「圧力と熱」を与えてくれる子育て〜パックンが語るイクメンのススメ〜


変化の時代を生き抜くことをコンセプトにお届けしているライフマガジン「人生組み立てマガジン」。今回は最近話題の“イクメン”代表として、パックンマックンのパックンことパトリック・ハーランさんにインタビュー。4歳の息子さんと2歳の娘さんを抱える2児のパパ。育児に目覚めたきっかけ、オトコの育児の楽しさなど、パックン流の育児について聞いてみた。。

―――「イクメン」ということで、メディアに取り上げられる機会も増えてきているかと思いますが、ご結婚されて、お子さんが生まれてという生活の中で「オトコの子育て」に目覚めたきっかけはありますか?
パックン:きっかけとしては……やっぱり産まれたってことですよね! 子供が産まれてまず初めにわかったことは、自分の親の気持ちなんですよ。子供がいないうちは、なんとなく「親を大事に」とか「親孝行しなきゃ」なんて思ったり、言ったりするんですけど、どんなに自分のことを愛してくれているのか、なんてことは、自分に子供ができない限りは絶対にわからないと言い切れますよ!

―――すごく積極的に子育てに参加されているようですが、自分自身が楽しんでされているというところも大きいのでしょうか?
パックン:そうですね、僕の性格によるところが大きいと思うのですが、僕自身、常に何かやっていないと気がすまないタイプなんです。趣味も仕事も、常に動いていないと気がすまない性格なんですよ。そして、子育てのいいところって「常になにかやることがある」というところなんです。退屈がないんですよ。子供が横にいれば世話をしたり、一緒に遊んだり、何かを教えたり、常にやることがあって、自分の性格に合っていてすごく楽しいですよ。僕みたいなタイプのオトコは、「動」のタイプの子育てに向いてると思います。

―――仕事と育児を両立させるにあたり、大事にされていることってどんなところでしょうか?
パックン:僕は朝の時間を大事にしていますね。朝ごはんを作って、幼稚園に送っていくまでが僕の分担なのですが、その間の時間に「先生の言うことを聞くんだよ」とか、「お母さんの言うことを聞くんだよ」とか、もしくは昨日の出来事や、今日したいことを聞いてコミニュケーションを取るようにしています。


―――パックンにとっての子育ての方針などはありますか?
パックン:とにかく一緒に何かをすることですよね。たとえば一緒にテレビを見ているとすれば、ただ見るだけではなくて、子供に実況させたり、テレビで起きていることを説明させることでアタマを使って見させています。テレビを見ながら「これは何?」、「なんで?」という問いかけを、常に子供にするんです。テレビを見ているのに「これは何?誰?」なんて質問は大事なコミュニケーションなんです。子供にとってはとてもウザいと思いますけどね・・・・、

―――奥様との育児分担の内訳など、あれば教えてください。
パックン:僕の担当は3つ。朝ごはんを作る、お風呂に入れる、寝かしつける、この3つです。これは奥さんにも言っているんですが、絶対に譲りたくない3つなんですよ!朝ごはん、お風呂は問題ないんですけど、寝かしつけるのは大変なんです。どんな子にもママが恋しいときがありますから、大変なんですが、どんなに泣いても僕が寝かしつける。そうすることで、子供にもお父さんの役割を認識させて、ママを求めてもダメな時を刷り込ませておくんです。
やっぱりお母さんは特別ですから。これは動物的本能に近いもので、僕が何をしても打つ手なんてありませんから。そして、僕の場合は子供を寝かしつけてから飲みに行ったり遊びにも行ったりすることはあります。でも、もともと付き合いの悪い芸人で、子供ができてから、さらに付き合いが悪くなったかもしれません・・・・

―――「子育て」に対するポリシーなど、具体的なものがあれば教えてください。
パックン:よく言われることですけど、昔の子供はもっとケガもしてたし、虫も口に入れてたし、知らない人とだって話をしてな、って思うんです。これから子供が成長したら教えようと思っているのは、「わからないことがあれば、近くの大人に聞きなさい」ってこと。知らない人と話をしちゃダメだ、って教えたら、知ってる人としかコミュニケーション取れないことになるでしょ。それじゃツマらない。僕は100人中99人は悪い人じゃないから、話しかけたほうがいいし、話しかけるべきだと思います。
あと、子供の持っている可能性はつぶしたくないですよね。そのためには、何にでも挑戦したいと思う人に育てたい、という想いはありますよね。石を見ればひっくり返したい、葉っぱを見たら裏返したいとか、何かをひっくり返したくなるような気持ちを常に抱いている人になってほしいですよね。

―――最近のエピソードで思い出深いものは、どんなものがありますか?
パックン:我が家では、あまりテレビを見せないようにしているのですが、やはり息子も幼稚園に通うようになって、友達もできて戦隊モノを見たがるようになってきたんです。やはり戦うシーンが多いので、自然と息子も手や足が出るようになるんですよ。そんなときに、例えば妹に暴力を振るったりすると、僕が怒りますよね。「仮面ライダーは女の子を殴るのか?」って。すると息子は「そんなことはしない」と素直に答えて反省するんです。でも、最近は知恵が付いてきて「ライダーならそんなことをしないのに、何で殴ったの?」って聞くと「僕、悪者だから!」って言うようになって、殴ったことを正当化しはじめたですよ。 怒らないといけないんですが、思わず微笑ましくて笑ってしまいます

―――今後、育児参加を悩む日本のパパたちにひとこと!
パックン:子育てができる環境があるのにやらないのは、すごくもったいないと思いますよ。子が親を育てるとはよく言いますけど、子供のおかげでどれだけ親が成長できるのかを知るべきです。子供を作らない、育児に参加しない、というオトコたちは、つまり、自分の成長のきっかけも台無しにしているんですよ。もっともっとオトコとして、人間として輝きを出すところなのに、もったいないです。磨かれていかないとダイヤにはなりません。カーボンがダイヤになるために必要なものって、「圧力と熱」なんです。ホンモノのオトコになるための「圧力と熱」は、絶対に子供が与えてくれますから!もちろん子育てはキツいですよ。プレッシャーもあるし、辛いこともたくさんありますよ。でも、そこを乗り越えれば世界一硬い絆で結ばれた親子になると思っています。

【結論】
結婚して子供が産まれ、ライフスタイルは大きく変わるもの。子供が産まれ、イクメン人生に変わったのが34歳と語ってくれたパックンも、自分自身が驚くほど大きく変わったのが子供という存在あってのことだという。子供ができることで変わるライフスタイルと、さらに強くなる家族の絆。長い人生、しっかりと先を見据えてライフプランを設計していきたいものだ。

〜変化の時代を生き抜く6つのヒント〜『人生組み立てマガジン』supported by livedoor HOMME×DIY生命

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