拡大するインド市場! 日立がインドで産業用電機製品の新工場稼動開始




株式会社日立製作所は、インド共和国のグループ会社Hitachi Hi−Rel Power Electronics Pvt.Ltd.の新工場をサナンド−II工業団地内に設立し、稼働を開始した。

日立ハイレルは、既存のガンジナガール工場に加え、今回の新工場の稼働により、発電や鉄鋼、化学などのプラント向け産業用電機製品のラインナップを強化し、インフラ需要が拡大するインド市場での売上規模の拡大に貢献する。
現在インドでは、急速な経済成長に伴い、多くの発電所や製鉄所、石油化学プラントなど大規模プラントが建設されている。

さらに低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーへの大規模投資も予定されている。今後、大規模プラントの安定稼働や省電力化に必要な高圧インバータードライブシステム、無停電電源装置(UPS)および発電向けのパワーコンディショナーなど産業用電機製品の需要拡大が見込まれている。

今回、稼働を開始したサナンド工場は、高圧インバーターや大容量UPSなどの産業用電機製品を生産し、日立ハイレルの製品ラインナップを強化する。また、日立ハイレルは、日立が日本国内で培った製造ノウハウを取り入れることで、高品質でコスト競争力のある製品の提供が可能になる。

日立ハイレルは、今回の新工場稼働による生産能力の増強により、インド国内での売上規模拡大と、社会インフラシステムの潜在的なマーケットとして期待される中東や東南アジア、アフリカ地域およびその他の地域への輸出も視野に入れて事業を拡大させ、2015年度の売上目標である80億インドルピー(約120億円)の達成をめざしているということだ。

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