大手映画会社 営業(チームリーダー)「まんが喫茶で味わう非日常」 - 年収1000万円プレイヤー図鑑 vol.2


これまで2度の転職を経験しながらも、1度も年収ダウンという局面には立たされなかった森田氏。しかも2度とも未経験職種への転身、人気企業へのチャレンジでありながら、見事その狭き門をくぐり抜けやりたい仕事をゲットしている。順調な年収アップとやりがいアップの裏側には一体どんな秘訣が隠されているのか・・・森田氏のキャリアストーリーを直撃した。



Q.1度目の転職では大手時計メーカーを、2度目の転職では中堅出版社を辞められていますね。どちらもかなりの人気企業だと思いますが。

確かにどちらの会社も優良企業ですね。私のように転職という選択をする人はまれだと思います。ただ、1社目の時計メーカーでは、入社して数年間はグローバルに活躍できる環境や任される社風にやりがいを感じていたのですが、基本がルートセールスだったもので、次第に仕事に対して新鮮さを感じなくなってしまったんです。「もっとチャレンジングな環境で自分を試してみたい」という思いは日に日に強まっていきました。そこで、たまたま新聞の求人欄で見つけた某出版社のマーケティングに応募したんです。

Q.マーケティング経験がないのに、人気の出版社に受かるなんてすごいですね。何か特別にアピールしたことがあったんですか?

面接の時、男性の面接官が2人、女性の面接官が1人いました。後から聞いた話ですが、僕以外に面接を受けた人は、真ん中に座っていた男性だけを見て話をしたのに対して、僕だけが3人すべての人の顔をまんべんなく見て話をしたらしいのです。結局その場におけるキーマンは女性だったので、僕がお眼鏡にかなったというわけです(笑)そういったラッキーもありつつ、あとは営業をしながらも様々なデータを分析したり戦略を立てたりと、マーケティングに近い仕事もしてましたから、その辺りが評価されたのかもしれません。

Q.3年間マーケティングを経験されて、次はM&Aに携わるという転身ぶりにも驚かされますが。

雑誌の調査・分析も面白かったのですが、実際に現場に入ってメディアを作ってみたいと思うようになったのです。今の出版社に入社が決まって、ひょんなことからM&A事業部への配属となり、メディアではなく会社作りや出資という、一見遠回りなキャリアを歩むことになりました。でもその仕事で培った人脈やたまたま手がけた案件がブロードバンド系の会社だったということもあり、その専門性を買われて念願だった映画会社への出向が決まったんです。確かに僕が歩んできた職種はバラバラですが、キーとなるキャリアが共通していたり、稀だったりしたため、チャンスが舞い込んで来たのではないですかね。

Q.現在は自主的に週休は1日と決めて仕事に打ち込まれているようですね。

映像権や放映権の販売・賃貸借の他、その権利に対する出資を募ったり、さらには自分でゼロから企画を立てて映像を作って販売したりする場合もありますから、時間はいくらあっても足りませんね。会社自体も設立したばかり、ブロードバンド事業も始まったばかりで手探り状態ですから、やらなきゃいけないことは山積みです。

Q.大きなプレッシャーや責任を感じつつも活き活きされているのは、やはり仕事が楽しいからですか。

大好きな映画に毎日携わり、全く新しいメディアを確立していく第一人者としての醍醐味を感じ、近い将来アジアNo.1の映画会社になってやろうという野望を抱いているわけですから、つまらないわけはないですよね(笑)。
ただ、新しいメディアを作るということは、裏を返せば既存メディアを壊すことでもあります。日々葛藤してますし、厳しさと隣り合わせです。ずばり満足度は80%くらいでしょうか。

Q.1000万円稼ぐには、やはり転職すべきとお考えですか。

お金のために転職するっていうのはちょっと違うと思いますね。やはり「仕事のやりがい」優先で考えるべきでしょう。自分が選んだ仕事・環境でベストを尽くせば、お金は後からついてくるものです。ただ少なくとも転職する際、その転職先に1000万円プレイヤーがいるかどうかくらいは調べておいた方がいいかもしれませんね。

週にたった1日の貴重な休日は、もっぱらまんが喫茶に入り浸っているという森田氏。最近のお気に入りは「龍(ロン)」という長編まんがだそうだ。転職のリスクを怖れず、常に自分のやりたい道をポジティブに突き進み、1000万円という年収も軽々とクリアしたかに見える森田氏。そんな彼のリフレッシュ法が、まんが喫茶で味わう非日常であるという落差に、私は親近感を感じずにはいられなかった(笑)。彼が今後、どれだけ楽しくて便利なブロードバンドメディアを築き上げてくれるのか、非常に楽しみである。
(情報提供元:@type)

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