SoftBankが独占販売するLeica監修の1型センサーカメラ搭載で高性能な新スマホ「Leitz Phone 3」を写真で紹介!価格は19万5696円【レビュー】



Leica監修のSoftBankスマホ「Leitz Phone 3」の外観を中心にフォトレビュー!

既報通り、ライカカメラジャパン(以下、ライカ)は11日、Leica Camera(以下、Leica)が機能やデザインなどをトータルで監修するスマートフォン(スマホ)「Leitz Phone」シリーズの新商品として「Leitz Phone 3(型番:LP-03)」(Sharp製)を発表しました。同機はソフトバンクが提供している携帯電話サービス「SoftBank」にて日本限定で独占販売するとのこと。

発売日は2024年4月19日(金)で、販路はソフトバンクショップや量販店などのSoftBank取扱店における一部店舗( https://www.softbank.jp/mobile/products/smartphone/leitz-phone3/?modal=shoplist )や公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」となっており、価格(金額はすべて税込)はソフトバンクオンラインショップなどの直営店では195,696円(分割払いでは1〜12回:4,995円/月、13〜48回:3,771円/月)です。

また販売施策「新トクするサポート(プレミアム)」の対象となっており、13カ月目に対象機種の回収・査定が完了すると、13〜48回の分割金(合計135,756円)の支払いが免除されて実質負担額が4,995円/月×12回(合計59,940円)となります。さらにソフトバンクオンラインショップなどでは他社から乗り換え(MNP)なら「オンラインショップ割」が適用されて割引が実施される見込み。なお、購入時点からSIMロックがかかっていないSIMフリー製品として販売されるとのこと。

その他、ライカストアでのLeitz Phone 3の販売はありませんが、ライカストア(大丸東京店・大丸心斎橋店・銀座店・阪急うめだ店・伊勢丹新宿店・岩田屋福岡店・京都店・松坂屋名古屋店・そごう横浜店など)やライカオンラインストアにてアクセサリーが販売されるということです。本記事では店舗にて実機展示が行われていましたので、外観を中心に写真を交えて特徴などを紹介したいと思います。


Leitz Phone 3はカメラ機能だけでなく外観デザインやソフトウェアまでをすべてライカがトータル監修したスマホとなるLeitz Phoneシリーズの最新機種で、2021年に発売された初のLeitz Phoneである「Leitz Phone 1」やそれに続いて2022年に発売された第2弾「Leitz Phone 2」の後継機種となっており、卓越した描写性能を追求したライカの写真の世界が体験できるハイエンドスマホです。開発・製造は引き続いてSharpが担当し、同社が昨年発売したフラッグシップスマホ「AQUOS R8 pro」がベースとなっていると見られます。

新たにチップセット(SoC)にはQualcomm製「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform」を採用して性能が向上しているほか、カメラの画質が向上して進化したLeitz Looksに「可変絞り」などのユニークな機能が追加されており、デザイン性と機能性が融合した今までにない製品となり、外観もより洗練された薄くしいデザインでライカの100年以上の歴史から最高レベルでの技術革新を追求し続けることを改めて強調し、本体色はライカブラックの1色のみがラインナップされています。



Leitz Phone 3の左右側面。左側にはアンテナラインのみで、右側にはアンテナラインや音量上下キー、電源キーが配置

画面は上部中央にパンチホールを配置した約6.6インチWUXGA+(1260×2730ドット)有機ELで、リフレッシュレートが1〜240Hzで可変駆動するシャープ独自のPro IGZO OLEDパネルを採用し、高い省エネ性能となめらかでクリアな表示を両立しており、コントラスト比2000万;1や明るさ最大2000nits、10億色の表現力を持つ画面の美しさはそのままにブルーライトの発光をAQUOR S7比で約50%低減しています。

さらに映画館で使われているHDR映像技術「Dolby Vision」と立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しているため、大画面による臨場感あふれる迫力の映像とサウンドの世界にじっくりと没入可能です。パンチホール部分には約1260万画素CMOS/広角レンズ(F2.3、焦点距離27mm相当)のフロントカメラが内蔵され、マスクを付けたままでも使える顔認証に対応するほか、生体認証として3D超音波指紋センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」も搭載しています。



Leitz Phone 3の上下側面。上側には3.5mmイヤホンマイク端子やアンテナライン、nanoSIMカード(4FF)およびmicroSDXCカード(最大1TB)のSIM品で引き出すタイプのカードトレイ(スロット)があり、下側にはマイク(送話口)や外部スピーカー、USB Type-C端子が配置



Leitz Phone 3の背面。赤いLeitzロゴが際立っており、表面はかなり凹凸のある仕様なので指紋や傷はかなり目立ちにくいと思われますが、専用のケースやレンズキャップもあるのが嬉しいところ

カメラは以下の構成となっており、リアカメラのメインとなる広角カメラは素早く正確にピントを合わせるOcta PDAFによって厳しい条件下でも魅力的な写真を撮影することができ、一部のライカカメラに搭載する機能「ライカ・パースペクティブ・コントロール」をスマホでの写真撮影にも使用できるように改良して建築物などを撮影する際にジャイロスコープが撮影の瞬間にカメラ保持角度を測定して歪んだラインを補正してくれ、特別に開発されたアルゴリズムが補正データを計算して補正を示す四角の白いガイドが画像に表示され、補正はJPGファイルでのみ処理されるため、DNGファイルでは元のまま残すことができます。

<フロントカメラ>
・約1260万画素CMOS/広角レンズ(F2.3、焦点距離27mm相当)

<リアカメラ>
・約4720万画素CMOS(1型)/広角レンズ(F1.9、焦点距離19mm相当)
・約190万画素14chスペクトルセンサー(測距用)


Leitz Phone 3のリアカメラ部分。出っ張りはそれほどない

またライカでは過去100年に渡って写真撮影と品質という撮影者とカメラとの間に独自の関係性を築き上げてきましたが、こうした伝統に基づいてLeitz Phoneシリーズがこれまで以上にライカブランドに近づくように継続的な改良が行っており、Leitz Phone 3ではライカの象徴的なカメラからインスピレーションを得たボディーデザインによって独自の機能美と質感を備え、本当に必要な要素を追求するというライカの情熱を体現し、背面はエレガントなレザー調のポリウレタンを採用してライカカメラを手にしているかのように感じてもらえるようになっているとのこと。

またアイコニックなデザインはユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)にも反映されており、操作部の配置を見直したことでレイアウト全体がすっきりとし、Leitz Phone専用に開発された機能である暖かな光に包まれた写真の撮影に最適なゴールデンアワー(日の出直後と日没直前)の時間帯を表示する「Golden Hour Widget」や世界中のライカフォトグラファーのためのプラットフォーム「LFIギャラリー(Leica Fotografie International Gallery)」から写真を表示する「The LFI Widget」がさらに見つけやすくなっています。


Leitz Phone 3の標準カメラアプリにおけるファインダー画面。



モードは「写真」や「ビデオ」、「LEITZ LOOKS」、「マニュアル写真」のほか、その他に「ポートレート」、「ナイト」、「ハイレゾ」、「8Kビデオ」、「タイムラプス」、「スロービデオ」、「マニュアルビデオ」、「HDRビデオ」があります

またLeitz Phone 3の特徴的なカメラモードとして搭載しているLeitz Looksに可変絞り機能を新たに開発し、ライカの代表的なMレンズ「Summilux 28mm」および「Summilux 35mm」、「Noctilux 50mm」のF値をシミュレートし、F1.2、F1.4からF8までの範囲のF値を選択することで写真のボケ味を調整でき、被写体に応じて合計6つ(または7つ)のF値から設定可能となっており、写真撮影においてのクリエイティビティーを発揮します。これにより、ボケ味や光量、色調などによってでの写真撮影における芸術的な可能性を新たに発見することができることでしょう。

<Leitz Looksカメラモード画質>
・スポットライトの形状や色表現を改良して被写体をありのままに写す照明効果を実現
・対物レンズの使い分けができるよう進化して正確で印象的な構図を実現
・カラーシミュレーションデータを改良し、ライカの伝統的なカラーエッセンスを写真に反映

これにより、レンズのシミュレーションとフィルターを組み合わせることによってライカ独特の描写により近い写真を撮影でき、Leitz LooksのフィルターにはLeitz Phone 2のために開発された「Monochrome」および「Cinema Classic」、「Cinema Contemporary」に加え、Leitz Phone 3では新たにより鮮やかでダイナミックな写真を生み出す「Vivid」やコントラストを高めて影を明るくする「Enhanced」の2つが加わって選択肢が広がりました。




Leitz Looks

加えてLeitz Phoneがライカファミリーの一員であることはディテールにも表れており、ライカカメラと同じシンボルやフォント、プレビューファインダーフレーム、控えめなシャッター音など、視覚的、触覚的、音響的にカメラ体験をさらに豊かなものにしてくれ、さらにLeitz Phone 3にはウォーターマーク機能を新たに追加しており、絞りやISO、シャッタースピード、焦点距離、LEITZロゴといった重要なカメラパラメータを表示することによって画像にプロフェッショナルなタッチを添えています。




Leitz Phone 3の標準カメラアプリにおける設定画面

もちろん圧倒的な高画質なカメラ機能だけでなく、最先端のモバイルデバイスとしての性能も優れており、リソースを大量消費するアプリでも確実に動作するよう設計されており、12GB(LPDDR5X)内蔵メモリー(RAM)や大容量512GB(UFS4.0)内蔵ストレージ、長時間使える5000mAhバッテリーが搭載されており、さらに防水(IPX5・IPX8)および防塵(IP6X)に対応した堅牢なボディーが大切なデータを守ってくれるとのこと。

その他の仕様ではmicroSDXCカードスロット(最大1TB)および急速充電(PD3.0)、ワイヤレス充電(Qi)、チャージシェア、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、Wi-Fi 6Eに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4GHzおよび5GHz、6GHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.3、FMラジオ(ラジスマ対応)、位置情報取得(A-GNSS:GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSSなど)、加速度センサー、照度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、ハイレゾ音源など。サイズは約161×77×9.3mm(最厚部12.1mm)、質量は約209g。


携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通りで、5G NR方式はSub6のみでミリ波には対応していません。またSIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しています。OSはAndroid 14をプリインストールしており、発売日から3年間に渡って最大3回のOSバージョンアップが保証され、長期間安心して使えるとのこと。連続通話時間はVoLTEで約3380分、連続待受時間は5Gで約590時間、4GのFDD-LTE方式で約640時間、AXGP方式で約690時間、充電時間は約100分(USB Type-C PD-PPS対応 ACアダプタ使用時)。

5G NR: n1, n3, n5, n28, n41, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 11, 12, 17, 18, 19, 20, 21, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz


記事執筆:memn0ck


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