iPhone 3GSは強力なビジネスツール! 動画・音声の活用が勝ち組への道?【中村祐介の電脳思考】


ケータイやPCをはじめとする高機能なデジタルツールが多々ありながら、実際に活用できている人はどれだけいるのでしょう? 例えばプレゼン。大半の人がワード、エクセル、パワーポイントなどで資料を作成していますが、他社との差別化を図れずに苦心しているのではないでしょうか。

本連載では、起業1年で年商1億を実現した中村祐介が、今までのビジネスの常識にとらわれない、新しい着眼点でのデジタルツールの活用方法を紹介してみようとおもいます。つきつめれば、オフィスも不要と思えるほどのワークスタイルが見えてきます。

連載1回目は、iPhone 3GSをとりあえげてみましょう。
「何をいまさら」と言われるかもしれませんが、iPhone 3GSの解説本などは、どれも操作説明ばかり。実際にどんなシーンで活用するといいのか? 具体的な活用スタイルが見えてきません。

■ボイスメモは起動が勝負
僕はプレゼンテーションや会議の場でよくiPhone 3GSを使っています。まず音声録音ですね。標準の「ボイスメモ」もよいのですが、「Happy Talkレコーダー」というツールを使っています。これは、講演や会議、独白など状況にあわせて録音モードを変更できるだけなく、高音質で録音できるのです。

アプリ起動時すぐ録音開始になります。ちょっとした時にもさっとボタンを押すだけですぐ録音ができるので、「つまらない会議」だと思ってのぞんだら(失礼)、「おもしろい会議」だったという場合などで、あわてて起動してもしっかり最初から録音できたりします。

録音した音声ファイルはWi-Fi経由でパソコンにダウンロードできるので、議事録を書いてもらうために録音後、社員に送ることもあります。FTPサーバーにアップロードできる機能もあるのですが、これはまだ使えていません。

余談ですが、記者時代に法務省の取材でボイスレコーダーを出したら、「勘弁してください」と言われてしぶしぶ取り下げたことがありますが、これなら音声を録音しているかどうかもわからないでしょうね……(もちろん、断りをいれないのはマナー違反ですが)。

■動画撮影は、超便利。相手に見せて驚きも
iPhone 3GSになって動画撮影できるようになり、ビジネスシーンにおける使い方にも広がりがでてきました。僕の会社には、いろいろな方が商品のデモを見せにきてくれるのですが、その際、ポイントになるものをiPhone 3GSで撮影しています。先方に確認をとり、問題なければ、それを他の方々にお見せしたりもします。

おもしろいのは、撮影した映像をお見せすると、商品の話だけではなく、iPhone 3GSの質問ももらってしまうことですね。「この動画撮影はiPhoneでやられたのですか?」とか「動画の撮影時間に制限はないのですか?」などなどです。これは撮影した道具そのものが目新しいため、興味の喚起度が高いということでしょう。これが普通のビデオカメラではおもしろさも半減されるのではないでしょうか?

ちなみに、僕の授業やセミナーの映像なども、iMovie経由でiPhone 3GSに転送してあり、新しいお客さんなどにはお見せしたりもしています。

こんなにビジネスシーンで便利なiPhone 3GSですが、僕は通話には利用していません。通話は、au(KDDI)の携帯電話を使っているのです。Softbankの方には「お客さまのように最初は別々に持つとおっしゃって、お買い上げされた後、一つにしてほしいというお願いを受けることもありますから、いっそ一つにされては?」としきりに言われましたが、とんでもない。

だって、電話がかかってきて、「いまメールをお送りしたんですけど」という場合、困りますよね。実際、そういうことがよくあるので、iPhone 3GSを耳に運んでいくということは避けたい。あくまで目で見るもの手で使うものとして考えています。

作者プロフィール
中村祐介
日経BP社の記者職を経て株式会社エヌプラス(http://www.nplus-inc.co.jp/)を設立。ソニーやグーグル、KDDI(au)、二期リゾートなど多数の企業のマーケティングやブランディング、Web、PR、イベントなどのコンサルティングやプランニングに携わる。ビジネス書、小説、翻訳書の執筆などの創作活動を行うほか、講演活動も行う。プライベートではRIA(Rich Internet Application)コンソーシアムの運営委員や、自由大学(http://www.freedom-univ.com/home/)の教授、日本冒険作家クラブに所属するなど、多種多様な活動を行い、人脈をもつ。

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