大容量バッテリーを搭載した「Pocket WiFi LTE GL01P」のバッテリー持ちを実際に試してみた【レビュー】


10台同時接続で最大何時間持つのか!?

3,000mAhという大容量バッテリーを搭載したイー・アクセスが提供しているイー・モバイル向けモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE GL01P」(ファーウェイ製)。

モバイルWi-Fiルーターでは利用時間などのバッテリーの持ちはとても重要な要素ですが、「Pocket WiFi LTE GL01P」はカタログ値で最大9時間(W-CDMA/LTEとも)持つそうです。

大容量で1日フルに使っても大丈夫ぽいぞということで、実際にどれぐらい利用できるのか実験してみました。
今回実験で利用した端末です。今回の「Pocket WiFi LTE GL01P」は10台同時接続が可能なので端末も10台用意しました。

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それぞれのスリープをオフにし、Wi-Fiが切れないよう設定した上でインターネットラジオアプリにてテストスタートです。

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実験開始は17時45分。「Pocket WiFi LTE GL01P」ディスプレイ下部に”10”とあるので、10台接続中だと確認できます。なお、自宅は「EMOBILE LTE」エリア外なのでW-CDMAで接続しています。アンテナ状態も良好。

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約1時間経過しました。バッテリー状態も変化ありません。

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約2時間経過です。バッテリーがやっと1メモリ減りました。本体ものんのり暖かくなっています。

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約3時間経過……2時間経過時と状況は変わりません。これはバッテリー持ちそうな気がするぞ!

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約4時間経過です。バッテリーが2メモリ減っています。このまま行けば9時間行けるか!?

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約5時間でバッテリーが切れました。バッテリーメモリが残り2つあった状態から1時間でバッテリー切れになったということになります。

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ACアダプターに接続し、接続時間を見たところ4時間55分前後で切れたようです。通信情報はテスト前にリセットしていましたので、正確な時間だと思います。

なお、10台全部でラジオアプリを起動しっぱなしにしたところ受信データで約887MB、送信データで約62MB使っていました。


■カタログ値よりも少ない駆動時間
カタログ値では、3GでもLTEでも9時間の利用が可能ということになっています。しかし、実際は5時間程度でバッテリーが切れました。どういうことなのでしょう。

新品なのでバッテリーがこなれていない。これも可能性としてあります。

ほかの可能性を考えるべく、取扱説明書を確認してみました。そこには消費電力の仕様として「通信時一般:約2.5W、通信時最大:約4.3W」という内容が掲載されていました。

つまり、10台同時接続したことにより消費電力が一般時よりも大幅に増えたと考えられます。事実、5時間という時間を最大消費電力の約4.3Wと仮定してみると、消費電力を一般時の約2.5Wで再計算すると約8.6時間となります。

あくまで計算上ではありますが、カタログ値に近い稼働時間となるわけなのです。

また、今回の「Pocket WiFi LTE GL01P」は従来のPocket WiFiシリーズと比べても同時接続数が5台から10台へと倍加しています。

この部分も消費電力増大に繋がり、稼働時間への影響が出たのではないかと思われます。


■しかし大容量で長時間駆動であることには変わりない
今回の実験結果で、カタログ値の9時間よりも少ない約5時間でバッテリーが切れました。しかしながら、これは10台同時接続し、なおかつ常時通信という通常ではあり得ない状態でテストしています。

同時接続が少なければ負担も減りますし、通信していない時間があればバッテリーの消費もかなり減ります。つまり1日フル稼働しても大丈夫な量は確保できていると言っても良いかもしれません。

事実、筆者が仕事中に約10時間の間Wi-Fiをつけたり消したり、通信したりしなかったりと通常の利用を11時間行ってみたところ、バッテリーは2本減っただけでした。

あり得ないような状態で使っても5時間程度は持つなという結果となったので、1日は十分持つものだと思います。

記事執筆:ホセ(布施 繁樹)


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