2012/08/16 10:00
ライフジャケットのような服が ぎゅっと体を締め付けると、まるで誰かに抱きしめられているような気分になる。これは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のエイドリアン・チェオク(Adrian Cheok)教授が開発した、遠く離れた者同士でハグする「ハギー・パジャマ」という装置だ。チェオク教授は、触覚を始めとする五感を使ってコミュニケーションを行う「タッチ・インターネット」の研究を進めている。ネットで感覚や体験を共有できるようになった時、はたして社会はどう変化するのだろう。離れた場所にいる人同士でハグをする [図表1] ハギー・パジャマの仕組み。触覚センサー付きの人形を親が抱きしめると、その信号がインターネットを経由して子どもの着ているハギー・パジャマに伝わる。子どもは親に抱きしめられているかのような感覚を得られる。
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