Interop Tokyo 2016:予想外に重要だった!シスコシステムズ、離れたマンホールの状況をモニターできる「マンホールモニタリングソリューション」を展示【レポート】
今年はインフラ系IOTが熱い!?実はとっても実用的なIOTマンホール登場! |
千葉・幕張メッセにて2016年6月8日(水)〜10日(金)の3日間にかけてネットワークテクノロジー関連の展示会「Interop Tokyo 2016」(併催イベントは「Connected Media Tokyo 2016」および「デジタルサイネージジャパン2016」、「ロケーションビジネスジャパン2016」、「APPS JAPAN 2016」)が開催されました。
今回はクラウドやワイヤレス機器をはじめとするネットワーク関連機器や関連サービスを幅広く扱うシスコシステムズのブース内にて離れたところからでもマンホールの状態をモニターできる「マンホールモニタリングソリューション」が展示されていたので紹介します。
マンホールモニタリングソリューションの展示モデル
今回展示されていたマンホールモニタリングソリューションはシスコシステムズと日立システムズ、イートラスト、トミスの4社が共同でテストしている取り組みで、マンホール内の監視・モニタリングを離れたところからリアルタイムでの実施ができるというものです。
説明員によると、通常、マンホールは道路上にあるものなので、「蓋が外れてしまっている」や「鉄蓋の老朽化による破損」(開閉状況の監視)、「内部にガスや水が充満している」(内部状態の監視)などの状態が発生した場合の素早い解決と状況確認ができるのが生活の安全を守る上で非常に役に立つものとなるということです。
なお、これまでは点検する人員が巡回し、目視で行っていたそうです。また、鉄蓋の窃盗やマンホールを利用したテロ行為への対策もあるとのこと。
マンホール内部に設置するセンサー機器
監視のおおざっぱな流れとしてはマンホール内に設置されたセンサー機器(照度・水質・水量・臭気など)から近くに設置されたコネクテッドグリッドルーターへマンホール内の監視データが送られ、そこからネットワークで監視センターを経由して官公庁や自治体などへ届く、といったものになります。
テスト運用に使用中のシスコシステムズ製コネクテッドグリッドルーター(屋外設置型ゲートウェイ)「CGR 1000」
現在、テスト運用でのコネクテッドグリッドルータ(屋外設置型のゲートウェイ)からのデータ送信には3Gのモバイルネットワークが利用されており、説明員の話では「3Gだけではなく、複数の通信方法を柔軟に選択できるようになる予定です。」ということ。
リアルタイムモニタリングの様子(展示用サンプル)
すでに、一部ではテスト運用を行っており、マンホールの状況をリアルタイムでの監視を試験しているそうです、年内に正式サービス開始予定だとしています。
ガスや水道・水道メーターのスマート化だけではなく、これから生活インフラの保全はモバイルのネットワークも含んだIoT(Internet of Things)インフラが増えていくのかもしれませんね!
マンホールモニタリングソリューションの全体展示
記事執筆者:河童丸
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Interop Tokyo 関連記事一覧 - S-MAX
・合同会社シスコシステムズ
・株式会社イートラスト
・株式会社日立システムズ
・株式会社トミス
・Interop Tokyo 2016 展示会サイト