スピルバーグ監督最新作『戦火の馬』ワールドプレミアで日本へエール
本作の主人公は、少年・アルバートとその愛馬・ジョーイ。ある日、ジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地へ送られてしまう。アルバートは、徴兵年齢に満たない若さにも関わらず、ジョーイと再会するために激戦下のフランスへと旅立つ。果たして、アルバートは無事にジョーイと再会することが出来るのだろうか。
ワールドプレミアの会場となったのは、リンカーン・センター内のエイブリー・フィッシャー・ホール。ニューヨーク・フィルの本拠地であり、歴史のあるオペラハウスで2000人以上を収容することが出来る。レッド・カーペットの本場であるアメリカでも珍しく、全長200m、幅5mの長大で全天候型の屋根付きレッドカーペットを、35台のテレビカメラ、全世界から集まった300人以上のマスコミが取り囲んだ。さらに、寒波にも関わらず1000人以上の観客も集まり、本作への注目度の高さが分かる。
本作で、2度目のアカデミー作品賞、3度目の監督賞の最有力候補と言われているスピルバーグは、今の日本に対し「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて、頑張ってください」とエールを送った。
また、全世界に愛読者を持ち、文学への貢献により大英帝国勲章も受けている原作者のマイケル・モーパーゴは、「厳しい体験を耐えた後に訪れる希望をテーマにしたこの物語は、様々な愛を描いた作品でもあります。少年と馬がお互いへの愛情を支えに過酷な境遇を生き抜く姿にはきっと共感してもらえると思います」とコメントした。
本作が映画初出演で、主役級の大役を射止めたジェレミー・アーヴァインは、次世代のスター候補と注目されており、これからが楽しみな俳優の一人。「すごく緊張してる! 2年間の努力がようやく形になって、ワクワクしている。出演が決まった時は19歳だった僕が、今では21歳。すごく実のある2年間だった」と初めてのレッド・カーペットに興奮している様子だった。
本作で英国陸軍の大尉を演じ、その端正なルックスと抜群の演技力で知られるトム・ヒドルストンも「スピルバーグ監督は僕の子供のころからのアイドルだった。その監督の映画で、しかも感動的なストーリーと息を呑むような美しい映像で綴るこの素晴らしい映画に出演できて、本当に嬉しく思っている」と喜びを語った。
当日は、本作のメインキャストやスタッフをはじめとした内外の多彩なゲストが登場し、12月25日の全米公開に向けて大きな盛り上がりを見せた。
果たして、本作でアカデミー賞を受賞することは出来るのだろうか。
日本では、2012年3月2日(金)より、全国ロードショー。
・映画『戦火の馬』 - 公式サイト
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