最新スマホの「一括0円」が復活 総務省の検討会で問題視



各社でiPhone 8の一括0円合戦再び!?

スマートフォン(スマホ)などの最大の販売商戦期である“春商戦”を迎え、各社では学割やキャンペーンなどの割引合戦を開始しており、中でも2016年4月に総務省が定めた「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」(以下、ガイドライン)に沿ってほぼなくなっていた最新機種の“一括0円”がここに来て復活しています。

特に昨年末くらいから量販店やソフトバンクショップなどで店舗独自割引を適用し、話題のスマホこと「iPhone」シリーズの最新機種である「iPhone 8」の64GBモデルが他社から乗り換え(MNP)で一括0円販売されているケースが多く見られ、総務省が開催している「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」でも問題視されています。

しかしながら、現時点ではiPhone 8の一括0円販売は収まるどころか広がっている印象も受け、2月1日からはNTTドコモでもiPhone 8・8 Plusの新規契約およびMNPで値下げしたことに伴ってiPhone 8の64GBモデルについて「下取りプログラム」を利用したケースが多いながらも一括0円を謳っている店舗が多く出ています。


iPhone 8の一括0円情報は例えば、Twitterで「#MNP一括0円」を検索すると多くあり、下取りプログラムを適用するのでガイドライン的に問題ないという認識なのかドコモショップが割合として多くなっているように思われます。

なお、公式Webストア「ドコモオンラインショップ」でも紹介しているように下取りプログラムに加えて「家族まとめて割」を適用するのであれば、iPhone 8の64GBなら一括17,496円なのでiPhone 6sを下取りすれば買取価格(17,496円)と相殺され、それ以上のiPhone 6s PlusやiPhone 7シリーズなどを下取りすれば一括0円となるようになっています。

一方、ソフトバンクショップなどで展開されているiPhone 8の64GBモデルの一括0円については筆者が確認した例では、本体価格94,320円に対して、NTTドコモの「端末購入サポート」と同様に直接割り引く「一括購入割引」によって77,040円が引かれ、支払額が17,280円となった上に店舗独自割引施策として17,280円OFFを行なって一括0円としていました。

そのため、MNPではありますが、下取りせずに一括0円となっています。またソフトバンクについてはオンラインでは公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」でも一括購入割引でiPhone 8の64GBモデルの支払額が17,280円となるところまでは同じように販売されています。

一方で日本企業開発支援が運営する「おとくケータイ.net」ではiPhone 8の64GBモデルがMNPで一括0円+35,000円 分キャッシュバックのキャンペーンを実施しており、一括0円だけでなく“適切”なキャッシュバックも復活しています。

なお、キャンペーンは「2017話題のスマホ激推し」や「相談・見積もりをする(無料)」などのバナーから「お問い合わせ・ご相談」を送る際にキャンペーンID「0106」を入力する必要があるとのこと。その他、契約時の諸条件などはお問い合わせ・ご相談の返信をご確認ください。

すでに総務省が睨みを効かせつつあるiPhone 8の一括0円販売なのでいつ終わるかわからない状況ですし、この春商戦に複数年契約や2年割賦払いなどの更新月・支払完了月が来る乗り換えのタイミングであれば様子を見つつ、お得な買い物をしたいところですね!



記事執筆:memn0ck


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