オムニチャネル実現への第一歩!スマホを活用したSNS連動型集客ソリューション「potto」




ここ数年のスマートフォン&タブレットの急速な普及によって誰もが端末を持つようになった。もし、特定機能をアプリ化してスマホやタブレットに入れ込むことができれば、それがそのまま会員証代わりになったり、ポイントカード代わりになったり、といったことが可能になる。

もちろんフィーチャーフォンでも似たようなアプリがあったが、iOSやAndroidとは異なり、動作する端末と動作しない端末、画面サイズによる制約、端末性能の違いによる操作性の悪化といった部分があったため、あまり普及しなかった。

これに対し、iOSやAndroid端末は、フィーチャーフォンよりも高性能、なおかつ優れた操作性、高解像度表示という明らかなメリットがある。これを活用したいとポイントカードをスマホアプリ化する企業が増えてきている。

しかし、こうした発想は良いが、そういったアプリの多くは、機能的な役目をほとんどしておらず、これなら既存の会員証や会員カードをそのまま使ってもたいして変わらない単なる置き換えだったりして、スマホならではのポイントを生かせていなかった。開発側の意見としては、たとえ機能の豊富なアプリを作りたかったとしても、サーバー側の開発費用や運用コストが足かせとなり作りこめないという声が聞こえてくる。

こうした状況を打破するソリューションが登場した。それがカード・メール事業を中心に企業の販促ソリューションを提供する株式会社レピカの既存のポイントカードをスマホ化する集客ソリューションの新製品「potto (ポット)」だ。2014年2月20日に「repica GROUP PRESS DAY」と題し、同製品の発表会が開催されたので紹介しよう。

■「potto」はすべてを網羅したサービス - レピカ 岩井社長
まず株式会社レピカ代表取締役社長岩井陽介氏より、レピカグループ全体の説明があった。同グループの企業理念は、「アイデアとテクノロジーで、革新的なサービスを提供し、みんながハッピーになる社会を創る」というもので、会社設立以来7年、ずっと変わらないという。

「我々が考え出すアイデアでいかに社会を変えるような素晴らしいサービスを作れるか。テクノロジーでそれを作り上げていく。常にそういったものを目標としてやっている」と岩井氏。

同社のビジネスコンセプトは、「顧客と企業をつなぐハッピーソリューションカンパニー」だ。岩井によると「我々の顧客は企業で、その顧客に製品としてソリューションを提供している。その先にはエンドユーザーがいて、最終的にエンドユーザーにどれだけに楽しんでもらえるかを一生懸命考えて提供している」とのことだ。

株式会社レピカ代表取締役社長岩井陽介氏


そのソリューションとは具体的には、「感動・驚き・おもてなし・喜び・お得感」など、顧客が企業や店舗のファンになり、何度も繰り返し来店・利用してくれるようになるための様々な集客ソリューションを開発・提供している。



レピカグループは、カード事業やメール事業そしてスマートデータマネージメント事業を扱う株式会社レピカ、AR事業とスマートフォン事業を行うアララ株式会社、システム開発とシステムコンサルを行う株式会社ヴァーキラの3社からなる。「本日発表させていただくpotto(ポット)は、このすべてを網羅したサービスである」(岩井氏)。

レピカグループ




■SNS連動型集客ソリューション「potto」
レピカはこれまで、コミュニケーションで企業と顧客をつなぐ販促ソリューションとして、購入額に応じたポイント付与やプリペイド機能をあわせもつカードソリューションを軸に、顧客セグメントにあわせたメール作成・配信機能を組み合わせた独自の販促ソリューションを展開してきた。24時間いつでもどこでも企業が顧客にアプローチできるようになった今、SNSを利用した新たな販促のニーズに応えるべく「potto」の開発に至ったのだという。

「potto」は、これまで培ったノウハウを生かし顧客には会員ランクや優待機能、店舗側には顧客の来店と同時にその顧客情報を把握できる機能を合わせ持った販促ソリューションだ。

「Point Of The Target Optimization(客と店が最高にハッピーになるサービスを)」「People Online To offline & offline To Online(客と店がいつでもどこでもつながっていられる環境を)」といったようにpottoには2つの由来があるそうだ。



「potto」は、企業の実店舗だけでなく各種オンラインサービスとも連動したり、会員の店舗への来店を促したり、オンラインサービスの利用拡大を促進することで、ポイント会員の基盤を活性化させる。会員の非来店時にはゲーム性を持たせたアプローチや、来店時の会員データを活用した積極アプローチすることができる仕組みも大きな特長だ。「potto」の導入により、企業のO2Oを強化し、オムニチャネル()実現につなげられる。

オムニチャネル
実店舗とインターネットをシームレスに繋ぎ、多くの会員が商品やサービスに触れる機会を創造することを目的に各チャンネルを統合すること。pottoでは会員たちにスマホアプリを通じて実店舗とインターネットのオンラインサー^ビスを連携させた新しい体験を提供し、来店を促し購買意欲を高める。リアル(チャンネル)からもネット(チャンネル)からも、同じような使い勝手を提供するということになる。

「potto」にはスマートフォンの特性を生かした、次のような8つの機能・メリットがある。

1. スマホアプリに簡単に組み込むことが可能なモジュール
「potto」は、モジュールの形で提供される。そのため既存の店舗アプリに後からでも簡単に組み込めるほか、既存アプリがなくても「potto」を組み込んだオリジナルアプリが簡単に作れるようになっている。



2. ポイントカード、クーポンをスマホの中に集約
財布に入れるとかさばるポイントカードやメンバーズカードをスマホアプリに一元化できる。既存のポイントシステムと連携が可能であるうえに様々な種類のクーポンを発行できる。

3. 顧客のステータス管理で効果的なCRM
顧客情報が一元管理できるCRMを提供してくれる。顧客の行動履歴、コミュニケーション履歴等を分析することで嗜好を把握できる。

4. 来店時以外も顧客とのコミュニケーションを強化
ミッションという形で店舗から会員である顧客へいつでもコミュニケーションが図れる。このミッションをクリアすることでポイントやクーポンの付与といったいろいろな優待特典を会員が受けることができる。店舗はポイントやクーポンを発行することで、来店時以外も会員とコミュニケーションができる。



5. 無視できないSNSでの口コミ効果
店舗からの情報をFacebookで「いいね!」するとポイントが付与されたり、Twitterでリツイートすることで割引が受けられたりすることもミッションのひとつだ。このようにミッションもソーシャル連動することにより、バイラル効果が期待できる。

6. ミッションをクリアすることで会員ランクもアップ
会員ランク(ステータス)の設定と管理ができる。会員ランクアップに応じた、特別クーポンやいろんな特典を設定できる。



7. どんな会員なのか、来店時すぐにステータスを識別
BIuetooth、Wi-Fiなどを用いて顧客情報を来店時に自動検知することができる。細かな顧客情報を確認できるので、それぞれの顧客に合わせた個別対応の接客が可能になる。

8. 安価な開発コスト
面倒なサーバー開発や管理画面も「potto」が提供する。高度で効果の高いアプリを低コストで開発することが可能だ。導入企業にてアプリのカスタマイズを行うことができる。

以上のように、「potto」は導入する企業にも、それを利用する顧客にも大きなメリットのあるサービスとなっているのがわかってもらえたと思う。

■栄養バランスのとれたランチで社員をサポート
発表会場では、希望者にレピカ社員食堂(HAPPY食堂)のランチプレートが用意された。同食堂は、社員の健康を考えて栄養バランスのとれたランチメニューを提供している。このランチを食べながら「アイデアとテクノロジーで、革新的なサービスを提供し、みんながハッピーになる社会を創る」という同社の理念に基づいていることを実感できた発表会であった。



どの料理も素材の旨さを生かしたもので、大変美味しくいただくことができた。



株式会社レピカ

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