アップルの新タブレット「12.9インチiPad Pro(第3世代)」を購入したので開封してみた!USB Type-Cや縦横どちらでも顔認証でロック解除できるなどは便利【レビュー】



Apple New iPad Pro 12.9(3rd)のWi-Fiモデル(256GB・シルバー)を購入!

新たに11月7日に発売されたAppleの新しいタブレット「New iPad Pro」(以下、iPad Pro 2018)。ホームボタンが廃止され、ディスプレイの周りの縁(ベゼル)が狭くなった“オールスクリーン”デザインに刷新され、新たに指紋認証「Touch ID」から顔認証「Face ID」に変更されました。

これは昨年に同社のスマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズでも「iPhone X」で導入されたものがタブレット「iPad」シリーズにも取り入れられたことになり、Appleの製品コンセプトが一貫した方向性に向かっていることを示しています。

また同時に同社の方針としてiPhone XシリーズやiPad Proシリーズといった価格が高い製品カテゴリーに注力していることが伺え、その影響もあって売上や利益は向上しているものの、販売台数は減っており、今後出荷台数を公開しないことを明らかにしています。

そんなiPad Pro 2018ですが、デザインの刷新や単なるスペック向上だけでなく、外部端子がLightning端子からUSB Type-C端子に変わり、ペン入力「Apple Pencil」も新しくなるなど、まさに“New iPad Pro”に相応しい完全に新しいiPadとなっています。

画面サイズもこれまでのiPadシリーズにはない11インチサイズの「11インチiPad Pro」も用意され、従来からのiPadシリーズ最大の12.9インチサイズの「12.9インチiPad Pro(第3世代)」と合わせた2機種があり、それぞれにWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデル、64GBおよび256GB、512GB、1TBの内蔵ストレージ、シルバーおよびスペースグレイの2色がラインナップされました。

そこで本記事では、筆者がこのうちの12.9インチiPad Pro(第3世代)のWi-FIモデル(256GB・シルバー)をApple公式Webサイト内のオンラインショップ(公式アプリ「Apple Store」含む)にて購入しましたので、開封して外観や特徴を写真を交えて紹介します。



iPad Pro 2018は日本ではAppleのほか、Wi-Fi+CellularモデルをNTTドコモやau、SoftBank、Wi-FiモデルをSoftBankや量販店、ECサイトなどで販売されており、Apple直販で販売されているWi-Fi+CellularモデルはSIMフリー版、それ以外は購入時にSIMロックがかかっており、SIMロック解除に対応しています。

価格(税込)は以前に紹介した通りで、Apple直販では11インチiPad ProのWi-Fiモデルが96,984円から、Wi-Fi+Cellularモデルが115,344円から、12.9インチiPad Pro(第3世代)のWi-Fiモデルが120,744円から、Wi-Fi+Cellularモデルが139,104円からで、AppleCare+が各モデルともに15,984円、新しいApple Pencilが15,660円。

さらにキーボード付きカバー「Smart Keyboard Folio」の11インチiPad Pro用が21,384円、12.9インチiPad Pro(第3世代)用が24,624円、カバー「Smart Folio」のの11インチiPad Pro用が10,584円、12.9インチiPad Pro(第3世代)用が12,744円となっています。

例えば、iPad Pro 2018本体にAppleCare+を付け、Apple PencilとSmart Keyboard Folioを購入した場合には11インチiPad Proが150,012円から、12.9インチiPad Pro(第3世代)が173,772円からとなり、逆に最も高いパターンでは11インチiPad Proが258,012円、12.9インチiPad Pro(第3世代)が281,772円となってしまいます。

いくら“高性能+高級”路線で高価格化が進んでいるとはいえ、消費者としてはお財布の中身が辛いところです。筆者はちょっとタブレットに20〜30万円とかを出せるほど余裕はないのもあり、またこれまでのiPad Proでは取り回しや使い勝手の面でペンやキーボードを使うことはなかったので、ひとまず本体のみを購入しました。

ただし、iPad Pro 2018では既存の古いApple Pencilは使えないようなので、余裕が出たら新しいApple Pencilは買ってみるかもしれません。磁石でくっついてなくしにくくなっている上に、くっつけるとワイヤレス充電かつペアリングされるというギミックは楽しそうですし。

そんなこんなで高いからか特に予約戦争も激しくなく、Apple Storeで日本時間10月31日2時42分に「ご注文の確認」のメール、直後の2時48分に「ご注文ありがとうございます」が届き、さらに発売日前日の11月6日13時2分に出荷されて発売日11月7日午前中に届きました。配送業者はいつも通りヤマト運輸で「以来受付」になっているのは午前中着指定をしたからです。


外箱を開けると中に12.9インチiPad Pro(第3世代)のパッケージがあります。大きさがわかるように隣にiPhone 8を置いてみました



パッケージを開けると12.9インチiPad Pro(第3世代)本体が現れます。オールスクリーンデザインとなってベゼルの色もシルバー・スペースグレイともにブラックになったので真っ黒に



12.9インチiPad Pro(第3世代)本体をパッケージから出すと、同梱品が入っています。Wi-FiモデルなのでSIMツール(SIMピン)はなし



同梱品一覧。紙類はいつもと同じですが、ACアダプターやケーブルは新たにUSB Type-C端子になったのでこれまでのiPadとは異なります



USB Type-CになったACアダプターとケーブル。本体はベゼルが黒くなり、全体的に濃い色の印象が強くなりましたが、付属するACアダプターとケーブルは従来通りに白なのが気になりました



いよいよ12.9インチiPad Pro(第3世代)本体を保護シートから出していきます



背面にあるりんごマーク(Appleロゴ)を上向きにした状態で縦持ちしたときに本体上側面右側に電源キーがあるので、長押しするとパワーオンです。サクッと初期設定を完了しました

12.9インチiPad Pro(第3世代)の画面は既存の12.9インチiPad Proと同様に約12.9インチ2732×2048ドットIPS液晶のLiquid Retinaディスプレイです。なお、11インチiPad Proは約11インチ2388×1668ドットで、液晶パネルは同じです。

既存の10.5インチiPad Proも含めて画素密度がすべて約264ppiに統一されていますが、12.9インチiPad Pro(第3世代)を含めて既存のiPadはすべてアスペクト比が4:3(1:1.33)でしたが、11インチiPad Proでははじめて1:1.43と若干縦長(縦持時)になっています。

主な製品情報は『Appleがホームボタンを廃止して全画面デザインになった新しい「11インチiPad Pro」と「12.9インチiPad Pro(第3世代)を発表!A12X BionicやUSB Type-Cなど - S-MAX』をご参照いただくとして、チップセット(SoC)が「Apple A12X Bionic」、サイズは約280.6×214.9×5.9mm、質量はWi-Fiモデルが約631g、Wi-Fi+Cellularモデルが約633g。

なお、11インチiPad Proのサイズおよび質量は約247.6×178.5×5.9mmおよび約468g(Wi-FiモデルおよびWi-Fi+Cellularモデル)。9.7インチiPad Pro以外iPad Proシリーズにおける主なスペック比較は以下の通り。

機種iPad Pro
12.9インチ11インチ10.5インチ
第3世代第2世代第1世代
解像度2732×2048ドット2388×1668ドット2224×1668ドット
画素密度264ppi
縦横比4:31:1.434:3
大きさ280.6×214.9×5.9mm305.7×220.6×6.9mm247.6×178.5×5.9mm250.6×174.1×6.1mm
重さ631g677g713g468g469g
SoCA12XA10XA9XA12XA10X
RAM4GB(1TBのみ6GB)4GB4GB4GB(1TBのみ6GB)4GB
ストレージ64GB
256GB
512GB
1TB
64GB
256GB
512GB
32GB
128GB
256GB
64GB
256GB
512GB
1TB
64GB
256GB
512GB
外部端子USB Type-CLightningUSB Type-CLightning
電池容量36.71Wh41Wh38.5Wh29.37Wh30.4Wh



縦持ちで12.9インチiPad Pro(第3世代)(左)と12.9インチiPad Pro(第2世代)の前面を画面オン時と画面オフ時で比べたところ。両方ともに本体カラーはシルバー



縦持ちで12.9インチiPad Pro(第3世代)(左)と12.9インチiPad Pro(第2世代)の裏面を比べたところ。12.9インチiPad Pro(第3世代)のシルバーのほうが濃い



横持ちで12.9インチiPad Pro(第3世代)(左)と12.9インチiPad Pro(第2世代)の前面を比べたところ。サイズ感の違いはひと回り程度



12.9インチiPad Pro(第3世代)(手前)と12.9インチiPad Pro(第2世代)の厚みを比べたところ。微妙な違いではあるものの、確かに12.9インチiPad Pro(第3世代)のほうが薄い

デザインが刷新されたiPad Pro 2018はこれまでのiPadシリーズよりも同社のノートパソコン「MacBook Pro」に近い印象を受け、特にシルバーはベゼルが白くてポップでかわいらしい感じもあったものが、ベゼルが黒くシックなものに変わっていると感じました。


12.9インチiPad Pro(第3世代)の下側面。2つの外部スピーカーとUSB Type-C端子が配置



12.9インチiPad Pro(第3世代)の上側面。2つの外部スピーカーと電源キー、3つのマイクが配置



12.9インチiPad Pro(第3世代)の左側面。マイクが1つ配置



12.9インチiPad Pro(第3世代)の右側面。音量上下キーとマイク×1、磁気コネクター、Smart Connetorが配置。Wi-Fi+CellularモデルにはnanoSIMカードスロットも

ほぼ写真ではわかりませんが、縦持ちした上側ベゼル部分に左から環境光センサー、IRカメラ、近接センサー、IR投射装置、フロントカメラ、ドットプロジェクター、環境光センサーが並び、Face IDは本体を上下左右どの向きにしても認証できます。

これは非常に便利なのでiPhoneのFace IDでも技術的に可能であるならば是非、対応して欲しいところです。そもそもとしては、できればTouch IDのほうが良いんですけども……特にiPhoneは(;´Д`)

そして新しくこれまでのLightning端子からUSB Type-C端子になったことで充電も高速化するほか、新しいiPad ProからiPhoneやデジタルカメラ、ゲーム機などを充電できる機能やデジタルカメラのデータを直接やり取りできる機能などに対応しています。


実際に12.9インチiPad Pro(第3世代)でPixel 3を充電しているところ。AndroidならUSB Type-C端子が増えているので、iPad Pro 2018に付属するUSB Type-Cケーブルで直接充電可能。iPhoneやゲーム機などなら別途、片側がUSB Type-C端子、もう一方がLightning端子やmicroUSB端子のケーブルが必要



ホーム画面。iPadシリーズにおける操作方法は既存機種も含めてiOS 12から大きく変更されたのでご注意を



購入した12.9インチiPad Pro(第3世代)の端末情報



12.9インチiPad Pro(第3世代)の認証情報。Wi-Fiモデルの技適マークは「D180123003」および「003-180216」

筆者はiPadは持ち歩くことはほぼなくなっており、家や仕事場でゆっくりするときに使う程度のため、より大きくてWi-Fiモデルで良いので今回の12.9インチiPad Pro(第3世代)のWi-Fiモデル(256GB・シルバー)を選びました。

なので、実際には既存の12.9インチiPad Proでも大きさや重さはそれほど気になっておらず、その点では特に買い替え・買い増しは不要なのですが、毎回内蔵ストレージが小さいモデルを購入していたため、容量が足りなくなることもあったので追加購入となりました。

結局、12.9インチiPad Proは各世代購入していますが、逆に他のiPadは「iPad mini 4」以来購入しておらず、iPad mini 4の動作がiOS 11やiOS 12ではだいぶ緩慢になってきているようにも感じるため、できればそろそろ「iPad mini」シリーズの後継機種が欲しいなと思っているので是非お願いしたいところです。


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記事執筆:memn0ck


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