GR DIGITALの魅力が満載!34名の個性がぶつかり合う写真展「GRist」【新-写真空間】


第一線で活躍している写真家も、リコー「GR DIGITAL」愛用している人は多い。リコーでは公式ブログ「GR BLOG」で、そのような写真家や、タレント、イラストレーターなど、職種や、業務・プライベート利用にかかわらず、GR DIGITALを愛用している著名人の素顔を紹介する「GRist」を展開している。

東京・銀座にあるリコーフォトギャラリーRING CUBEでは、9月7日(水)〜9月18日(日)まで、GRistで取材した34名がGR DIGITALで撮影した作品をそれぞれ2点ずつ展示する写真展「GRist34」を開催している。
34名の個性がぶつかり合った写真展に展示している写真を見ていると、その写真家の人柄も覗けそう。今回は、GRistのひとり、阿部秀之氏にGR DIGITALの魅力を伺った。


■GR DIGITALは大人の宝箱
阿部氏は、趣味と仕事の境目はないと語る。
「GR DIGITALは仕事でガンガン使うカメラではありません。どこかで写真を撮る。それが趣味だから面白い。仕事でもGR DIGITALを使ったことはありますが、最初から仕事のために持っていくことはありません。何かの時に仕事でも使えるレベルのカメラだから、持っていくのです。」
仕事と趣味の間にGR DIGITALがいる。金儲けだけでない写真を撮るからこそ、ある意味純粋な写真が撮れるのも特徴のひとつだろう。
「みんな子どもの時は、宝箱があるじゃないですか。好きなものを入れておくような。仕事と趣味の境がないGR DIGITALだからこそ、みんな好きな写真を撮っている。GR DIGITALは、大人のための宝箱のようなものなんです。今回の写真展は、GRist34人の宝箱を開けたような感じがするんです。」

■GRならではの個性的な写真
阿部氏が展示しているのはクロアチアと原宿の街だ。同じ街並みでも、国、色とコントラストが美しさを見せる。
「1枚はGR BLOGのGRistで掲載した写真を使おうということはあったのですが、もう1枚は最近撮影したものがあれば、変化があっていいかなということで選びました。
最初の1枚は決まっているので、クロアチアで撮った黄色い写真にしました。戦争の影響がなかった場所は古い街並みが残っているんです。
もう1枚は、原宿の街並みですね。位置は違うけど、同じ時間に存在する。
それと、いい写真だけど使い道がない写真なんです。GR DIGITALっぽい写真です。きれいな写真を撮って、売るのもいいですけど、撮影した建物は誰かの所有物であるわけで、勝手に売って儲けるわけにもいかないんです。RING CUBEに展示しているなら、誰かが儲けているわけでもないですし。」
まさに仕事と趣味の間の使い方ができるGR DIGITALならではの写真となっている。だからこそ、今回の写真展では、普段は見られない写真が並ぶことになるのだ。
クロアチアで撮影した「街色」

原宿で撮影された「マチ色」

■GRでないと撮れないもの
撮影する人の気持ちを変えてくれるのも「GR DIGITAL」の魅力だろう。
「カメラというのは、そのグレードにあったものに目が向くんです。いいカメラを持っていると、いいものに目がいくんです。いい服を着た時は、スマートな仕事をしようと思うし、いい飯を食おうと考えるじゃないですか。それと一緒で、何を持つかで気分が変わるんです。
だから、GR DIGITALを持っていることで、見えるものも変わってくるんです。」

その一方で、人物を撮る時には相手に構えさせない。
「コンパクトカメラのふりをしながら、すごい高性能だったりするんです。
旅行先の市場などで写真を撮る時、一眼レフを出すと相手に引かれることがあります。しかし、GR DIGITALなら、相手も旅行客かと言う感じで、自然に撮影できるんです。それで、いい写真が撮れたりするんです。」
1994年に登場した「リコーR1」。GR DIGITALの元となったスチールカメラの名機種だ

■持つ喜びがあるGR DIGITAL
「普通の人ならCX5をすすめます。GR DIGITALは望遠もないし、子どもを撮ろうとすると大変なことになるので、やめた方がいいと思います。」と言う。しかし、こだわりを持つ人にはGR DIGITALがおすすめできると言う。
「いいカメラというのは、値段が高くなるだけでなく、重くなるんです。財力と体力は反比例します。年を取ってお金に余裕が出てくるといいカメラが買えるようになるんですけど、体力がなくなるので、カメラを持つ喜びとともに、持つ苦痛も出てくるんですよね。しかし、GR DIGITALは軽いので、持つ喜びが得やすいんです。」

買った後は、好きなものを撮ればいい。ただし、好きなものは分からないことが多い。
「旅行が好きなら旅行に行った時の写真を、海が好きなら、海の写真を撮ればいいんです。でも、好きなものと言っても、自分では分からないことが多いですね。とにかくいろいろと撮ってみたらいいと思います。」
写真用品への造詣も深く、リコーGRバッグの監修も担当している

阿部秀之
東京生まれ。86年よりフリー。ヨーロッパの風景、ポートレート、コマーシャルなど、幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌にも執筆をはじめ、現在は月刊カメラマンに「アベっち 間違いナシのレベルアップ術」を連載中。

リコー公式ブログ GR BLOG

写真展「GRist」
展示作品数:約68点
出展作家名:(敬称略/GRist掲載順)
横木安良夫、海野和男、田中希美男、若木信吾、安達ロベルト、ハービー・山口、那和秀峻、小澤太一、渡部さとる、結城未来、金聖響、阿部秀之、坂崎幸之助、湊和雄、Ryu Itsuki、布川秀男、寺田克也、湯沢英治、塩澤一洋、森山大道、今日マチ子、テラウチマサト、織作峰子、タナカ"rip"トモノリ、林家彦いち、清水哲朗、前川貴行、菅原一剛、田中長徳、大和田良、糸崎公朗、岡嶋和幸、茂手木秀行、曽根陽一
主催:株式会社リコー
期間:2011年9月7日(水)〜2011年9月18日(日) ※休館日を除く
会場:リコーフォトギャラリー RING CUBE
東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8階・9階(受付9階)
問い合わせ先:03-3289-1521
開館時間:11:00〜20:00(最終日17:00まで)
休館日:火曜日
入場料:無料

リコーフォトギャラリー「RING CUBE」

RING CUBEの記事をもっと見る
ハイレベルバトルを選考した審査員が語る「リコー ポートフォリオ オーディション」【新-写真空間】
人懐っこい写真を撮る!見たことのない海がここにある写真展「海獣たちとにらめっこ」【新-写真空間】
銀座のど真ん中で水中散歩をしよう!「海獣たちとにらめっこ」して涼しくなる【新-写真空間】
もう一つのがんばれ日本!東京で一番天国に近い「火山の島」三宅島の復興と人々【新-写真空間】
古き良きウィーン!GXRが切り取った美しき古都に素顔とは【新-写真空間】

共有する

関連記事

【ケータイラボ】指紋センサーと1.3メガカメラを搭載!セキュリティに強い「WX321J」

「WX321J」は、ウィルコムの高度化通信規格「W-OAM」対応し、指紋センサーと1.3メガカメラを搭載した日本無線製の音声端末。価格はオープンプライスで、ウィルコムストアでの販売価格は、1万6,000円前後の見込み。発売時期は2月中旬予…

【ケータイラボ】3.2メガピクセルカメラやGPS機能が使える!ハイスペックケータイ「813T」

「813T」は、コンパクトなボディーに、3.2メガピクセルカメラやGPS機能を内蔵した東芝製のハイスペックケータイ。発売時期は3月上旬以降を予定し、価格はオープンプライス。「813T」は、落ち着いた雰囲気の上質感漂うクールカラーをま…

【デジカメ調査室】世界最薄!広角28mmズームレンズ搭載のお嬢様カメラ「FX30」

「FX30」は、世界最薄※1広角28mm※2ズームレンズ搭載コンパクトスリムデジタルカメラ。スタイリッシュな女性をメインターゲットにした「お嬢様カメラ」として2月22日より販売を開始する。価格は、オープンプライス。市場想定価格は、…

【デジカメ調査室】世界最小広角28mm光学10倍ズーム搭載!奥様カメラ「TZ3」

「TZ3」は、世界最小※1広角28mm※2光学10倍ズームを搭載したコンパクトズームモデル。旅行や趣味をアクティブに楽しむ団塊世代の奥様をターゲットにした「奥様カメラ」として3月9日より販売を開始する。価格は、オープンプライス。市…

【デジカメ調査室】システム一新!高性能・高信頼性を追求したプロ用デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D Mark III」

「EOS-1D Mark III」は、2005年9月に発売した「EOS-1D Mark II N」の後継機にあたる、キヤノンのプロ用デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル。高次元の快速・快適・高画質と、優れた信頼性を実現するため、本体のみならず周辺…