ソニーモバイルが提案する新しいスタイル「デュアルリスニング」が楽しめる!ケーブルタイプのオープンイヤーヘッドセット「STH40D」を試す【レビュー】



外音も聞こえる「デュアルリスニング」に対応したヘッドセットを発売前レビュー!

既報通り、ソニーモバイルコミュニケーションズ(SMC)は16日、外音を遮らずに音楽や通話を楽しむことができる「デュアルリスニング」が可能な3.5mmステレオミニプラグ対応ヘッドセット「STH40D」を2018年6月23日(土)に発売すると発表した。

価格はオープンながら市場想定価格および公式Webショップ「ソニーストア」における販売予定価格は6,880 円(税別)。今回はこのSTH40Dを発売前に試すことができたので、使用感などをレビューする。


STH40Dのカラーバリエーションは4色

STH40DはSMCから4月21日に発売されたAI(人工知能)によるボイスアシスタント機能にも対応した完全ワイヤレスイヤホン「Xperia Ear Duo」にも採用されているデュアルリスニングを気軽に利用できる3.5mmステレオミニプラグを搭載したケーブル式のヘッドセットだ。

SMCが提案するデュアルリスニングとは、外音を遮らず、周囲の音と一緒にイヤホン・ヘッドホンから流れる音楽や音声通話を楽しめるスタイルのこととなる。外音を完全には塞がないため、音楽を聴きながらでも周囲にいる誰かの呼びかけにも反応できる。

例えば、電車内でのアナウンスが聞こえないなどの不便さが解消される。仕事中に音楽やラジオを聴いていた場合も第3者からの呼びかけにも反応できるほか、楽器の練習や歌の練習にも便利だ。さまざまなシチュエーションで、これまでにない体験ができる。

現状において、このデュアルリスニングに対応している製品はXperia Ear Duoのみ。Xperia Ear Duoが左右独立型の完全ワイヤレスで、ボイスアシスタント機能などの機能を搭載する一方で、STH40Dはデュアルリスニングに特化した3.5mmステレオミニプラグ対応のケーブル式ヘッドセットになる。

またその分、Xperia Ear Duoは市場想定価格およびソニーストアにおける販売価格が29,880円(税抜)とイヤホンとしてはかなり高価となるが、STH40Dは手頃な価格帯となっている。カラーバリエーションはブラックおよびグレー、グリーン、ピンクの4色。


パッケージ表面



パッケージ裏面



内容物

同梱する付属品は、リングサポーター(S、M、Lサイズが各2個ずつ)、キャリングポーチ、取扱説明書、保証書だ。リングサポーターの1種類はヘッドセットに直接装着されており、残り2種類が「L」「R」と記載された透明の袋に入っている。左右の着け間違えには注意しよう。


リモコン部分



ヘッドホン部分

リモコン部分は「+」「−」キーおよび中央の「マルチファンクション」キーを搭載。「+」「−」キーは、音量調整や曲送り/戻しに利用できる。マルチファンクションキーは、長押しすることで、GoogleやSiriの音声検索が利用できる。

また、リモコン部分の裏面にはマイクが搭載されているため、スマートフォン(スマホ)と接続した際にハンズフリー通話もできる。

Xperia Ear Duoと同じく“下掛けスタイル”なので、耳に装着するにはコツが必要だが、慣れてしまえばそれほど難しくはない。取扱説明書にも推奨する装着方法がイラストで記載されているので、最初は取扱説明書を参考に装着することをおすすめする。


STH40Dを装着した状態での正面



STH40Dを装着した状態での側面

正面からは、ケーブルが見えるのでヘッドセットを装着していることが分かるが、耳周りはほとんど何も見えない。耳全体を覆うヘッドホンタイプではなく、従来のイヤホンタイプと同じ印象だ。

一方で横から見ると耳の下に掛けるタイプのヘッドセットであることが分かる。この状態で、ヘッドセットからの音楽が聴けて、さらに外音も聞こえている。

不思議な状態ではあるが、このデュアルリスニングスタイルに慣れてしまうと「音楽を聴きながらでも、外の音が聞こえて当たり前」という感覚になってくるのでさらに不思議だ。

iPhoneも含め、新型のスマホでは3.5mmイヤホンジャックを搭載している機種も少なくなってきたが、変換アダプタを利用すれば使えるので、デュアルリスニングを手軽に体験してみたいという人はおすすめの製品だ。

ソニー SONY イヤホン STH40DJP : インイヤー/開放型/デュアルリスニング/マイク付 2018年モデル ブラック STH40DJP B [エレクトロニクス]
ソニー
2018-06-23






記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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