Sペン対応の新プレミアムスマホ「Galaxy Note20 Ultra 5G」を写真で紹介!ミリ波対応でau向け「SCG06」は下り最大4.1Gbpsに【レポート】



au向け新プレミアムスマホ「Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06」を写真で紹介!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は25日、都内にて「UNLIMITED WORLD au 5G 発表会 2020Autumn」を開催し、携帯電話サービス「au」向け5G対応プレミアムスマートフォン(スマホ)「Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06」(サムスン電子製)を発表した。

au版ではこれまでと同様に日本市場向けにおサイフケータイ(FeliCa)に対応し、携帯電話ネットワークでは5G NR方式のSub6およびミリ波(mmWave)に対応して下り最大4.1Gbpsおよび上り最大481Mbpsで利用可能です。なお、最近の「Galaxy Note10+ SCV45」などと同様に地上デジタルテレビ(ワンセグ・フルセグ)には対応していません。

発売時期は2020年10月中旬を予定し、発売に先立ってすでに9月26日からauショップや量販店などのau取扱店や公式Webストア「au Online Shop」などにて事前予約受付が実施されている。なお、価格は現時点で未定となっている。

またサムスン電子ジャパンではGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06を購入し、Galaxy向けアプリ「Galaxy Member」から応募した人全員にもれなく完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Live」をプレゼントする「Galaxy Note20 Ultra 5G 購入キャンペーン」を2020年11月12日(木)まで実施する。

今回は発表会が行われた9月25日にコンセプトショップ「GINZA 456 created by KDDI」にて行われた内覧会および新製品タッチ&トライイベントでGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06を試してきたので外観を中心に写真を交えて紹介していく。


Galaxy Note20 Ultraは4G対応製品の集大成と言われたGalaxy Note10+を上回れるか!?

Galaxy Note20 Ultra 5Gは今年8月にサムスン電子から発表されたペン入力「Sペン」に対応した最新プレミアムモデル「Galaxy Note20 Ultra 5G」で、昨年発売された「Galaxy Note10+」の後継機種として新たに5Gに対応したほか、Sペンの強化やワイヤレスDeX、Windowsとの連携、冷却システムの強化などが行われている。

またau版のGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06では日本市場でニーズの高いおサイフケータイ(FeliCa)に対応したほか、5GではSub6(6GHz未満の低周波数帯)だけでなく超高速通信が期待できる高周波帯を利用するミリ波(mmWave)にも対応する。なお、地上デジタルテレビ(ワンセグ・フルセグ)には対応しない。


Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06の正面。Galaxy S20シリーズよりもエッジスクリーンのRが急なスクエアデザインはGalaxy Noteシリーズの特徴である

ディスプレイは画面上部中央パンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.9インチQuad HD+(1440×3088ドット)有機EL「Dynamic AMOLED 2X Infinity-O Display」(約496ppi)を搭載し、新たに今夏発売の「Galaxy S20」シリーズと同じくリフレッシュレート120Hzやタッチサンプリングレート240Hzに対応した。

外観は引き続いて左右が湾曲したエッジスクリーンによる全画面デザインとなっており、前面だけでなく背面も強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus」を採用し、これまで以上に割れにくくなっているという。またもちろん防水(IPX5およびIPX8)や防塵(IP6X)にも対応している。


Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06のパンチホール部分。5G通信をしていることを示す5Gアイコンも確認できる

パンチホール部分には像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応した約1000万画素デュアルピクセルCMOS(1画素1.22μm)/広角レンズ(画角80°、F2.2)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証は超音波式の画面内指紋センサーも搭載している。

また画面はHDR10+や色域98%、ダイナミックトーンマッピングなどに対応する。サイズは約約165×77×8.1mm(最厚部10.8mm)、質量は約208gで、本体カラーはauからはミスティック ブロンズとミスティック ブラックの2色が販売される。持ってみた印象はGalaxy Note10+やGalaxy Note9に近く感じた。

また同じ6.9インチサイズの「Galaxy S20 Ultra 5G SCG03」は持ったときにずっしりと重さを感じた印象があったが、Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06はそこまでではないように思われた。もちろん、6.9インチサイズかつ200gオーバーなのでそれなりに大きく重いため、手の小さい人などは持ちにくく感じたりといったこともあるだろう。

製品Galaxy Note20+ Ultra 5GGalaxy Note10+Galaxy Note9Galaxy S20 Ultra 5G
型番SCG06SCV45SCV40SCG03
画面6.9型QHD+有機EL
1440×3088ドット
6.8型QHD+有機EL
1440×3040ドット
6.4型QHD+有機EL
1440×2960ドット
6.9型QHD+有機EL
1440×3200ドット
大きさ165×77×8.1mm162×77×7.9mm162×76×8.8mm167×76×8.8mm
重さ208g197g201g222g
SoCS865+S855S845S865
RAM12GB12GB6GB12GB
ROM256GB256GB128GB128GB
電池容量4500mAh4300mAh4000mAh5000mAh
電池持ち時間(4G)約115時間約140時間約130時間約145時間
連続通話時間(VoLTE)約1790分約2520分約2750分約1970分
連続待受時間約430時間約420時間約440時間約480時間
Sペン
5G


Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06の下側面。左からSペン、アンテナライン、外部スピーカー、USB Type-C端子、マイク、アンテナラインが並ぶ

Sペンは筆圧検知4096段階やペン先0.7mm、防水・防塵、Bluetoothによるカメラのシャッターなどとしても使えるのはGalaxy Note10+と同様で、Sペンの新機能などは時間が足りずにあまり試すことができなかったが、新たに収納スペースが本体下側面の左側に変更された。

そのため、左手でGalaxy Note20 Ultra 5Gを持ち、右手でSペンを使うといった人が多いと思われるが、若干出し入れがしにくくなったように思われた。なお、サムスン電子ではSペンの電池は24時間以上持つとしており、サイズは約5.8×4.35×105.08mm、質量は約3.04gとなっている。


SペンはこれまでのGalaxy Note10+やGalaxy Note9、Galaxy Note8では下側面の右側に収納されていたが、Galaxy Note20 Ultra 5Gでは左側に変更された



au向けGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06の本体カラーはミスティック ブロンズとミスティック ブラックの2色がラインナップ

リアカメラはGalaxy S20 Ultra 5Gに続いてメインカメラに約1億800万画素CMOSを採用し、レーザーオートフォーカス(LAF)や像面位相差オートフォーカス(PDAF)、トラッキングAF、光学手ブレ補正(OIS)に対応したトリプルカメラとなっており、5倍光学ズームや50倍超解像ズームに対応する。

・約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(画角120°、F2.2)
・約1億800万画素CMOS(1画素0.8μm、1/1.33インチ、PDAF)/広角レンズ(画角79°、F1.8、OIS)
・約1200万画素CMOS(1画素1.0μm)/望遠レンズ(画角20°、F3.0)


Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06のミスティック ブロンズの背面。下部に「Galaxy」ロゴや型番「SCG06」などが記載。なお、おサイフケータイマーク(アンテナ)はGalaxy S20シリーズは左側に寄っていたが、逆にGalaxy Note20 Ultra 5G SCG06では右に寄っている

Galaxy S20 Ultra 5Gと比べると、深度測定用のToFカメラが省かれ、望遠カメラが約4800万画素CMOS/F3.5から約1200万画素CMOS/F3.0に変更されており、Galaxy S20 Ultra 5Gではペリスコープ(屈曲)レンズで光学10倍および超解像100倍までのズームに対応していたため、ズーム機能としては劣るものの、実用上は十分ではないだろうか。

充電は引き続いてWPC(Qi)およびPMA規格互換のワイヤレス充電に対応し、Fast Wireless Charging 2.0およびUSB PD 3.0の有線・無線ともに急速充電(AFCおよびQuick Charge 2.0互換)に対応するほか、他の製品を充電できる「ワイヤレスパワーシェア」にも対応している。



Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06のリアカメラ部分。屈曲レンズを採用していたためか、Galaxy S20 Ultra 5G SCG03は最厚部11.8mmあったが、Galaxy Note20 Ultra 5Gは全体の薄さも8.1mmと薄いこともあるものの、最厚部10.8mmとなっている

主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 865 Plus 5G mobile Platform」や12GB LPDDR5内蔵メモリー(RAM)、256GB UFS内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、4500mAhバッテリー、USB Type-C端子、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、UWB、位置情報取得(A-GNSS、GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS)など。

またベイパーチャンバー冷却システムを搭載し、より進化したAI(人工知能)や強化されたNPUによって本体の過熱を抑え、動作の遅延を減らしてスムースなゲーム体験を提供するという。センサー類は加速度センサーや気圧センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、地磁気センサー、ホールセンサーを搭載する。


本体右側面に電源キー(サイドキー)と音量上下キー、上側面にmicroSDXCカードおよびnanoSIMカード(4FF)のカードスロットが配置され、左側面には何もない

携帯電話ネットワークは5G NR方式ではSAおよびNSAをサポートし、Sub6だけでなくミリ波にも対応し、au回線では下り最大4.1Gbpsおよび上り最大481Mbpsで利用可能。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)が1つのシングルSIMとなる。OSはAndroid 10をプリインストールしている。

昨年発売されたGalaxy Note10+は4G対応のGalaxyシリーズとしては“集大成”とされ、まさに完成度の高い製品となっていたが、Galaxy Note20 Ultra 5Gは5Gに対応しただけでなく、それを超える性能と機能を搭載した言え、クリエイターやビジネスだけでなくゲームなどでもより便利に使いやすくなっている。

一方、実利用をしてみないとわからないものの、同じau向け製品としては連続待受時間こそそれほどGalaxy Note10+やGalaxy Note9と比べても大きく劣るものではないが、電池持ち時間や連続通話時間は明らかにGalaxy Note10+やGalaxy Note9よりも減っており、電池持ちという点では持たなくなっているのが気になった。

とはいえ、やはり性能や機能は向上しており、5GもSub6だけでなくミリ波にも対応しているため、まさにauでもミリ波による5Gサービスが9月17日にはじまったばかりで、スマホではGalaxy S20+ 5G SCG02やGalaxy S20 Ultra 5G SCG03にて9月下旬より提供される予定となっているため、Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06でもそう大きく遅れることなく体験できそうである。

またSペンの新機能などもじっくり試したいところではある。なお、Galaxy Note20 Ultra 5Gを含むGalaxyシリーズの新製品については9月25日より東京・原宿にあるGalaxyの旗艦店「Galaxy Harajuku」にて先行展示中となっているため、もし行けるようであれば是非体験してみて欲しい。

機種名Galaxy Note20 Ultra 5G SCG06
サイズ[高さ×幅×厚さ/?]約165×77×8.1mm(最厚部10.8mm)
質量[g](電池含む)約208g
OSAndroid 10
ディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式]約6.9インチ有機EL
Quad HD+(1440×3088ドット)
Dynamic AMOLED
約1677万色
HDR表示
SoCSnapdragon 865 Plus 5G mobile platform
CPUオクタコアCPU
(3.0GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4)
内蔵メモリー(RAM)12GB
内蔵ストレージ256GB
外部ストレージ(最大対応容量)microSDXC(1TB)
リアカメラ[有効画素数/F値]トリプルカメラ[約1億800万画素CMOS/広角レンズ(画角79°・F1.8)+約1200万画素CMOS/超広角レンズ(画角120°・F2.2)+約1200万画素CMOS/望遠レンズ(画角20°・F3.0)]
フロントカメラ[有効画素数/F値]シングルカメラ[約1000万画素CMOS(F2.2、広角レンズ)]
バッテリー容量4500mAh(内蔵電池)
連続待受時間(日本国内使用時)約430時間
連続通話時間(音声通話時/日本国内使用時)約1790分
電池持ち時間[5G/4G(LTE・WiMAX 2+)]約115時間/約115時間
充電時間TypeC 共通 ACアダプタ 01:約130分
TypeC 共通 ACアダプタ 02:約85分
接続端子USB Type-C
ワイヤレス充電(Qi)
5G通信速度(受信時/送信時の最大速度)4.1Gbps/481Mbps
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
BluetoothVersion 5.0
赤外線
テザリング同時接続数[Wi-Fi/Bluetooth/USB]8台/3台/1台
防水・防塵○(IPX5、IPX8)/○(IP6X)
ワンセグ/フルセグー/ー
FMラジオ
おサイフケータイ(FeliCa)/NFC○/○
生体認証○(指紋、顔)
ハイレゾ
SIMカードau Nano IC Card 04
本体カラーミスティック ブロンズ、ミスティック ブラック
メーカーサムスン電子




記事執筆:S-MAX編集部
写真撮影:秋吉 健


■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Galaxy Note20 Ultra 5G 関連記事一覧 - S-MAX
・Galaxy Note20 Ultra 5G(ギャラクシー ノートトゥエンティ ウルトラ ファイブジー)SCG06 | スマートフォン(Android スマホ)| au
・Galaxy Note20 Ultra 5G|Galaxy公式(日本)

共有する

関連記事

【デジカメ調査室】これからの一眼レフは1000万画素がスタンダード

2006年は、一眼レフのブームや低価格化が進んだことにより各メーカーから数々のデジタル一眼レフカメラが発売された。その中でも脚光を浴びたのが、今回紹介するNikon「D80」とPENTAX「K10D」ではないだろうか。「D80」は、低価格の一眼…

【ケータイラボ】3Gハイスピード対応!超薄型ケータイ「709SC」

最近のSoftbank端末は薄型ケータイが多い。鞄に入れずポケットなどに入れて持ち運ぶユーザーとしては、薄くて軽い端末はかなりありがたい。今回発売された「709SC」も12.9mmといちばん薄いというわけではないが、かなり薄い端末である。…

【ケータイラボ】au初のテレビ電話対応機種「W47T」

持ち歩いてさっと使う携帯電話にテレビ電話なんて必要なのかなぁと最初は思ったものだ。カップルや親子同士などではアリなんかなぁなどと思ったりもしていた。しかし、知り合いの聴覚障害者がテレビ電話機能を利用して手話で会話してい…

【ケータイラボ】最大800kbpsまで対応!W-OAM typeG対応通信端末「AX530IN」

「WX530IN」は、PHS高度化通信規格であるW-OAMをさらに高速化した「W-OAM typeG」に初めて対応したカード端末。2007年春より発売の予定。「AX530IN」は、PHS端末としては初めてQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)に…

【ケータイラボ】際立つ薄さ約11.9mm!3Gハイスピード対応スリムケータイ「707SCII」

「707SCII」は、薄さ約11.9mmを実現したスリムケータイ。発売時期は今春を予定し、価格はオープンプライス。「707SCII」は、薄さ11.9mmのスリムボディーを採用したので、バッグやポケットに入れてもかさばらずに、スマートに持ち運べる…