北陸新幹線の糸魚川駅周辺におけるトンネル内でNTTドコモとau、ソフトバンク&ワイモバイルの携帯電話が2月22日より順次利用可能!残る飯山駅〜上田駅なども対策中



北陸新幹線の新親不知トンネル東側〜峰山トンネル西側のトンネル内で携帯電話が使えるように!

NTTドコモおよびKDDI、ソフトバンクは18日、西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)と共同で「北陸新幹線」のトンネル内における携帯電話サービスエリア拡大や品質改善を目的にエリア整備を進めており、新たに北陸新幹線「新親不知トンネル東側〜糸魚川駅」間および「糸魚川駅〜峰山トンネル西側」間での携帯電話サービスの提供を開始すると発表しています。

サービス開始時期(予定)は新親不知トンネル東側〜糸魚川駅間が2019年2月22日(金) 始発より、糸魚川駅〜峰山トンネル西側間が2019年3月15日(金) 始発よりとなっており、それぞれの区間のトンネル内で携帯電話サービスを快適に利用できるようになります。

これにより、すでに北陸新幹線では金沢駅から黒部宇奈月温泉駅を過ぎた新親不知トンネル東側までは利用可能なため、さらに糸魚川駅を過ぎた峰山トンネル西側まで使えるようになります。なお、ワイモバイルの携帯電話も利用可能で、各社では電車内における携帯電話の利用についてマナーを守るように案内しています。


トンネルなどの人工的な構築物により電波が遮へいされ、携帯電話などが使用できない地域において移動通信用中継施設などを設置して携帯電話などを利用可能にするなど、電波の適正な利用を確保することを目的として実施されている「電波遮へい対策事業」に基づく国の補助金を活用して工事が行われています。

今回、新たに携帯電話サービスが利用可能となるのは、総務省 信越総合通信局より2017年6月14日に補助金が交付決定となった電波遮へい対策事業の一部で、黒部宇奈月温泉駅から糸魚川駅の間にある5つのトンネルおよび糸魚川駅から上越妙高駅の間にある5つのトンネルとなります。事業費および補助金額は黒部宇奈月温泉駅〜糸魚川駅間が14億4,400万円および4億8,133万3,000円、糸魚川駅〜上越妙高駅間が14億2,000万円および4億7,333万3,000円。

区間トンネル名長さ
黒部宇奈月温泉駅〜糸魚川駅名引トンネル574m
上野トンネル75m
青海トンネル4293m
歌トンネル1747m
新親不知トンネル(東側)5889m
糸魚川駅〜上越妙高駅金山トンネル 657m
中浜トンネル1442m
高峯トンネル3951m
新木浦トンネル2614m
峰山トンネル(西側)5540m


総務省による電波遮へい対策事業予定(2018年6月26日時点)

また北陸新幹線では同様に総務省より2018年6月26日に補助金の交付が決定された「峰山トンネル西側〜上越妙高駅」間および「八重原トンネル西側〜飯山駅」間は現在対策工事を実施中となっており、工事が完了すれば金沢駅から飯山駅までのトンネル内でも利用可能となる予定です。

一方、北陸新幹線の東日本旅客鉄道(JR東日本)が管轄する東京駅〜安中榛名駅を含めて上田駅(手前)まではすでに利用可能となっており、上田駅(手前)〜飯山駅間についても工事中となっているため、これらの計画がすべて完了すれば、北陸新幹線の全区間のトンネル内で利用可能になる予定となっています。









記事執筆:memn0ck


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・報道発表資料 : 北陸新幹線トンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大について | お知らせ | NTTドコモ
・北陸新幹線トンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大について | 2019年 | KDDI株式会社
・北陸新幹線トンネル内における携帯電話のサービスエリア拡大について | プレスリリース | ニュース | 企業・IR | ソフトバンク
・北陸新幹線における携帯電話通信サービス区間延長:JR西日本
・総務省|信越総合通信局|北陸新幹線トンネル内(新潟県内の一部区間)で携帯電話の利用が可能に
・総務省|信越総合通信局|北陸新幹線及び上越新幹線のトンネル内における携帯電話の利用に向けて 〜北陸新幹線では全線で、上越新幹線では一部区間を除き利用可能に〜

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