Wi-Fi Alliance、次世代通信規格「WPA3」を発表!脆弱性「KRACKs」が見つかった「WPA2」を強化してセキュリティーを高め、今年後半にも対応製品が登場へ



WPA2に変わるWi-Fiの新しい通信規格「WPA3」は今年後半にも登場か?

Wi-Fi Allianceは8日(現地時間)、無線LAN(Wi-Fi)の新しい次世代通信規格「WPA3」を発表しています。WPA3は既存の「WPA2」に4つの新機能を追加してセキュリティーを強化し、2018年にも導入されるとしています。

これらの新機能は推奨されない典型的な複雑でないパスワードを用いた場合でも堅牢なセキュリティーを提供するほか、接続する機器同士をそれぞれ暗号化してオープンネットワークでのプライバシー強化を行うということです。

またWi-Fiの設定時に表示する画面がないような製品でも簡単に設定できる仕組みやCNSA(Commercial National Security Algorithm)に準拠した192ビットセキュリティーシステムが導入されるとしています。


Wi-Fiの通信規格にはこれまでWEPやWPA、WPA2といったものがあり、Wi-Fiを利用する際に一度は聞いたことがあるのではないかと思われますが、これが何を意味するかご存じでしょうか。

これらはともにWi-Fiの通信規格のことを指し、この中のWEPは今となっては非常に脆弱な手法となっているため、推奨されておらず、今では基本的にWPA2が採用されています。

そんなWPA2についてもすでに実装から14年経っており、従来は安全性が高いとされてきましたが、ついに2017年11月に発見された脆弱性「KRACKs」は大きな話題を呼び、WPA2のセキュリティーレベルについてもさまざまな議論が行われたのが記憶に新しいところです。


そうした中で今回、AppleやMicrosoft、Quallcommなどの多くのメーカーも参加している業界団体であるWi-Fi Allianceが次世代のWi-Fi通信規格であるWPA3を発表しました。

特にWPA3では接続するスマートフォン(スマホ)などの機器と接続されるルーターなどとの接続自体を暗号化し、通信内容を傍受されないような仕組みが採用されています。

これは昨今、公衆無線LANサービスの整備が各地で進んでいますが、コーヒーショップや空港などでは利便性の関係上、暗号化していない状態で提供されており、同じネットワーク上の誰もが他の機器から送信されたデータを傍受することができるという大きな問題を抱えています。

またWi-Fiアクセスポイントのパスワードをクラッキングする手法として、総当たり攻撃を行う手法がありますが、WPA3ではパスワード認証を複数回失敗した場合、接続をブロックする仕組みも採用しているということです。


ただし、WPA3は発表されたばかりで、対応する製品は接続する側もされる側も現時点ではなく、利用するには両方でWPA3に対応しなければならないため、すぐに利用することはできません。

今のところWPA3に対応した各製品は2018年後半にリリースされるだろうと見られていますが、対応製品が広まるまではもう少し時間がかかりそうです。

2020年には東京オリンピックが開催され、多数の外国人観光客が日本に訪れます。日本に訪れた人の多くが、公衆無線LANサービスを利用することは火を見るより明らかですし、何とか東京オリンピックまでには普及して欲しいものですが、どうなることでしょう。

1年くらいではなかなか難しいかも知れませんが、少しでも多くのサービスで対応して欲しいところですね!公衆無線LANサービスでも安心してWi-Fiを利用できるようになることは非常に大きなポイントになるかと思われます。

記事執筆:YUKITO KATO


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