【気になるPC】お洒落なタブレットPCが超低価格で手に入る「HP Pavilion tx1000」


日本HPより、タブレット機能を搭載した低価格PC「HP Pavilion Notebook PC tx1000/CT」が発売された。販売は、直販サイト「HP Directplusオンラインストア」、電話窓口「HP Directplusコールセンター」、または販売パートナー「HP Directpartner」に指定されている販売代理店からの購入になる。最小構成で12万9,990円(税込み)、価格は変動するが購入時にCPUやメモリなどの部品構成を選択することもできる。

搭載OSには、Windows Vista Home Premiumを搭載。本体のExpressCardスロットに収納可能なリモコンが付属する。最近の大型サイズのノートPCではリモコンが付属する製品をよく見かけるが、このサイズのノートPCにリモコンが付属するのはめずらしい。Windows Media Centerをリモコンで操作できるので、ちょっとしたマルチメディアPC感覚で利用できそうだ。

■本体仕様

今回ご紹介するのは、上位構成のスペックでCPUにAMD Turion 64 X2 デュアルコア・モバイル・テクノロジTL-60(2.00GHz)、メモリ2Gバイト、HDD160Gバイト、スーパーマルチドライブ、Webカメラ、指紋認証センサを搭載するモデルで、この構成が最上位構成となる。この構成でも価格は、17万6,400円で、標準の4セルバッテリーから6セルバッテリーの構成に変更しても+2,100円と、非常にお手頃感の強い仕様だ。
写真:液晶を回転して折りたたむ事が可能
写真:タブレットペンは本体に収納可能

液晶画面は、12.1インチのWXGA液晶を採用し、ペンや指などで画面を直接操作できるタッチパネルを採用している。通常のデジタイザによる操作では、専用のペンなどによる入力となり指で触っても操作できないが、「tx1000」は感圧シートが液晶手前に設置してあり、シートに触れて圧力が掛かった部分を認識するようにできている。これにより、指で直接画面に触れてクリックするということも可能となっている。
写真:カードタイプのリモコンが標準添付されている
写真:カードリモコンは、ExpressCardスロットに収納することが可能

■デザイン性に優れた美しいボディ

「HP Pavilion tx1000」の最も特長的な部分を挙げるとすれば、それはデザインだろう。天板には、日本の様式美をイメージした波紋パターンがプリントされている。漆塗りの高級な重箱の表面に描かれているような美しい仕上がりとなっており、高級感のある雰囲気を漂わせている。また、模様は天板の形成時に樹脂を流し込んで成形と模様の転写を同時に行う方法がとられており、表面が擦れたりキズついたりして塗装が剥がれて模様が消えてしまうといったことも少なく耐久性に優れている。

タッチパッド周りも特徴的で、パームレスト部とタッチパッド部は一体形成で造られている。この部分にも波紋パターンがプリントされており、デザインの統一感を感じるボディとなっている。また、上下スクロール用のスクロールバーも設置されており、もちろんこれも一体形成となっている。最初はタッチパッドの境目がわかりづらく操作に戸惑ったが、使い慣れてくるとそれほど苦にはならないだろう。
写真:天板は光沢ある表面加工で波紋模様が美しい
写真:パームレスト部分と一体形成されたタッチパッド

液晶パネルを回転させるヒンジの左右には、スピーカーが配置されている。スピーカー部は金属製のカバーで覆われており、スピーカーらしさを主張しているデザインだ。スピーカーには、ALTEC LANSING製のステレオスピーカーが採用されており、同サイズの他メーカーのノートPCに搭載されているスピーカーと比較すると、音の違いがはっきりとわかる。音も最大にするとかなり大きくなるし、音質も申し分ない。映画のDVDなどを鑑賞するときも内蔵スピーカーで十分な音質で楽しめそうだ。
写真:ヒンジの左右に配置されたALTEC LANSING製スピーカー
写真:プレーヤー、Windowsモビリティセンター、液晶画面の回転などを液晶横に配置されたボタンで操作

バッテリーは、購入の際に4セルタイプと6セルタイプから選択することが可能だ。4セルバッテリーで約2時間、6セルバッテリーで約3時間の駆動が可能となる。6セルバッテリーは4セルバッテリーより大きく、PC本体に装着すると2センチ程度出っ張ってしまう。通常のノートPC形態で利用するのなら、出っ張りもそれほど気にならないが、液晶面を上にして折りたたんでタブレットとして利用する場合は、出っ張りが目立つほか、本体を手に持って操作するようなときには、出っ張りが邪魔に感じる場合もあるだろう。
写真:4セルバッテリー装着時
写真:6セルバッテリー装着時

■総評

とにかく性能に対する価格パフォーマンスが非常にすばらしい。上位構成を選択しても20万以内で収まってしまうのはありがたい。感圧シートを採用したタブレットPCということもあり、デジタイザを採用した製品に比べるとペン入力時の感度が悪い印象で、繊細な絵を描いたりといった用途では少々辛いかもしれないが、ちょっとしたプレゼンなどでの利用ならタブレットPCとして充分役立つだろう。

気になる点としては、液晶が少々見づらいことだ。感圧シートがあるせいか、クッキリ感がなく膜がかかったようなぼんやりとした画面に見えてしまうことだ。また、表面の反射が激しく写り込みしやく、明るい場所での利用ではかなり見づらくなってしまうところは残念だ。

サイズが308×223×33mmで重量が約2kgと、大きさとしてはお手頃だが、普段持ち歩くPCとしては少々辛い重量だ。持ち運びをメインとして考えると微妙なクラスのPCだが、大きな移動では使わず、移動しても社内や宅内程度といった使い方なら、購入しても損はないノートPCといってもよいだろう。

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HP tx1000
日本HP

編集部:篠崎 哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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