相続に伴う家計金融資産の地域間移動とは 高齢化によって迎える「大相続時代」


年間死亡数が140万人を超え「大相続時代」を迎えた日本。三井住友信託銀行によると、日本の家計資産の世代間移転が加速しているということです。また、親と子が別に住むケースも多く、地域間の資産移動も多発し、今後30年の間に相続される金融資産総額は650兆円弱、そのうち2割に当たる125兆円は地域をまたいで移動する見込みだそう。

地方から流出した資産のうち移動先として突出しているのは東京圏です。全国から58兆円が流入し、相続の発生に伴う資産増加は38兆円にもなると見込まれています。

三井住友信託銀行調査部の青木美香さんによると、家計金融資産の4割超が東京圏に集中するということです。

また、ライフスタイルが変化するように、家計金融資産移動にもいろいろな形が想定されます。子どもが親を東京圏に呼び寄せることで、東京圏では相続による化研金融資産集中がさらに進むほか、リタイア後の地方移住で資産が地方へUターンするケースもあります。子ども世代に遺産を残さない思考を持つ人が増加することで資産が地元の社会貢献に活かされ地方に留まったり、海外に流出することもあるでしょう。

人生100年応援部の谷口佳充さんはそういったニーズに個別に応えていく必要があるといいます。「人生100年応援信託<100年パスポートプラス>」では、高い専門性を活かして資産を運用・管理する能力転換機能や、将来への給付や子ども・孫世代への資金移動など時を超えて思いをつなぐ時間転換機能、資産の性質や数を柔軟に変化させる資産転換機能など顧客の状況に応じた組み合わせでサービスを提供。

数字を見ることで、相続をはじめとした終活についてもあらためて考えさせられるという人も多いのではないでしょうか。

共有する

関連記事

【世界のモバイル】モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本に…

【世界のモバイル】SIMロック販売の真実 - こんなに違う海外と日本の実情

最近、日本ではSIMロックやインセンティブ販売についての議論を多く見られるようになった。総務省が「モバイルビジネス研究会」でSIMロック制限について検討をはじめるなど、携帯電話の販売方法についてユーザーに選択肢を与えようとい…

【気になるPC】君はいくつ知っているか?なつかしの名機に出会える「日本電気レトロ博物館」

今日では、パソコンは日常生活の一部となり、主婦や子供にも使われるほど身近な道具となっている。そんなパソコンも黎明期は、マニアやマイコン少年のあこがれのアイテムであった。そんなパソコン(マイコン)黎明期から活躍した名機に…

【世界のモバイル】″ブランド力″で海外に勝てない日本端末

携帯電話シェア世界第3位。堂々たる大メーカーにまで上り詰めたSamsung。日本でもソフトバンク向けに特徴ある端末を多数リリースしており、存在感あるメーカーになりつつある。先日開催された国際情報通信技術関連見本市「CeBIT 2007」…

【世界のモバイル】海外の市場の強さは″中古ケータイ市場″! 日本は、もう追いつけないのか?

海外と日本の間には、決定的に大きな違い「中古端末市場」がある。海外では携帯電話の中古売買は、あたりまえのものであり、特にアジア圏では街中至るところで"中古携帯"の販売を見ることができる。日本からみれば使い古し端末の売買と…