ソニー、「Dolby Atmos」「DTS:X」に対応したマルチチャンネルインテグレートアンプを発売
ソニー独自の高精度な自動音場補正機能「D.C.A.C.(デジタル・シネマ・オート・キャリブレーション) EX」による、「スピーカーリロケーション」や「ファントム・サラウンドバック」などのスピーカーソリューションで、さまざまなスピーカーの設置条件でも、全方位からの音に包まれるリアルな音響空間と理想的なサラウンド環境を実現する。
本製品は、従来のチャンネルベースに、音の位置情報や移動情報(オブジェクト情報)を加えた、「Dolby Atmos」と「DTS:X」に新たに対応。前後左右を中心とした従来のサラウンド音場に対して、高さ方向の表現力を加えた3次元の立体音響技術により、全方位からの音に包みこまれるリアルな音響空間を楽しめる。
また、ステレオ音源や5.1ch、7.1chのマルチチャンネル音源を、「Dolby Atmos」、「DTS:X」 のスピーカーレイアウトに合わせて処理し、再生することができる「Dolby Surround」、「Neural:X」にも対応している。
また、ソニー独自の自動音場補正機能「D.C.A.C. EX」を採用。付属のステレオマイクで部屋の音響特性を測定し、各スピーカーの距離、音圧(レベル)を自動で精密に補正する。また、31バンドのグラフィックイコライザーによる周波数の補正では、3タイプの周波数特性から好みに合わせて設定可能だ。これらにより、理想的なホームシアターの設置環境を構築できる。
また、「Dolby Atmos」と「DTS:X」に対応したハイト/オーバーヘッドスピーカーとして、フロントハイスピーカー、トップミドルスピーカー、もしくはドルビーアトモスイネーブルドスピーカーを選択可能だ。
「D.C.A.C.EX」には、自動位相マッチング機能「A.P.M.(オートマチック・フェーズ・マッチング)」を搭載した。フロントスピーカーと異なるスピーカーをサラウンドやセンターなどに使った場合でも、位相特性をフロントの特性に合わせて揃えることでチャンネル間の音のつながりが向上し、すべてのスピーカーをフロントスピーカーで構築したかのような、つながりのあるサラウンド空間を実現する。
さらに、スピーカーの設置位置が理想的ではない場合でも、音源の位置をサラウンド再生の理想とされる位置と角度に再配置する「スピーカーリロケーション」や、7.1ch対応アンプを5.1chや5.1.2chのスピーカー構成で使用した場合でも、サラウンドバックチャンネルを生成する「ファントム・サラウンドバック」を実現。理想的なサラウンドを再現する。
スピーカーの設置位置が理想的ではない場合でも、音源位置をサラウンド再生の理想とされる位置と角度に再配置することで、定位に優れ、つながりのよい音場を再現する。設置した全てのスピーカーに対応しているので、スクリーンのサイズにより、フロントスピーカーの間隔が広すぎる場合や、照明器具を避けて設置した天井のスピーカー位置なども補正できる。サラウンドスピーカーの左右の位置がずれている場合や、部屋の四隅にフロント、サラウンドスピーカーを配置したような場合でも、理想的なスピーカー配置での音場再現ができる。
5.1chのスピーカー設置でも、「ファントム・サラウンドバック」を加えた7.1ch相当の音場を再現。「Dolby Atmos」「DTS:X」を5.1.2chで再生する場合も、「ファントム・サラウンドバック」を加えた7.1.2ch相当のサラウンドの音場を楽しめる。また、「STR-DN1080」は7.1chアンプでありながら、9.1chのデコード機能を搭載しているので、「ファントム・サラウンドバック」の音声は、独立した音声として生成される。
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