付箋を使いこなしてこそ真のビジネスマン!?日本最大のステーショナリー関連展示会「第28回【国際】文具・紙製品展 ISOT2016」でおもしろグッズを探してみた(後編)【レポート】
あっと驚くアイデア文具を大紹介! |
今月6日から8日までの3日間、東京ビッグサイトにて日本最大の文具・紙製品、オフィス用品などの展示商談会「第28回【国際】文具・紙製品展 ISOT2016(イソット)」が開催されました。
展示会では秀逸なデザインや面白い機能性を持った文具を10点選出し、日本文具大賞として賞を授与していますが、今年も一風変わったアイデア文具が選ばれました(受賞作品一覧はこちらをご覧ください)。
すでに公開されているレポート前編では付箋に関連するアイデア商品のさまざまをご紹介しましたが、後編では日本文具大賞・優秀賞を獲得した文具の中から特に筆者の目を引いたもの2点を中心に紹介したいと思います。
優秀賞に選ばれた製品を見ようと長い行列も
■できるビジネスマンは捺印も完璧!?
失礼ながら、パッと見て「これはジョークアイテム?」と思ってしまったのが機能部門で優秀賞を獲得した天野製作所の「プロジェクタースタンプ」。一見すると金属製のただおしゃれなだけの印鑑のようですが、実は印面がLEDライトになっており、捺印する紙面に印鑑の文字が投影されるようになっているのです。
金属製の印鑑というだけでもちょっと風変わりだが……
印面は透明なアクリル樹脂製で……
印鑑の先端部分に触れるとLEDライトが付く!
光っているところだけを見ると本当にただのジョークアイテムですが、これが実際に捺印する際には驚きの便利さ。捺印する文字がくっきりと紙に投影されるので印が傾いたりはみ出したりする心配がありません。たったこれだけのことなのですが、実際に印鑑を押してみると本当に便利なのです。
日本のビジネスマンであれば印鑑とは切っても切れない関係です。企業によってはその捺印の傾き加減にまでこだわりがあったり、起業する際の登記などであればなおさら右肩下がりな捺印は嫌がるという人もいます。
このプロジェクタースタンプは一般的な認印だけでなく実印にも使用できるとのことなので、ちょっと変わったアイデアで仕事をしたい方にはうってつけの印鑑かもしれません。
まさにアイデアが“光る”印鑑だ
■文具にもおしゃれは大切です!
今やスマートフォン(スマホ)は生活に欠かせない存在。スマホを常に携帯していないと不安になる人も少なくないのではないでしょうか。そんな時代になってもやっぱりメモ帳は別に持ち歩いていたり、仕事や勉強でペンも欠かすことはできませんよね。
そこで続いて筆者の目に留まったのがこのデザイン部門で優秀賞を獲得したプリコの「ペンインルーラー」です。
ペンに旗が付いたような独特の形状
プリコでは主にペンなどの筆記具を輸入販売しており、こちらのペンインルーラーも輸入製品で「Meister(マイスター)」というブランドのもの。旗のように飛び出ている部分がルーラー(定規)になっており、円筒部分を回して外すとペンが出てきます。だから「ペンインルーラー」なのですね!見た目もシンプルですが名前もとてもシンプル。
デザインを突き詰めると円や円筒に行き当たるのは文具の鉄則?
本体カラーはゴールド、ブラック、シルバーの3色が用意されていますが、これはiPhoneのカラーに合わせたとのことで、塗装もサンドブラスト風で「iPhone 6」シリーズや「iPhone 6s」シリーズのベゼル部分のようなマットな質感です。ペンの長さもiPhone 6・6sとほぼ同じ長さに作られており、スマホと文具をともに持ち歩くイメージで作られていることがよく分かります。
道具1つにもこだわりを持ちたい
またペンの頭の部分にはキーリングなどを付けられる穴が開いているため、キーホルダーにぶら下げたり直接カラビナを付けて持ち歩いたりと、おしゃれな文具に重要な「見せるアイテム」としての機能も忘れていないところがポイントです。
直接カラビナを付けてバッグにぶら下げるのもワイルドでいいかもしれない
■1本3役から5役まで!スマホ時代のマルチーツールペン
ペンインルーラーの他にもプリコではアイデア盛りだくさんのマルチツールペンを取り扱っており、スマホの操作が可能なラバー製のスタイラスを装備した2種類のペンが来場者の人気を集めていました。
1本4役のツールペン「ブラス」
この「ブラス」もMeister製で、ボールペンとスタイラスの機能以外にルーラー、プラスドライバー、マイナスドライバー、そして水平器の機能を備えています。六角形の胴軸部分には一般的な1/00(1:1センチ)スケール以外に1/200(1:2センチ)、1/300(1:3センチ)、1/400(1:4センチ)スケールのルーラーが付いている本格派。
スタイラス部分を外すと中にドライバーのビットがあり、上下を入れ替えることでプラスとマイナスを交換できる仕組みです。
水平器が内蔵されたペンはかなり珍しい
ドライバー機能も地味に便利だ
ペン先は根元を回すことで収納可能
このブラスの小型版が「ツールペン・ミニ」です。こちらはボールペンにルーラーとスタイラスと機能は少なくなりますが、ペン自体も細く・軽くなり、小さめのスマホの画面などでも使いやすいサイズになっています。
とてもコンパクトで胸ポケットにもピッタリのサイズだ
こちらもペン先を回すことで収納可能。上の画像ではルーラーがインチ表示になっていますが、日本向けのものは1/50、1/75、1/100スケールの3つが印字されています。
「ブラス」「ミニ」ともに胴軸部分は真鍮製で質感が高い
これらのボールペンはぜひともレポート前編で紹介した付箋などと共に使ってみたいアイテム。筆者もスマホのヘヴィユーザーですのでスタイラス機能の付いた「ツールペン・ミニ」にかなり惹かれました。
現代社会において、文具はいつでもどこでも必要とされるもの。それだけに使っていて気持ちの良いものを選びたいところです。便利さで選ぶのもデザインで選ぶのも人それぞれ。たまにはステキな文具探しをしてみるのも面白いかもしれません。
文具の好みは十人十色
記事執筆:あるかでぃあ
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