FR、水平対向エンジン…etc クルマファン感涙のスポーツカー「BRZ」が登場


先日、2月3日にスバルより発表された「SUBARU BRZ」。“トヨタ自動車と共同開発”“小型FRスポーツ”といった事前報道に加え、昨年11月の東京モーターショーや年明けの東京オートサロンなどでの先行展示もあり、正式発表以前からすでに大きな話題となっていた1台だ。このBRZというネーミングは、「BOXER(水平対向)エンジン」のB、「Rear Wheel Drive(後輪駆動)」のR、「究極」のZの3文字を組み合わせたもので、「FRレイアウトの水平対向エンジン搭載したスポーツカー」への思いが込められたものだという。

そして、正式リリース前の1月某日にメディア試乗会が開催された。今回はその模様をレポートする。
【取材・文=livedoorHOMME編集部】

「走りの愉しさ」と「安全・安心」の両立


このBRZは「Pure Handling Delight−新しい次元の運転する愉しさ−」をコンセプトに開発されたスポーツカー。スバルならではの水平対向エンジンそのものが持つ「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を最大限に活かし、さらに低く、より車体中心に近づけてエンジンを搭載することで世界トップクラスの低重心を実現した。これにより誰もが安心して、気軽にクルマを操る愉しさを体感できるスポーツカーとなっているのだ。

BRZプロジェクトの始まりは2008年まで遡る。同年4月にスバル(富士重工業)とトヨタ自動車の2社で行われた記者会見で「小型FRスポーツカー」の共同開発が発表された。このとき発表された内容は「商品企画はトヨタ、エンジン・車体の開発をスバルが担当する」というもので、今までになかったコラボレーションによる車両開発となったところも話題を生んだ。そしてトヨタからも「86(ハチロク)」という形で先日発表され「ハチロク復活」と話題になった。
BRZに搭載されるエンジンは、トヨタの直噴技術「D-4S」とスバルの水平対向エンジン技術を組み合わせた、FA型水平対向 4気筒 DOHC 2.0リッターエンジン。最高出力147kW(200PS)/7000rpm、最大トルク205Nm(20.9kgm)/6400-6600rpmを発生するこのエンジンを、低く、そして車両中心に近い後方に搭載し、重心高460mmの“超低重心パッケージ”を実現。4240×1775×1300mm(全長×全幅×全高)という低いボディー形状と相まって、スポーツカーらしいシルエットを持っている。

水平対向エンジンを搭載したことにより、超低重心パッケージングと空力性能を高めたフォルムが生み出す、低く流麗なスタイリングを実現。デザインは、「走りの愉しさ」を直感させる、よりスポーツカーらしいデザインとなり、空気の流れを活用したボディ形状の最適化や、床下のフラット化(エアロパッケージ装着車)にも取り組み、空力性能が高められている。

富士スピードウェイでBRZの実力を体感



今回、メディア試乗会が開催されたのは富士スピードウェイのレーシングコース。言わずもがな、F1日本グランプリが開催される国内レースシーンにおける聖地だ。そしてなによりも、一般販売前の車両をレーシングコースを占有して試乗できるというスペシャルな機会を提供していただいたことに興奮を覚えた。当日、インストラクターとして参加いただいたスバルレーシング所属の現役プロドライバーからは「とにかくアクセルを踏んで、クルマ本来の走りを楽しんでください」という言葉が語られ、とにかく「走る楽しさを体感できるクルマ」であることが強くアピールされた。

早速、用意された試乗車に乗り込み、ピットレーンから走り出す。すぐに車内に搭載された無線機から「私のクルマから離れないようについてきてください!」と先導するインンストラクター車両から指示が飛んできた。慌ててアクセルを踏み込むと、スポーツカーらしい重厚なエンジン音が響き、気づけばスピードメーターは150km/h前後まで振れていた。とはいえ怖さはなく、むしろまだまだスピードを出せると感じられるほど軽やかな吹け上がりと、安定した挙動を保っている。またドライバーのステアリング操作にもシャープに反応する車両バランスも◎。
シャシーも超低重心のメリットが活かされ、四輪がしっかりと路面を捉える高いスタビリティと、快適な乗り心地が感じられた。さらに低く設定されたドライビングポジションとも相俟って、ドライバーとクルマとの一体感を楽しむことができた。

軽やかなアクセルフィールと「これぞスポーツカー」というエンジン音により、心地よくドライブしていると、1周4.563kmのドライブはあっという間に終了。素直に「もっと走りたい!」と思ったほどで「走る楽しさを追求したクルマ」というポリシーをまさに実感できた瞬間だった。

そして、今回の試乗会では特別にプロドライバーの同乗走行がありBRZの助手席に乗せていただいたのだが、これはすごかった。最速で180km/h前後までの高速域、コーナーでのスライドドリフトと、BRZの持てる性能のすべてを引き出したドライブを体験でき、やはり純粋培養のスポーツカーであることを実感した。

「Pure Handling Delight−新しい次元の運転する愉しさ−」という開発コンセプトの通り、とにかく走る楽しさを追求したクルマという点では、充分すぎる内容を満載した1台だといえる。

SUBARU BRZ
■ボディサイズ=4240×1775×1300mm
■ホイールベース=2570mm
■車重=1220kg
■乗車定員=4名
■エンジン種類=水平対向4気筒 直噴DOHC
■総排気量=1998CC
■ミッション=6速MT(6速ATもあり)
■駆動方式=FR
■価格=205万8000円〜


■SUBARU BRZ【スペシャルサイト

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