デジタル版画!田保橋 淳展“曼陀羅花鳥”を開催へ【Art Gallery M84】


歌舞伎座(東京・銀座)の真裏に佇むギャラリー「Art Gallery M84」が2014年10月3日(金)よりデジタル版画 田保橋淳展“曼陀羅花鳥”を開催する。同ギャラリーは「アートを展示する場、鑑賞する場、購入する場」としてだけではなく、その先にある「アートを楽しみ、アートを通じて自己表現をしたい人々が気軽に集える場所」である。

ギャラリーオーナーいわく「アートをもっと身近に感じてもらうため、アートを観る楽しみ、作る楽しみ、作家と作家、作家とファン、ファン同士がつながって、アートの可能性を 広げていけるような拠点を目指している」そうである。

■見ごたえのあるデジタル版画
今回の作品展は、Art Gallery M84の第19回目の展示として実施する個展となる。デジタル版画で作品作りをする作家は非常に少ない。しかも、個展となると見かける事が稀な分野。この世界の第一人者である田保橋淳氏が15年の間「オンリーワン」として取り組んできた世界だ。

ここ3〜4年美術評論家が個展にも来場するようになった曼陀羅の世界、1点1点とても見応えのある作品となっている。曼陀羅を表現形式とした極彩色の中から、田保橋淳の世界観を感じられるだろう。購入可能なデジタル版画、約30点の作品を展示する。

なお、10月3日(金) 17時よりオープニングパーティーを予定している。

■デジタル版画展概要
名  称 : デジタル版画 田保橋淳展“曼陀羅花鳥”
展示作品数 : 約30点
作品購入 : 展示作品は、全て購入可能
主  催 : Art Gallery M84
協  力 : 株式会社アドブレーン
期  間 : 2014年10月3日(金)〜2014年10月9日(木) ※休館日を除く
場  所 : Art Gallery M84
所 在 地 : 東京都中央区銀座四丁目-11-3 ウインド銀座ビル5階
電  話 : 03-3248-8454
開館時間 : 10:30〜18:30(最終日17:00まで)
休 館 日 : 日曜日
入 場 料 : 無料

■作家からひと言
これで曼陀羅を表現形式とした個展も11回目になる。妖怪が好きだから、随分前から主題にしたり、構成要素としてちょくちょく登場させてきた。ところが、最近妖怪があちこちで話題になって、再評価されてきた。それだけ時代の先走りだったのだが、アマノジャクなボクは、風潮がこうなるとあんまり妖怪を使いたくなくなった。それで柄にもなく、花や鳥を多用して、優雅で柔らかい表現に方向を転換することにした。しかし、この新しい挑戦は意外に難しく、設計計画ばっかりで、表現は完熟しない。いつもの傾向から顕著な変化が生まれたかどうか心配だ。ご覧になった皆様のご批判をいただきたいものである。
田保橋 淳

田保橋 淳略歴
1931年 SEOUL特別市生まれ。
1953年 金沢美術工芸大学美術科油彩専攻卒業後、筑波大学教授大智浩氏に師事。
1957年 株式会社電通入社。
1969年 金沢美術工芸大学客員教授兼務。
1980年 株式会社電通 第二クリエーティブ局長就任。
1991年 株式会社電通退職後、多摩美術大学教授・グラフィック学科長、東京アートディレクターズクラブ会員・日本グラフィックデザイナー協会会員・日本広告学会会員などを経て、現在多摩美術大学名誉教授・産業広告アカデミー委員など。

受賞歴
日本宣伝美術会賞・東京アートディレクタークラブ賞・シェルデザイン賞・日本経済新聞広告賞・朝日広告賞・毎日広告デザイン賞・フジサンケイグループ広告賞・新聞協会広告賞・日本産業広告賞・日本工業広告賞・消費者に役立つ広告コンクール・北國新聞広告賞・神奈川新聞広告賞・広告電通賞・クリオ賞・ニューヨークアートディレクターズクラブ賞・ロンドンアートディレクターズ賞・メディア芸術祭賞など複数受賞。トヤマポスタービエンナレなど入選。

作品収蔵
ニューヨーク近代美術館

個展
2002年 田保橋淳展「重層する鏡像曼陀羅華」多摩美術大学美術館(東京・多摩)
2004年 田保橋淳展「曼陀羅相好」銀座ごらくギャラリー(東京・銀座)
2005年 田保橋淳展「曼陀羅CG」金沢21世紀美術館(石川・金沢)
2006年 田保橋淳展「曼陀羅球戯」アートシアターいしかわ(石川・金沢) 
2007年 田保橋淳展「曼陀羅雄蕊」ギンザギャラリーハウス(東京・銀座) 
2008年 田保橋淳展「曼陀羅蝶蝶」銀座ギャラリーステージワン(東京・銀座) 
2011年 田保橋淳展「曼陀羅貼札」金沢21世紀美術館(石川・金沢)
2011年 田保橋淳展「曼陀羅戯機」ギンザギャラリーハウス(東京・銀座) 
2013年 田保橋淳展「新・曼陀羅貼札」アートギャラリー銀座(東京・銀座) 

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