スレートPCが10年間で約9倍に急成長!ネットブックやミニノートなんて目じゃない
2010年にはモバイルPC(スレートPCを除く)は世界市場で前年比20.6%増の2億490万台を記録したほどだ。特に先進国の買い替え需要と、新興国の新規需要が高い成長率を支えていた。
富士キメラ総研が行った、形状別の調査報告書「モバイルPCとキーデバイスの実態調査及び市場展望」から、2010年から2020年にかけて、どのように市場が変化していくのかが見えてきた。
スレートPCは2010年に1700万台だったところ、2020年には1億5000万台まで拡大すると、富士キメラ総研は予想する。ノートブックPCが2010年の1億4040万台から2020年に2億9500万台に増加するが、ミニノートは3090万台から1億台、UMPC/ネットブックは3200万台から1000万台と、2020年にはスレートPCがノートブックに次ぐ市場規模を確保するとのことだ。
2010年にアップルが投入した「iPad」が初年度から好調な滑り出しを見せ、スレートPCが一気に注目を集めた。スマートフォンと既存のモバイルPCの中間に位置付けられ、どちらともあまり競合せずに、独自の市場を築いている。ネットブックからの買い替えのほか、PDAや電子書籍端末、ポータブルメディアプレーヤー、ゲーム機といった専用タイプのモバイル機器から需要を吸収しながら、市場規模を拡大していくとのことだ。
スレートPCは、ディスプレイが小さなスマートフォンの保管ツールとして利用するユーザーが多いらしい。機能はスマートフォンと重複するところも多いが、通話と日常のメールはスマートフォン、インターネットや動画、電子書籍の閲覧はスレートPCが担っていくことになるらしい。
ノートやミニノートと比べると、スレートPCは搭載される機能が必要なものだけに絞られ、通常のPCより起動が早いことが特徴となっている。タッチパネルによるキー入力もライトユーザーに適している。このような利点から、ネットショッピングなどを主用途としているユーザーにも拡大し、今後のインターネットサービスの充実や低価格化が実現することで、スレートPCの市場がさらに拡大すると予想しているのだ。
Androidモデルも充実しラインアップも広がるため、モバイルPC市場のなかでもスレートPCが今後さらに注目を集めていきそうだ。
■富士キメラ総研の調査におけるモバイルPCの分類
ノートブックPC:13インチ以上/クラムシェルタイプ
ミニノートブックPC:10〜13インチ/クラムシェルタイプ
UMPC:10インチ未満の小型かつミニノートブックと同等性能のハイエンド端末
ネットブックPC:12インチ未満/Intel社「ATOM」および他社の同等性能のCPU搭載機
コンバーチブルPC:サイズは制限なし/同軸ケーブルによって液晶ディスプレイが回転
スレートPC(タブレットPC):サイズは制限なし/バータイプで全面タッチパネル
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