Google、年内に投入する最新Android API 18でBluetooth LEに対応した「Bluetooth Smart Ready」をサポート予定
ようやくAndroidがOS標準でBluetooth LEに対応! |
Googleは15日(現地時間)、米サンフランシスコで開催した開発者向けイベント「Google I/O 2013」におけるセッション「Best Practices for Bluetooth Development」おいて今後数ヶ月にリリース予定の新しいAndroidのバージョンにおいてBluetooth 4.0における省電力技術「Bluetooth LE(Low Enegry)」に対応したさまざまなアクセサリーを利用できるようになる「Bluetooth Smart Ready」をサポートすると明らかにしています。
これを受けて、Bluetoothの標準化・認証団体「Bluetooth SIG」がAndroidが年内にBluetooth Smart Readyを標準サポートすると発表しています。
Bluetooth 4.0では、いくつかの新しい技術が導入されていますが、その中でも従来まで仕様と、新しい省電力技術のBluetooth LEに対応したチップの2つを搭載し、切り替えて使うデュアルモードが利用できるようになっています。
そして、このBluetooth LE対応の周辺機器を「Bluetooth Smart」とし、それとペアになって利用するスマートフォンやタブレット、パソコンなどのデバイスのことをBluetooth Smart Readyとしています。
Bluetooth Smart Readyは、上記のデュアルチップ対応のほか、プロファイルをネットワーク上などから更新することができるなどの条件があり、これまで、Androidでは標準サポートしておらず、メーカーが独自にサポートするにとどまっていました。
一方、Bluetooth Smart Ready自体は、iOSでサポートされ、デバイスでも「iPhone 4S」や「iPhone 5」で利用できることから多くのBluetooth Smartデバイスが登場してきています。
国内でも今春から今夏のトレンドにもなっているライフログツール「Fitbitシリーズ」やUV・気温・湿度が測定できるデバイスなどが販売開始されています。
しかしながら、Androidで標準サポートされていないため、例えば、Fitbitにおいては、サムスン電子の「GALAXYシリーズ」のみの対応となっており、一部、国内メーカー同士ということもあり、カシオ製Bluetooth腕時計「G'zシリーズ」においては、NECカシオモバイルコミュニケーションズやシャープのAndroidスマートフォンにも対応していますが、対応が遅れている状況となっています。
今回、数カ月後にリリース予定のAndroidにおけるAPI 18で標準サポートされることで、このバージョンを搭載したモデルが登場してくれば、各Bluetooth SmartデバイスもAndroid対応を進め、対応機種が一気に増えると見られます。
なお、Bluetooth Smart Readyに対応したプラットフォームは、iOS以外では、Windows 8やBlackBerry 10でもサポートされているということです。早くAndroidでも標準サポートして、いろいろなBluetooth Smartデバイスが利用できるようになると良いですね!
記事執筆:S-MAX編集部
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