HP Directplusコールセンター」、または販売パートナー「HP Direc…

【気になるPC】ワンセグも楽しめるWindows Vista搭載のコンパクトなタブレットPC「LOOX P70U/V」レビュー

■コンパクトなタブレットPC富士通が発売するLOOX P70U/Vは、A5ファイルサイズで重量約1KgのコンパクトなモバイルPC。コンパクトながらタブレット機能を搭載し、ワンセグ受信もできる。富士通ショッピングサイト「WEB MART」での価格は、…

【気になるPC】モバイルノートPCでもVistaが動作!富士通のタブレットPC「LOOX P70U/V」フォトレポート

富士通の「LOOX P70U/V」は、Windows Vistaを搭載し、ワンセグ放送も受信できるタブレットPC。本体サイズは232×167×34.5mm※のA5ファイルサイズで、重さは約997g※と、携帯性に優れたマシンに仕上がっている。価格は、富士通ショッピング…

【気になるPC】Vistaの動作を快適にしよう!レディブースト対応メモリーフォトレポート

マイクロソフトが満を持した次世代OS「Windows Vista」(以下、Vista)の発売から3ヶ月が経ち、Vista環境の導入も一段落したユーザーも多いだろう。パソコンの快適な動作には、メモリーが重要となる。メモリーを増やすことが一番効果的…

【ケータイラボ】出先で利用するのはどれがオススメ? 最新の″カード型通信端末″をチェック

筆者は、出先で仕事をすることが多くあるので、ノートパソコンを持ち歩くことが多い。特に最近はモバイルタイプのノートパソコンが軽量化したことで、持ち運びに苦痛を感じなくなったから持ち歩くことが多くなった。また、無線LANに対応…