一足先にWiMAX体験 便利な韓国のレンタルサービス【世界のモバイル】


日本でも来年からWiMAXサービスが開始される予定だが、お隣の韓国では2006年からWiMAXのサブセット版と言えるWiBroサービスが提供されている。高速移動中でも小型のモデムやUMPC、携帯電話型端末などを利用して快適にインターネットへアクセスできるのだ。今回は旅行者でも利用できるWiMAXサービスのWiBroモデム レンタルを紹介しよう。

■ノートPCで利用できるWiBroモデムをレンタル
韓国でWiBroを提供しているのはSK TelecomとKT(Korea Telecom)の2社。このうちKTがレンタルサービスを行っている。なおKTは傘下に携帯電話のKTFを持っているが、KTFは韓国用の携帯電話のみのレンタルを行っている。WiBroのレンタルはKTFではなくKTが行っている点を覚えておこう。

WiBroモデムは実は日本でもレンタルすることが可能だ。羽田空港にはKTのカウンターやレンタル代理店があり、日本を出発する前にWiBroモデムをレンタルし、韓国到着後すぐに利用開始できる。なおレンタル申し込み時にはノートPCの設定など若干時間がかかることがあるため、空港には早めに到着しておくとよい。

一方韓国の空港でもKTのカウンターでWiBroモデムをレンタルできる。羽田空港ではWiBro単体のモデムしかレンタルできないが、仁川国際空港ではそれに加えてWiBroとHSDPAのデュアルモデムも提供されている。KTのWiBroサービスエリアは現時点ではソウル市内と仁川国際空港などのみであり、サービスエリア外の他の都市へ行く予定のある人は韓国でWiBro+HSDPAのデュアルモデムを借りたほうがいいだろう。

料金はWiBro専用モデムが5000ウォン/日、WiBro+HSDPAモデムが8000ウォン/日だ。どちらも定額利用が可能である。1日約500円〜800円で定額利用できるのであれば、ホテルのLAN接続が有料であるときなどはこちらを使ったほうが安上がりだ。

なお端末のデポジットとしてそれぞれ50,000ウォン、100,000ウォンがレンタル時に必要となる。料金支払いはクレジットカードの利用も可能で、レンタル時にレンタル期間分の料金を一括で支払いすることになる。デポジットは返却時に返金だが、クレジットカード利用時はデポジットはレンタル時には請求されず、返却時にカードの控えを破棄してくれる(海外のホテルに宿泊したときのデポジット支払いと同様である)。

モデムはUSBタイプで、対応するOSは現時点ではWindows XPとWindows Vistaのみとなっている。Macintoshへの対応を早期に望みたいところだ。
仁川国際空港のKTカウンター

共有する

関連記事

【世界のモバイル】モバイルブロードバンド天国へ!海外で進む高速サービスにみる日本との格差

日本の携帯電話は世界でも最も進んだサービスを提供しているといわれている。ところが海外に目を向けてみれば、日本にはない便利なサービスが多く存在している。特に2006年から各国で開始されている「モバイルブロードバンド」は日本に…

【世界のモバイル】SIMロック販売の真実 - こんなに違う海外と日本の実情

最近、日本ではSIMロックやインセンティブ販売についての議論を多く見られるようになった。総務省が「モバイルビジネス研究会」でSIMロック制限について検討をはじめるなど、携帯電話の販売方法についてユーザーに選択肢を与えようとい…

【気になるPC】君はいくつ知っているか?なつかしの名機に出会える「日本電気レトロ博物館」

今日では、パソコンは日常生活の一部となり、主婦や子供にも使われるほど身近な道具となっている。そんなパソコンも黎明期は、マニアやマイコン少年のあこがれのアイテムであった。そんなパソコン(マイコン)黎明期から活躍した名機に…

【世界のモバイル】″ブランド力″で海外に勝てない日本端末

携帯電話シェア世界第3位。堂々たる大メーカーにまで上り詰めたSamsung。日本でもソフトバンク向けに特徴ある端末を多数リリースしており、存在感あるメーカーになりつつある。先日開催された国際情報通信技術関連見本市「CeBIT 2007」…

【世界のモバイル】海外の市場の強さは″中古ケータイ市場″! 日本は、もう追いつけないのか?

海外と日本の間には、決定的に大きな違い「中古端末市場」がある。海外では携帯電話の中古売買は、あたりまえのものであり、特にアジア圏では街中至るところで"中古携帯"の販売を見ることができる。日本からみれば使い古し端末の売買と…