KDDI、au向け冬モデルとして最新エクスペリアスマホ「Xperia Z5 SOV32」を発表!カメラスマホがより進化――日本向けにFelicaやワンセグ、フルセグなどに対応



au向け新エクスペリアスマホ「Xperia Z5 SOV32」が発表!

KDDIおよび沖縄セルラーは29日、約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶や64bit対応オクタコアCPU、3GBメモリーなどを搭載したAndroid採用のハイスペックスマートフォン(スマホ)「Xperia Z5 SOV32」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)を発表しています。2015年10月下旬に発売予定。

Xperia Z5 SOV32は今年9月に発表されたグローバル市場向け「Xperia Z5」のau版で、今夏モデル「Xperia Z5 SOV31」の後継機種です。海外向けにはXperia Z5シリーズとして大型で4Kディスプレイ搭載の「Xperia Z5 Premium」や小型の「Xperia Z5 Compact」も発表されましたが、au向けには発売されません。

Xperia Z4 SOV31と同様に約5.2インチフルHDトリルミナスディスプレイ for mobileや64bit対応オクタコアCPU(Qualcomm製「Snapdragon 810 MSM8994」)、3GB LPDDR4 RAMなどの高い基本性能をベースに、新たに右側面の電源キー部分に指紋センサーを搭載したほか、リアカメラではF2.0で広角24mmレンズの1/2.3型約2300万画素裏面照射積層型イメージセンサー「Exmor RS for mobile」(F2.0レンズ)を搭載し、位相差とコントラストによるオートフォーカスでより高速な0.03秒で正確にピントが合うハイブリッドオートフォーカスに対応しています。

海外版とau版の違いは背面下部の「XPERIA」ロゴが「au」および型番の「SOV32」という記載に変わっているほか、日本市場向けのおサイフケータイ(Felica)やワンセグ、フルセグに対応しています。

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Xperia Z5 SOV32の前面


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Xperia Z5 SOV32の背面


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Xperia Z5 SOV32の右側面

Xperia Z5 SOV32はXperia Z4 SOV31の後継機種で、高い基本機能はそのままに指紋センサー搭載やよりカメラスマホとしての性能を向上させたモデルです。

デザインは従来からの「オムニバランスデザイン」を踏襲し、液晶や背面のガラスとフレームがより一体感を増し、背面のガラスはこれまでのXperia Zシリーズの光沢感あるいわゆる"ガラス"の質感と異なり、つや消し処理をした「フロストガラス」(磨りガラス)を採用し、より日常の生活に溶け込むような印象を与えることをめざしているということです。

カラーバリエーションは海外版と同じくホワイトおよびグラファイト・ブラック、ゴールド、グリーンの4色が用意されており、例えば、ホワイトも若干シルバーにも見えるおもむきのある色合いで、各色ともにフロストガラスによるマットな手触りの良い質感となっています。

外観の違いではXperia Z4のときと同様に海外版は背面の下部に「XPERIA」ロゴが記載されていますが、au版は「au」および型番の「SOV32」になっています。この変更のため、Xperia Z5 SOV32ではXperiaロゴは側面の刻印のみとなっているほか、本体色にもよりますが、背面下部のauとSOV32というロゴはかなり目立ちにくく印刷されています。サイズは約146×72×7.3mm、質量は約154g。

機種Xperia Z5Xperia Z4Xperia Z3iPhone 6siPhone 6s Plus
サイズ mm146×72×7.3146×72×6.9146×72.4×7.3138.3×67.1×7.1158.2×77.9×7.3
質量 g154144152143192

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au版と海外版のXperia Z5の外観の違い

その他の仕様はオクタコアCPU(2.0GHzクアッドコアCPU+1.5GHzクアッドコアCPU)や3GB内蔵メモリー、32GB内蔵ストレージ、microSDXCカード(最大200GBまで)、防水(IPX5およびIPX8準拠)、防塵(IP5X準拠)、2900mAhバッテリー、広角24mmレンズを搭載した約510万画素裏面照射イメージセンサー「Exmor R for mobile」フロントカメラ、最大867Mbpsの2.4および5.xGHzデュアルバンドおよび2×2 MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.1、aGPS、NFC Type A/B、FMラジオ、3.5mmイヤホンマイク端子、microUSB 2.0端子、MHL、DLNA・DTCP・DTCP+、テザリング(Wi-FiおよびUSB)、スタミナモード、急速充電など。

カメラ機能は高速AF以外にもプレミアムおまかせオートがオート後に自分好みに調整できるようになっていたり、電子式手ブレ補正によって走りながらでもブレずに動画撮影できたりと機能が向上しています。オーディオではハイレゾ再生とデジタルノイズキャンセリングを両立したほか、デジタルノイズキャンセリング機能付きヘッドセットを使えば、耳で聴こえるのと同じように周囲の音を立体的に録音できる「バイノーラル録音」にも対応しました。

また、バッテリー容量はXperia Z3の3100mAhやXperia Z4の2930mAhより減っていますが、省電力化などによって動作時間は長くなっており、通常使用では2日以上持つとしています。OSはAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)を採用。ソフトウェアではプリインストールされている日本語文字入力アプリ「POBox」がシステムフォントを変更すると、ソフトウェアキーボードのキートップの文字も同じフォントになるようになっています。

携帯電話ネットワークは4G(LTE方式)および3G(W-CDMA方式)、2G(GSM方式)に対応しており、Xperia Z4 SOV32と同様に日本国内ではauのCDMA2000方式の3Gでは利用できず、au 4G LTE(FDD-LTE方式)およびWiMAX 2+(TD-LTE互換方式)でのデータ通信、VoLTEでの音声通話で利用します。

また、LTE UE Category 6に対応したキャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大225Mbpsでデータ通信が利用できるようになっています。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)スロットで、Xperia Z4 SOV31と同じくmicroSDカードスロットと1つのカバーとなり、側面がすっきりしています。合わせて、3.5mmイヤホンマイク端子に加えて、microUSB端子もキャップレス防水に。

さらに、カメラレンズ部分もXperia Z4 SO32から採用されているよりフラットなデザインで、Xperia Z3 SOL26まではレンズの部分に穴が開いており、レンズがむき出しになっていましたが、カメラの薄型化によってカメラモジュール・レンズは背面のガラスパネルの中になり、よりフラットになっています。

ただし、これにより、カメラの下にあるLEDフラッシュの部分に穴が開いています。これはどちらかに穴を開けないと、今回の構造では撮影した写真のバランスが悪くなってしまうためとのこと。

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Xperia Z5 SOV32と同時に公式アクセサリーブランド「au +1 collection」にて専用の周辺機器も発表され、ノイズキャンセリングやハイレゾオーディオに対応したヘッドセット「MDR-NC750」やウィンドウ付き専用カバー「SCR42」が販売されています。

全般的にはXperia Z4 SOV32をベースにカメラ機能を強化し、指紋センサーを搭載、そして、外観をフロストガラスの採用でガラッと印象を変えてきたというところです。また、Xperia Z4 SOV32で気になっていたSnapdragon 810による発熱問題ですが、ソニーモバイルコミュニケーションズではXperia Z4で1本だった熱を分散させるヒートパイプをXperia Z5では2本にしているほか、ソフトウェアでもさらに調整をしていることから改善しており、問題ないとしています。

◯主な仕様
商品名Xperia Z5 SOV32
OSAndroid 5.1
メーカーソニーモバイルコミュニケーションズ
ディスプレイ約5.2インチフルHDトリルミナス ディスプレイfor Mobile
リアカメラ約2300万画素
フロントカメラ約510万画素
重量約154g
電池容量2900mAh
サイズ約146×72×7.3mm
内蔵メモリー(RAM)約3GB
内蔵ストレージ約32GB
連続通話(VoLTE)約1280分
待受時間(LTE/WiMAX 2+)約460時間
カラーホワイト、ブラック、ゴールド、グリーン
外部メモリーmicroSDXC(最大200GBまで)
4G LTE
受信最大225Mbps
キャリアアグリゲーション対応

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