【年末企画】2010年のスマートフォンを極私的に振り返ってみる〜2画面タッチパネルケータイを覚えてますか?(ライター・mi2_303編)



3Dケータイもあったけど、2画面タッチパネルケータイなんてのもあったよね……

2010年、やっと使えるスマートフォンに出会えたライターのmi2_303です。

今年は、docomoの変わりモノガラケー「D800iDS」とイーモバイルの「S21HT」の2台持ちから、スマートフォン(iPhone4)1台持ちになった年(全部タッチパネルな端末)でした。iPad購入から、iPhone4購入で転機を迎えた一年を振り返ってみました。

iPadの登場

2010年1月にiPadの発表から始まった2010年。

01
MacでもiPhoneでもなく、ネットブックでも無い存在として登場
iPadは認知度が上がった今でも否定的な意見を言う人に出会います(アンチもあるとは思われるが)。まあ、その気持ちもわからないわけでも無い。実際に、タッチパネル操作は凄そうだけど「何に使えるのか、何に使うのかがわからない端末」と言う印象が強く、インターネットが見れるでかいiPhone(iPod touch)だと言われるとあながち間違っても無い。流行ってはいるが、お金を出してまで買う必要があるのか、価値を見いだせるかという所が、それぞれの思いの違いに現れている。
否定こそしなかったが、筆者も「iPadは必要なのか?」と思っていたのは確か。


iPhone4発表

2010年6月、WWDC2010の中継を見た方も多いと思うが、iPadの性能をそのままiPhoneのサイズにし、Retina Display、最大32GBのメモリー、表裏も白いモデルもラインナップされ、かなり購入意欲を掻き立てられる内容だった。
残念な事に白の発売は未定で、まずは黒のみの予約開始となった。

この時点で黒の予約はせずに、独特の個性を見せている白の発売を待つ事となる。


iPad在庫あります

2010年の夏は、iPadは予約しないと買えない状況で、いよいよもって「そうまでして買うモノか?」と言うイメージが大きくなる。実機も量販店の店頭でちょっと触る程度だった。そもそも目的も無く触っても楽しくも無いのだが、写真アプリの理にかなったピンチ操作に感銘を受けてタッチUIに惹かれたのはこの頃。このピンチ操作はiPhoneでは実現されていないiPadならではの仕様となっている。知らない人とは是非体験してほしい機能の一つだ。

そんなある日、64GB 3Gモデルの在庫ありというポップを目にし、これだけ予約待ちが続いているのだから「今を逃すと買えなくなってしまうのでは?!」と言う自分に対する理由付けをして購入する事となる。

実際にiPadを使ってみると、safariの表示はスマートフォン用やケータイ用ページではなく、普通のサイズで表示される。Flashこそ表示されないが、実用上特に困る事は無い。むしろ指先で直感的に操作出来るメリットの方が大きいと感じた。

そうこうして、様々なアプリを使うとiPadの約10インチと言うサイズが、タッチ操作をする上でちょうど良いサイズである事に気付く。今後例えば13インチ、15インチと大きくするのは歓迎するが、サイズダウンによって操作性が悪くなるならiPadの名前を付けないで欲しいとさえ思う。iPadのサイズダウンではなく、iPhoneの大きいバージョンを作ってくれた方がよっぽど良い。


iPhone4予約

04
iPhone4の黒が発売されて1ヶ月を経過した時点で、白の発売日は未定。そして、ある日iPhone4の白は11月末の発売に変更となったと言うニュースが出る。さんざん待たされてまたしても先延ばしに流石に疲れ、黒でもかまわないから量販店に予約を入れる。この時点で、予約数2,500人待ち、かなり出遅れた印象。白購入以前に「黒が年内手に入るのだろうか?!」と言う一抹の不安がよぎる。

ところが、3週間も掛からずに入荷の連絡が入る。16GBと32GBで予約数と出荷数の差違があったためであろうか、予想より遙かに早い入荷となり即契約の手続きをする。
実際に手にした印象は、iPhone4の独特のデザインは背面に角があるため持ちにくく、ケース選びはデザインより持ちやすくなるアールの付いた形状のモノを選ぶ。結果的に、アップル純正のバンパーが手にフィットした。これは、例の電波問題で無償配布となったバンパーだった。

iPhone4導入後、これまで使ってきたdocomo回線とメインで使っていたスマートフォン・イーモバイルのS21HTとお別れする事となる。


似て非なるiPadとiPhone4

というわけで、勢いとノリで手に入れたようなiPadとiPhone4だが、購入してから時間が経ちだいぶ熱が冷めた今、この二つを改めて評価してみる。

02
iPadは、冒頭の通りで、必要としない人には一切魅力は感じないかもしれないし、購入したから世界が変わるような代物でもない。筆者にとってはパソコンから離れた場所でこのペラペラの板が、時には楽器になったり、写真を編集できたり、ネットが見れたり、動画が見れたりと暮らしにプラスアルファのゆとりを生み出してくれるアイテムとなっている。極端な話、トイレで10インチの画面サイズでネットを見る無駄さ加減こそがそのプラスアルファのゆとりと言っても過言ではない(極端過ぎるが)。パソコンでもテレビでも無く、唯一無二の存在がiPadだ。

かたやiPhone4は、着信音やメールの通知音すら簡単に買える事の出来ない不便な電話だが、そのUIと画面の綺麗さは秀逸で、更に豊富なアプリのおかげで飽きる事は無い。
iPhoneの良さでもある携帯性は、iPadに比較するとアプリケーションの操作性や見やすさ、迫力を犠牲にしている。じゃあ、iPadを毎日ポケットに入れて持ち歩くのか?と言われたらnoで、携帯性はiPhoneだからこそで、棲み分けはちゃんと出来ている。

03
こうして2つの「i」端末を使っていて思う事がある。iPhoneとiPad共有のユニバーサルバイナリのアプリも多いがデータ自体を端末が持いるので、同じアカウントで購入しているにもかかわらず、続きは「iPhoneで」という使い方が出来ない。
複数台もっても便利に使える様、今後はネットを使ったデータの同期が実現される事に期待したい。


記事執筆:mi2_303


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