MWC 2018:ASUSTeK Computer、新フラッグシップスマホ「ZenFone 5」や「ZenFone 5 Lite」、「ZenFone Max (M1)」を展示!縦長画面のほぼ全画面デザインでAI対応に【レポート】



最新フラッグシップスマホ「ZenFone 5 ZE620KL」などを写真でチェック!

既報通り、ASUSTeK Computer(以下、ASUS)がスペイン・バルセロナにて2018年2月26日(月)から3月1日(木)まで開催されていた「Mobile World Congress 2018(以下、MWC 2018)」に合わせてプレスイベント「ZenFone Unveil | We Love Photo」を開催し、新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「ZenFone 5(型番:ZE620KL)」および「ZenFone 5Z(型番:ZS620KL)」、「ZenFone 5 Lite(型番:ZC600KL)」、「ZenFone Max (M1)(型番:ZB555KL)」などを発表した。

ZenFone 5シリーズは新たに流行りの縦長画面による“ほぼ全画面デザイン”を採用し、特に上位のZenFone 5とZenFone 5Zは画面上部中央にiPhone Xのような切り欠き(いわゆる「ノッチ」)があり、画面占有率も90%と高くなっているほか、カメラ機能にはAI(人工知能)を活用した画像処理が導入され、これまで以上にカメラ機能に注力している。

発売時期は1次販売国・地域ではZenFone 5が2018年4月より、ZenFone 5Zが2018年6月より、ZenFone 5 Liteが2018年3月より、ZenFone Max (M1)が今春より順次投入され、台湾ではZenFone 5 Liteがすでに「ZenFone 5Q」として販売開始されているほか、ZenFone 5についても4月13日に発表会が行われ、4月14日に発売されると見られている。

価格は台湾におけるZenFone 5Qは9,990台湾ドル(約36,000円)から、ZenFone 5は11,990台湾ドル(約44,000円)から、そして明らかにされておらず、ZenFone 5ZはMWC 2018が実施された欧州などでは479ユーロ(約63,000円)からとなっています。現時点では日本での発売については明らかにされていませんが、従来の「ZenFone」シリーズと同様に各機種ともに投入される可能性は高そうだ。

そこで今回は少し遅くなったが、MWC 2018でのASUSブースで展示されていたZenFone 5およびZenFone 5 Lite、ZenFone Max (M1)について実際に製品の試した模様を写真を交えて紹介していく。なお、ZenFone 5ZについてはMWC 2018では展示がなかった。

【ZenFone 5 ZE620KL】


ZenFone 5はZenFone 5シリーズのベースモデルで、初代ZenFoneの5インチモデルが「ZenFone 5」として販売されていましたが、前シリーズ「ZenFone 4」と初代ZenFoneの4インチモデル「ZenFone 4」と同様にそのままシリーズ番号は“5”となった。

新たにAI(人工知能)を活用したディスプレイ表示やカメラ撮影、処理性能向上、バッテリー持ち向上などを行なっており、例えば、最新の独自ユーザーインターフェース「ZenUI 5.0」はAIによって進化し、より快適に操作できるように「AI Boost」などの機能が追加されている。

また流行りの画面上部中央に切り欠き(いわゆる「ノッチ」)が存在する縦長画面によるほぼ全画面デザインも導入し、ディスプレイは約6.2インチFHD+(1080×2246ドット)Super IPS+液晶を搭載。画面のアスペクト比は9:19と、一般的な縦長画面である9:18よりさらに縦に長くなっている。

なお、ディスプレイはDCI-P3をサポート。外観はアイコニックデザインを採用し、ZenFoneシリーズの象徴でもあるスピン加工も見られ、背面や側面は航空機などに用いるアルミニウムフレームで強度を保ち、8層の光学コーティングとジルコニアによるサウンドブラスト加工が施され、その上をガラス「Corning Gorilla Glass」で覆っているとのこと。

本体カラーはMidnight Blue(ミッドナイトブルー)およびMeteor Silver(メテオシルバー)の2色展開。またディスプレイを覆うのも同じく2.5DラウンドガラスのCorning Gorilla Glassを採用。サイズは約153×75.65×7.85mm、質量は約155g。なお、海外製品でもハイエンドモデルを中心に普及してきた防水には非対応だ。


背面は指紋センサーを中心にZenFoneシリーズの象徴でもあるスピン加工が目立つ。リアカメラモジュールは左上にまとめられている

指紋センサーはZenFone 4シリーズでは主にディスプレイの下中央と前面に配置されていたが、ZenFone 5では再び「ZenFone 3」シリーズと同じく背面に移動し、さらに生体認証では顔認証に対応した。本体右側面に音量上下キーと電源キーが配置し、本体下側面にはUSB Type-C端子や外部スピーカー、3.5mmイヤホンマイク端子が配置されている。

リアカメラはAIを活用した約1200万画素積層型センサー(ソニー製「IMX363」/1画素サイズ1.4μm)が2つのデュアルカメラとなっており、レンズのF値は1.8で、標準レンズと120°超広角レンズによってワイドアングル撮影に対応する。どちらのレンズ/センサー側でも光学手ブレ補正(OIS)に対応し、デュアルピクセルによる像面位相差オートフォーカス(PDAF)などによって0.03秒でピントが合うようになっている。

フロントカメラは約800万画素CMOS+F2.0レンズ(画角84°)を搭載。また新機能としてiPhone Xの「アニ絵文字」やGalaxy S9シリーズの「AR絵文字」のような絵文字・スタンプ機能として「ZeniMoji」に対応。ZeniMojiにはZenFoneやZenPadのオリジナルキャラクター「禅太郎」もプリインストールされ、各種コミュニケーションやライブストリーミングなどに利用可能だ。



ZenFone 5およびZenFone 5Zのカメラ機能にはAIによる処理が導入された

またサウンドも強化されており、オーディオ設定画面が新しくなったほか、本体の上部と下部に2つの外部スピーカーを搭載してステレオサウンドに対応し、従来機種と比べて本体の外部スピーカーでは41%、イヤホン接続時では25%の大音量が出せるようになっているということです。またデュアルスマートAMPやノイズキャンセリング用マイク×2、NXP製アンプ「9874」を搭載。

ZenFone 5とZenFone 5Zは本体の大きさや重さ、外観、画面、カメラ機能などの主要な仕様は同じとなっており、主な違いはチップセット(SoC)や内蔵メモリー(RAM)、内蔵ストレージといったところとなる。まずSoCはZenFone 5はQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 636」(1.8GHz Kryo 260×8コア)、ZenFone 5ZはQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 845」(2.7GHz×4コア+1.7GHz×4コア)となる。

またRAMはZenFone 5が4または6GBのLPDDR4X、ZenFone 5Zが4または6、8GBのLPDDR4X、内蔵ストレージはZenFone 5が64GB(eMCP)、ZenFone 5Zが128GB(UFS2.1)だ。他の共通項目としては、外部ストレージにmicroSDXCカードスロット(最大2TBまで)、Google ドライブに100GB(1年間無料版)、電池に3300mAhバッテリー、センサー類に加速度センサーおよび電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、照度センサー、RGBセンサーなど。





通信面ではIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BDS)、FMラジオのほか、モバイルネットワークでは4G(FDD-LTE方式およびTD-LTE方式)や3G(W-CDMA方式およびCDMA 2000方式、TD-SCDMA方式)、2G(GSM方式)に対応し、2つのSIMカードスロットがあるデュアルSIMで、両方ともに同時に4Gが利用できるデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応する。

またSoCの違いによってZenFone 5は下りがLTE DL Category 13による最大600Mbps、上りがLTE UL Category 12による最大100Mbps、ZenFone 5Zは下りがLTE DL Category 18による最大1.2Gbps、上りがLTE UL Category 12による最大100Mbpsで利用可能。なお、通信方式や対応周波数帯は販売される国や地域で異なる。OSはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)。





【ZenFone 5 Lite ZC600KL】


ZenFone 5 LiteはZenFone 5シリーズの廉価モデルで、ノッチのない一般的なアスペクト比9:18の縦長画面によるほぼ全画面デザインを採用し、ディスプレイは約6.0インチFHD+(1080×2160ドット)IPS液晶を搭載したミッドレンジスマホとなっている。

外観もデザインの傾向は上位のZenFone 5・5Zと同じだが、外装は樹脂製となっており、0.02mmの精巧なNCVMレーザー処理によるマットな質感のコーティングが施されたフレームと、光学のある深みと美しい色合いを与える光学式コーティングを施した背面パネルがコントラストのある洗練されたスリムデザインを強調しているとのことだ。

本体カラーはMoonlight White(ムーンライトホワイト)とMidnight Black(ミッドナイトブラック)、Rouge Red(ルージュレッド)の2色展開。画面を覆うのは2.5Dラウンドガラスで、ベゼルの幅は約1.79mmの画面占有率80.3%とのこと。サイズは約160.62×76.16×7.8mm、質量は約168.3g。ZenFone 5よりもアスペクト比の関係もあって若干画面サイズが小さいが、サイズとして少し大きく、持ちらくべてみるとZenFone 5よりも確かに重く感じた。


ZenFone 5 LiteのリアカメラはZenFone 5・5Zと異なって左右の真ん中に配置され、指紋センサーと縦に並んでいる。またホワイトカラーは前面のディスプレイ周辺のベゼルも色が統一されて白くなっている

カメラは背面も前面も標準レンズと超広角レンズ(画角120°の6枚構成)のデュアルカメラで、合計4つのクアッドカメラとなっており、リアメインカメラが約1600万画素センサー+F2.2レンズ(画角80°)、フロントメインカメラが約2000万画素センサー(ソニー製「IMX376」)+F2.0レンズ(画角85.5°)だ。



AI処理は導入されていないが、ZenFone 5 Liteは前面も背面も各々2つずつカメラ&レンズが搭載され、投入国・地域によってはこれまであった“Selfie”シリーズとして「ZenFone 5 Selfie」という名称にもなるようだ

スペックはSoCがQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 630(SDM630)」(2.2GHz Cortex-A53×4コア+1.8GHz Cortex-A53×4コア)またはオクタコアCPU「Snapdragon 430(SDM430)」(1.4GHz Cortex-A53×4コア+1.1GHz Cortex-A53×4コア)、内蔵ストレージ(eMCP)に32または64GB、外部ストレージにmicroSDXCカード(最大2TB)、クラウドストレージにGoogle ドライブの100GB(1年間無料版)、電池容量は3300mAhバッテリーとなっている。

なお、RAMはSoCがSDM630の場合に4GB、SDM430の場合に3または4GBとなっており、ともに規格はLPDDR4。さらにWi-FiもSDM630版はIEEE802.11a/b/g/n/ac、SDM430版はIEEE802.11b/g/nで、その他の仕様ではBluetooth 4.1およびNFC、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BDS)、指紋センサー、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロセンサー、近接センサー、環境光センサー、microUSB端子、3.5mmイヤホンマイク端子など。



モバイルネットワークは4G(FDD-LTE方式)や3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)に対応し、2つのSIMカードスロットと1つのSIMカード&microSDXCカードスロットがあり、microSDカードを使わなければトリプルSIMとして使え、3つともSIMカードとしてはnanoSIMカード(4FF)サイズに。

通信速度はSDM630版がLTE UE Category 13による下り最大400Mbps、LTE UE Category 5による上り最大75Mbps、SDM430版がLTE UE Category 4による下り最大150Mbps、LTE UE Category 5による上り最大75Mbpsで利用可能。

なお、通信方式や対応周波数帯は販売される国や地域で異なり、対応周波数帯は以下のようなSKU(バージョン)が用意されている。またOSはAndroid 8.0(開発コード名:Oreo)で、ZenUI 5.0を搭載しているものの、ZenFone 5やZenFone 5ZのようなAI機能には対応していないという。

A version
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 28)
 TD-LTE (Bands 38, 39, 41 (2545~2655MHz))
 WCDMA (Bands 1, 5, 6, 8, 19)
 GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

B version
 FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 20)
 TD-LTE (Band 40)
 WCDMA (Bands 1, 5, 8)
 GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

C version
 FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 28)
 WCDMA (Bands 1, 5, 8)
 GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

D version
 FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 26, 28)
 TD-LTE (Bands 38, 41 (2545~2655MHz))
 WCDMA (Bands 1, 2, 5, 6, 8, 19)
 GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)

E version
 FDD-LTE (Bands 1, 3, 5, 7, 8, 20)
 TD-LTE (Band 40)
 WCDMA (Bands 1, 5, 8)
 GSM (850, 900, 1800, 1900MHz)



【ZenFone Max M1 ZB555KL】


ZenFone Max (M1)は日本でも販売されている「ZenFone Max Plus (M1)」の兄弟機種で、アスペクト比9:18の縦長画面による約5.5インチHD+(720×1440ドット)液晶を搭載したエントリーモデルです。ディスプレイを覆うのは2.5Dラウンドガラスで、画面占有率は83%となっている。

サイズは約147.3×70.9×8.7mm、質量は約150gで、本体カラーはDeepsea Black(ディープシーブラック)およびSunlight Gold(サンライトゴールド)、Ruby Red(ルビーレッド)の3色展開。背面には指紋センサーを搭載し、カメラは背面が約1600万画素(F2.0レンズ)+約200万画素(超広角120°レンズ)のデュアルカメラ、前面が約800万画素(F2.2レンズ)を搭載し、リアカメラはPDAFにも対応して0.03秒でピント合わせが可能となっている。



いわゆる電池容量が大きな“Max”シリーズとなっており、電池容量が4000mAhバッテリーで、連続使用時間は待受で最大41時間、通話(3G)で最大36時間、Wi-Fi接続によるWebブラウジングで最大23時間、連続動画視聴時間で最大16時間となる。

仕様はSoCがQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 430」またはオクタコアCPU「Snapdragon 424」、RAMが2または3GB、内蔵ストレージが16または32GB、外部ストレージがmicroSDXCカード、クラウドストレージがGoogle ドライブの100GB(1年間無料版)などだ。





記事執筆:S-MAX編集部
写真撮影:佐野 正弘


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