Samsung、新プレミアムスマホ「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra」を発表!6.7型と6.9型。Sペンの応答速度向上やUWB対応など



サムスン電子が新スマホ「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra」を発表!

Samsung Electronics(以下、サムスン電子)は5日(現地時間)、オンラインにて新製品発表イベント「Galaxy Unpacked August 5, 2020」を開催し、新しいプレミアムスマートフォン(スマホ)「Galaxy Note20(型番:SM-N980**」および「Galaxy Note20 Ultra(型番:SM-N985**)」を発表しています。またそれぞれ5G対応モデル「Galaxy Note20 5G(型番:SM-N981**)」および「Galaxy Note20 Ultra(型番:SM-N986**)」も用意されています。

Galaxy Note20およびGalaxy Note20 Ultraは各種性能が向上しているほか、新たにペン入力「Sペン」の応答速度も9msとApple Pencilと同等となり、ペン先の動きをAI(人工知能)で予測してさらに紙に描くのに近づいたということです。なお、主な違いはディスプレイやカメラ、バッテリー容量などとなっています。

海外では2020年8月21日(金)に発売され、発売に先立って8月6日(木)より予約受付を実施します。価格はアメリカではGalaxy Note20が999ドル(約106,000円)から、Galaxy Note20 Ultraが1,299ドル(約137,000円)から。なお、昨年のGalaxy Note10シリーズは「Galaxy Note10」と「Galaxy Note10+」でしたが、今回は「+」モデルはなく、代わりに「Ultra」モデルとなっています。

現時点で日本での発売については明らかにされていませんが、これまでもGalaxy Noteシリーズはほぼ毎年発売されてきましたし、すでに日本語ページ( https://www.galaxymobile.jp/galaxy-note20/ )もあることから何かしらの形で発売される可能性は高いのではないかと期待され、過去の例から鑑みるとNTTドコモとauからというのが有力かと思われます。


Galaxy Note20およびGalaxy Note20 Ultraはペン入力に対応した同社の最上級なプレミアムスマホのGalaxy Noteシリーズにおける第10世代目の最新機種で、これまでのGalaxy Noteシリーズの製品コンセプトを継承しつつ、各種仕様を強化したモデルとなっており、Sペンの強化やワイヤレスDeX、Windowsとの連携、冷却システムの強化など、クリエイターやビジネスだけでなくゲームなどでもより便利に使いやすくなっています。

ディスプレイは画面上部中央パンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な有機ELパネルを採用し、Galaxy Note20が約6.7インチFHD+(1080×2400ドット)Super AMOLED Plus(約393ppi)、Galalaxy Note20 Ultraが約6.9インチQuad HD+(1440×3088ドット)Dynamic AMOLED 2X Infinity-O Display(約496ppi)です。

これにより、Galaxy Note20 Ultraは日本でも今夏に発売された「Galaxy S20」シリーズと同様にリフレッシュレート120Hzに対応したほか、タッチサンプリングレートも240Hzとなっています。なお、Galaxy Note20 Ultraは左右が湾曲したエッジスクリーン、Galaxy Note20はフラットディスプレイで、どちらも画面の周りの縁(ベゼル)は狭く、全画面デザインを採用しています。



またHDR10+や色域98%、ダイナミックトーンマッピングなどに対応。さらにSペンもタッチサンプリングレートが向上したことで、応答速度が9msとなり、AIによってペン入力の軌道を予測することでより自然に紙に描いているような感覚となっているということです。ペン機能も拡充され、Sペンのボタンを押しながらジェスチャー操作する「Air actions」が特定のアプリだけでなく、すべてのアプリで利用可能となります。

加えてメモアプリ「Samsung Notes」も機能が追加され、手書きしたメモと音声録音をシンクロさせてメモをタップするとそのときの音声を再生できたりする「Audio Bookmark」やPDFファイルをインポートして注釈などを書き込めたり、PowerPoint形式でエクスポートできたりするとのこと。また描いたメモを傾きを調整して水平にするなどの補正機能も追加されます。



その他、新たにイラストアプリ「CLIP STUDIO」が独自のアプリ配信マーケット「Galaxy Store」より配信される予定。これまでCLIP STUDIOはPC向けやiOS向けアプリが提供されてきましたが、新たにAndroid向けがリリースされ、当面はGalaxy Storeのみで提供され、後日、Google Playストアでも配信される見込みだということです。

筆圧検知は4096段階、ペン先は0.7mm、本体ともに防水・防塵(IP68準拠)に対応し、Bluetoothを搭載してカメラのシャッターなどとしても使えるのはGalaxy Note10シリーズなどと同様で、電池は24時間以上持ち、Galaxy Note20・Galaxy Note20 Ultraともに本体下部側面の左側に収納できるようになっています。サイズは約5.8×4.35×105.08mm、質量は約3.04g。





パンチホール部分には像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応した約1000万画素デュアルピクセルCMOS(1画素1.22μm)/広角レンズ(画角80°、F2.2)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応。また生体認証は超音波式の画面内指紋センサーも搭載します。本体カラーはGalaxy Note20がMystic BronzeおよびMystic Green、Mystic Grey、Galaxy Note20 UltraがMystic BronzeおよびMystic Black、Mystic Whiteのそれぞれ3色展開。

サイズはGalaxy Note20が約161.6×75.2×8.3mm、Galaxy Note20 Ultraが約164.8×77.2×8.1mm、質量はGalaxy Note20の4Gモデルと5GのSub6対応モデルでは約192g、5GのmmWave対応モデルでは約194g、Galaxy Note20 Ultraが約208g。また背面パネルはGalaxy Note20 UltraがCorningの最新の強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用し、Galaxy Note20は補強されたポリカーボネート製となっているとのこと。

製品Galaxy Note20 UltraGalaxy Note20Galaxy Note10+Galaxy Note10Galaxy Note9
画面6.9型QHD+6.7型FHD+6.8型QHD+6.3型FHD+6.4型QHD+
大きさ164.8×77.2×8.1mm161.6×75.2×8.3mm162.3×77.2×7.9mm151.0×71.8×7.9mm161.9×76.4×8.8mm
重さ208g194g196g168g201g
電池容量4500mAh4300mAh4300mAh3500mAh4000mAh



バッテリー容量はGalaxy Note20が4300mAh、Galaxy Note20 Ultraが4500mAhで、WPC(Qi)およびPMA規格互換のワイヤレス充電に対応し、Fast Wireless Charging 2.0およびUSB PD 3.0の有線・無線ともに急速充電(AFCおよびQuick Charge 2.0互換)に対応。また他の製品を充電できる「ワイヤレスパワーシェア」にも対応。充電・外部接続端子はUSB Type-C。電池パックは取外不可。

リアカメラはGalaxy Note20 Ultraのみがレーザーオートフォーカス(LAF)に対応し、両機種とも光学手ブレ補正(OIS)やトラッキングAF、PDAFに対応したトリプルカメラで構成は以下の通りとなっており、Galaxy Note20が3倍光学ズーム、30倍超解像ズーム、Galaxy Note20 Ultraが5倍光学ズーム、50倍超解像ズームに対応しています。

○Galaxy Note20
・約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(画角120°、F2.2)
・約1200万画素スーパースピードデュアルピクセルCMOS(1画素1.8μm、1/1.76インチ)/広角レンズ(画角79°、F1.79、OIS)
・約6400万画素CMOS(1画素0.8μm)/望遠レンズ(画角76°、F2.0)

○Galaxy Note20 Ultra
・約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)/超広角レンズ(画角120°、F2.2)
・約1億800万画素CMOS(1画素0.8μm、1/1.33インチ、PDAF)/広角レンズ(画角79°、F1.8、OIS)
・約1200万画素CMOS(1画素1.0μm)/望遠レンズ(画角20°、F3.0)





チップセット(SoC)が7nm製造プロセスのQualcomm製「Snapdragon 865 Plus」(オクタコアCPU「3.0GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4」)またはサムスン電子製「Exynos 990」(オクタコアCPU「2.7GHz×2+2.5GHz×2+2GHz×4」)。またベイパーチャンバー冷却システムを搭載し、より進化したAI(人工知能)や強化されたNPUによって本体の過熱を抑え、動作の遅延を減らしてスムースなゲーム体験を提供します。

内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージはGalaxy Note20の4Gモデルが8GB RAM+256GBストレージ、5Gモデルが8GB RAM+128または256GBストレージ、Galaxy Note20 Ultraの4Gモデルが8GB RAM+256または512GBストレージ、5Gモデルが12GB RAM+128または256または512GBストレージ。RAMは全モデルともにより高速なLPDDR5を採用。外部ストレージスロットはmicroSDXCカード(最大1TBまで)。


UWBによってより詳細な位置情報に対応



ワイヤレスDeX

投入する国・地域によってシングルSIMモデルとデュアルSIMモデルが用意され、シングルSIMではnanoSIMカード(4FF)とmicroSDカードのスロットが1つずつ、デュアルSIMではnanoSIMカードが2つで、片方がmicroSDカードと共用。なお、一部モデルではeSIMにも対応するとのこと。5G NR方式はSAおよびNSAをサポートし、4Gは4x4 MIMOおよび最大7波のキャリアアグリゲーション(CA)に対応し、LTE Category 20によって下り最大2Gbpsおよび上り最大200Mbpsをサポート。

また新たにiPhone 11シリーズも搭載している近接無線規格「UWB」にも対応し、Android標準のファイル共有機能「Nearby Share」などにおけるより詳細な位置情報をサポートします。さらにテレビなどの大画面ディスプレイに接続してPCのように使える「Samsung DeX」は新たにMiracastによるワイヤレスでの利用に対応し、ワイヤレス利用時でもGalaxy Note20・Note 20 Ultraをタッチパッドとして使えるという。大画面でスマートフォンを楽しむ機能。OSはAndroid 10をプリインストール。



その他、Wi-Fi 6に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0、NFC Type A/B、MST(磁気テープ)、Google Cast、Miracast、位置情報取得(A-GPS・GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou)、加速度センサー、気圧センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、地磁気センサー、ホールセンサーなど。独自決済サービス「Samusung Pay」(NFC・MST)、Dolby Atmosなどにも対応。3.5mmイヤホンマイク端子は非搭載で、ANT+もGalaxy Z Flip 5Gに続いて非搭載となっています。

















記事執筆:memn0ck


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・エスマックス(S-MAX)
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・Samsung Unveils Five New Power Devices in the Galaxy Ecosystem to Empower Your Work and Play
・The Galaxy Note20 Series Hands-on: Redefining Work and Play with Powerful New Features
・[Specs] Galaxy Note20: Redefining Work and Play
・Meet Galaxy Tab S7 and S7+ : Your Perfect Companion to Work, Play and More
・Galaxy Watch3 and Galaxy Buds Live Now Available
・Galaxy UNPACKED 2020 - Galaxy Mobile Japan 公式サイト

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