【大人の物欲】ダイエット&メタボ対策の新兵器!「Wii Fit」で健康管理 - 前編
■趣味から誕生した - 任天堂 宮本氏
「Wii Fit」は、体の健康に大切なバランス能力、筋力トレーニングなど、40種類以上のトレーニングをゲーム感覚で楽しめる今までにないジャンルの体感システム。任天堂は、なぜ健康をテーマにした「Wii Fit」の発売に至ったのだろうか。その答えは、任天堂の公式サイト「社長が訊く『Wii Fit』」で知ることができる。「Wii」の商品コンセプトを考え出したのは任天堂 専務取締役 情報開発部長 宮本茂氏。宮本氏といえば、「マリオブラザース」や「ゼルダの伝説」をはじめ、数々の傑作ゲームを世に送り出したことでも知られている。宮本氏は体重を量ることが趣味で、「体重を量る」という商品を世に送り出したかったという。
「Wii Fit」の中身 | 「Wii Fit」の化粧箱 |
またWiiのコンセプトのひとつには「Wiiを中心に家族が集う」とある。体重は人前で量る機会は少ないが、家族が体重を量って毎日のデータをためていき、そのグラフを見ながら太ってしまったお父さんをちゃかしたり、ダイエットに成功したお母さんをほめたりすることをお茶の間の遊びにして面白いと思ったのだそうだ。そして、「1日1回、Wiiの電源をつけたくなるような体重計を使ってみよう」ということで開発された。
左斜め正面から見た「バランスWiiボード」 | 横から見た「バランスWiiボード」 |
開発担当者が一番苦労した点は商品のコスト。このソフトには同梱するハードが必要なので、コストを下げないと製品化ができない。通常の体重計で使われている部品ではコストが跳ね上がってしまうため、考案されたのがNintendo 64の3Dスティックに使われている光学式ローターリーエンコーダーだ。
ロータリーエンコーダーは、回転量を測る装置だが、体重計の沈み込みを歯車で回転に変えれば、細かな量まで計れる。しかし、普通の体重計を作ったところでモノにはならない。そこで力士の体重を量るときに2台の体重計を使うことから「バランスをとる」というアイデアが生みだされたのだ。
■「Wii Fit」を見てみよう
「Wii Fit」は、体重やバランスを測定するハードウェア「バランスWiiボード」とWii専用ソフト「Wii Fit」で構成されている。「バランスWiiボード」はバランスと体重を測定するための機器。本体はサイズが横511×縦316×厚さ53.2mm、重さが約3.5kg(乾電池を含まず)で、底面には、単三アルカリ乾電池を挿入するソケットや、バランスや重さを検出できる「バランスセンサー」を備える。「バランスWiiボード」を使用するには、Wii本体にボードを登録する必要があるのだが、お互いのシンクロボタンを同時に押すだけで登録されるので簡単にできる。設定画面では、接続されている「バランスWiiボード」の電池残量やボードの動作が確認できる。
底面から見た「バランスWiiボード」 | 「バランスWiiボード」の設定画面 |
「バランスWiiボード」は付属のソフトにより重量バランスやBMI※、運動能力を測定し、実年齢と運動から「バランス年齢」を判定する。現在の状態を把握することで健康管理に役立てられるというワケだ。
※身長と体重の比率から算出される肥満度
Wii専用ソフト「Wii Fit」には40種類以上のゲームが収録されているが、バランス感覚を養うための「バランスゲーム」、体内の脂肪の燃焼を促進させる「有酸素運動」、身体の部位を引きしめる「筋トレ」、身体を引きしめ姿勢を改善する「ヨガ」という4つのジャンルに分類されており、自分の目的に適したトレーニングができる。
バランス感覚を養うための「バランスゲーム」の画面 | 身体の部位を引きしめる「筋トレ」の画面 |
「Wii Fit」では、トレーニングした時間は「運動貯金」として蓄積され、体重やBMIのようにグラフ表示で確認できる。この「運動貯金」を貯めることで、新しいトレーニングを遊べるようになる。
今回は簡単に「Wii」の概要を紹介したが、次回の後編では、実際の「WiiFit」の体験をレポートする予定だ。
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編集部:関口哲司
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