堺雅人主演で『大奥』の続編が製作決定! 女将軍を演じるのは?


 “大奥”プロジェクトがついに始動する! 2010年10月に公開され、興行収入23億円、動員数200万人を突破した大ヒット映画『大奥』の続編がドラマと映画で製作されることが決定した。両作で主演を務めるのは堺雅人。ドラマに多部未華子、映画に菅野美穂が出演し、それぞれの作品で初共演を果たす。

 ドラマ『大奥[有功・家光篇]』の舞台となるのは、吉宗の時代から遡ること90年の3代将軍・徳川家光の時代。全ては、幼き少女・家光が世継ぎのために初の女将軍の座を手にしたことから始まった。心優しき僧侶で、大奥に仕えるようになった有功と国の為に翻弄されながらも我が身を捧げる女将軍の家光。彼らは、心の底から愛し合うようになるが…。運命は、2人の愛を許すのだろうか。男女逆転の“大奥”誕生の謎が今明らかになる。

 汚れなき心を持つ院主・有功役を演じるのは、『武士の家計簿』『日輪の遺産』『ツレがうつになりまして。』などの作品で主演男優賞を受賞し、今最も注目されている堺雅人。そして、3代将軍の家光役には、多部未華子が抜擢された。

 映画『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』の舞台となるのは、家光の時代から30年後の犬将軍・徳川綱吉の時代。大奥に現れたのは、有功と瓜二つの男・右衛門佐だった。自らの野望を叶えようとする右衛門佐、不安と孤独に身を焦がし愛を求め続ける女将軍の綱吉。それぞれの思惑が交錯し、絡み合う二人の想いとは…。大奥を揺るがした右衛門佐の“野望”が行きつく先とは一体どこなのか。

 胸に野望を秘めた男・右衛門佐役を演じるのは、ドラマ版でも主演を務める堺雅人。5代将軍・綱吉役は、菅野美穂が演じる。

 ドラマ版は、10月クールにてTBSで放送。映画版は、ドラマ最終回直後の12月22日より丸の内ピカデリーほかで全国ロードショーとなる。

 今回、“大奥”プロジェクトで1人2役に挑戦する堺雅人ほか、多部未華子、菅野美穂、金子文紀監督からコメントが届いた。

■堺雅人
 大変なお役をいただきました。ドラマ、映画と、半年近いご奉公になります。精一杯、務めさせていただくつもりです。原作は、以前一度読んでいたのですが、改めて読み直すと、“男女逆転”という設定以外は、とても硬派な歴史劇でした。歴史上の人物や、事件が丁寧に描かれています。大河ドラマに参加する時のような、意気込みと緊張感で臨みたいと思っています。菅野美穂さん、多部未華子さんは、お二人とも初めての共演です。ずっとご一緒したいと思っていたので、撮影が本当に待ち遠しいです。多部さんの、運命を見据えた、強い眼差し。菅野さんの、悲しげな、悩ましい吐息。お二人の演じる将軍を通して徳川家をみると、江戸時代にまた違った光が当てられるのではないでしょうか? 僕は、お二人に仕える大奥総取締を2役演じる予定です。華やかな世界ですが、あくまでも裏方。いい作品になるよう、お二人を支えながら粉骨砕身力の限りを尽くす所存です。どうぞお楽しみに。

■多部未華子
 大きなプロジェクトで、とても重要な役柄を担うこと、とても緊張していますし、不安でいっぱいですが、大奥の世界観を乱すことなく、精一杯頑張りたいと思います。堺さんはじめ、たくさんのキャストの皆さんとお芝居をさせていただくことも、とても楽しみにしています。

■菅野美穂
 まさか自分が、将軍の役をやらせて頂く機会があるなんて、夢にも思いませんでした。かつら合わせ、衣装合わせなどが終わり、少しずつ、イメージを膨らませている段階ですが、将軍の葛藤、孤独、やり切れない運命を、そして、生きている人間だからこそのどうにもならない弱さ、愚かさを、エンターテイメントとして演じられたら良いなと思います。イケメン大奥版にしかない世界観を、美しい、着物と共に楽しんで頂ける様、頑張ります。

■金子文紀監督
 前作『大奥』では男女の立場が変わっても、変わらない「男らしさ、女らしさとは?」を描くことが僕自身の一つのテーマでした。今回の映画では、そこから更に一歩踏み込んで「人にとっての幸せとは何か?」「心が満たされるとは?」「心の解放とは?」を大きなテーマとして描いていこうと思っています。男女逆転『大奥』は時代劇というジャンルに入る作品ですが、気持ちの中では、これは紛れもない現代劇です。主演の堺さんをはじめ、ドラマでは多部さん、映画では菅野さんという素晴らしいキャストの皆さんと共に、このドラマ+映画のプロジェクトを通して“時代が変わっても変わらないもの”を見出していこうと思っています。

 原作は、よしながふみの漫画「大奥」。2004年に隔月刊誌「メロディ」で連載が開始されて以降、謎の疫病により男女の逆転した江戸時代の大奥という斬新な設定と、奥深い物語は読者から熱狂的な支持を受けている。1巻から7巻までの累計発行部数は300万部を突破。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本人初でコミック初受賞となるジェイムズ・ディプトリーJr賞を受賞。また2011年には、第56 回小学館漫画賞(少女向け部門)を受賞するなど、人気と実力共に高い評価を受けている。

 待望の続編となるドラマ版、映画版は、前作に続く大ヒットとなるのだろうか。

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