青函トンネルの全区間でNTTドコモとau、ソフトバンク&ワイモバイルの携帯電話が9月5日より利用可能!北海道新幹線のその他のトンネルも対策工事を実施中



青函トンネルの全区間でNTTドコモとau、ソフトバンク&ワイモバイルが利用可能!

NTTドコモおよびKDDI、ソフトバンクは29日、北海道旅客鉄道(以下、JR北海道)と共同で「青函トンネル」内における携帯電話のサービスエリア化や品質改善を目的にエリア整備を進めており、2019年9月5日(木)始発より青函トンネルの全区間で携帯電話サービスが利用可能になると発表しています。

各社では青函トンネルにおける携帯電話サービスの提供を進めてきましたが、今年4月より「竜飛定点(旧竜飛海底駅)〜吉岡定点(旧吉岡海底駅)」間で提供開始し、海底部分利用可能となっていました。今回、新たに「青函トンネル(青森県側入り口)〜竜飛定点(旧竜飛海底駅)」間および「青函トンネル(北海道側入り口)〜吉岡定点(旧吉岡海底駅)」間においての提供開始します。

これにより、青函トンネルの全区間で携帯電話サービスを快適に利用できるようになるとのことで、今後も北海道新幹線のその他のトンネル内については、引き続き対策工事を実施中です。なお、ワイモバイルや各社の仮想移動体通信事業者(MVNO)も同様に利用可能です。


トンネルなどの人工的な構築物により電波が遮へいされ、携帯電話などが利用できない地域において移動通信用中継設備などを設置して携帯電話などが利用できるように電波の適正な利用を確保することを目的として実施されている「電波遮へい対策事業」に基づく国の補助金を活用して工事が行われています。

今回、総務省の北海道総合通信局および東北総合通信局において2018年6月11日に補助金の交付が決定した青函トンネル内における携帯電話の利用に向けた電波遮へい対策事業のうちの陸底部のトンネル区間となる青函トンネル(青森県側入り口)〜竜飛定点(旧竜飛海底駅)間(約13.6km)および青函トンネル(北海道側入り口)〜吉岡定点(旧吉岡海底駅)間(約17.0km)にて提供が開始されます。

線路名トンネル名補助金交付額
(総事業費)
北海道新幹線青函トンネル(吉岡側陸底部)、第一湯の里トンネル708,333,000円
(1,700,000,000円)
青函トンネル(竜飛崎側陸底部)564,583,000円
(1,355,000,000円)


なお、今後の予定として北海道新幹線のその他のトンネル内についても引き続き対策工事を実施中とのこと。すでに各トンネルともに電波遮へい対策事業にかかる補助金交付が決定しており、すべてのトンネル内で携帯電話が2020年3月下旬に利用可能になる予定となっています。各社では今後もトンネル内なども含めたサービスエリア拡大や品質向上、ならびに利用者により利用しやすい環境の整備を進めていくとしています。

線路名区間トンネル名補助金交付額
(総事業費)
北海道新幹線新函館北斗〜木古内間新茂辺地(南)基地局(万太郎トンネル、新茂辺地トンネル、渡島当別トンネル)315,000,000円(756,000,000円)
木古内町〜知内町間上野(北)基地局(泉沢トンネル 、幸蓮トンネル 、札苅トンネル 、第四森越トンネル 、第三森越トンネル 、第二森越トンネル 、第一森越トンネル 、第二重内トンネル 、第一重内トンネル 、第二湯の里トンネル)401,851,000円(964,443,000円)
新青森 〜 木古内間第四浜名トンネル、第三浜名トンネル、第二浜名トンネル、第一浜名トンネル、第二今別トンネル、第一今別トンネル、大川平トンネル、津軽トンネル、大平トンネル433,333,000円(1,040,000,000円)
新青森〜奥津軽いまべつ間館沢トンネル、館下トンネル、第二外黒山トンネル、第一外黒山トンネル、津軽蓬田トンネル285,185,000円(684,444,000円)










記事執筆:memn0ck


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・総務省|東北総合通信局|北海道新幹線青函トンネル内での携帯電話の利用に向けて −電波遮へい対策事業の補助金を交付決定−
・総務省|北海道総合通信局|青函トンネルにおける携帯電話等エリア整備に関する記者会見
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・総務省|東北総合通信局|東北、山形、秋田、北海道各新幹線トンネル内での携帯電話の利用に向けて − 電波遮へい対策事業の補助金を交付決定 −

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