年収1000万円のビジネスマンが選ぶ「グローバル競争で期待できる日本企業ベスト20」 - 年収1000万円研究所 vol.12
この研究所では、年収1000万円以上のビジネスパーソンに対してさまざまなアンケートを取り、“年収1000万円を稼ぐビジネスパーソンの考え方”を調査しています。
今回は、これから激しさが増すグローバル競争において、日本企業は生き残れるのか、活躍が期待できる日本企業はどこなのかをアンケートリサーチ。注目の結果をご報告します。
日本企業は今後のグローバル競争で勝ち残れると思いますか?
44%が「勝ち残れるか不安」「勝ち残れないと思う」と回答。年収1000万円のビジネスパーソンは、日本企業の勝ち残りに対して不安を感じていることが分かる結果となりました。
今後のグローバル競争で活躍が期待できる日本企業を教えてください。
それでは選んだ理由の中から代表的な意見を抜粋します。
1位:トヨタ自動車 〜世界各地に拠点を置く、日本最大の自動車メーカー〜
・流行に左右されない安定的需要があり、ハイブリッド、電気自動車への買い替え需要が世界規模で発生する。
・地域に合ったグローバル戦略をきちんと構築できている。また、優れた技術力は経済低迷時にも力を発揮すると思う。
2位:ソニー 〜音響、映像、放送機材で、世界屈指のブランド力〜
・ブランドイメージがすでに確立できており、グローバル企業として人材も国際化している。
・マーケティング力、技術力の両方を兼ね備えていることと、いち早く外国人経営者を採用したこと。
3位:ファーストリテイリング 〜服を変え、常識を変え、世界を変えていく〜
・世界市場を相手にするための戦略を具体的に考え、実施している。
・経営者の発想、スピード、決断力のすべてに競争力がある。
4位:ソフトバンク 〜情報革命で、世界中の人々を幸せに〜
・孫社長のグローバル感覚が素晴らしい。行動が早く、時代の変化に乗り遅れない。
・孫社長が長期ビジョンを持っていて、それを実行に移そうとしており、社員にもビジョンが共有されている。
5位:パナソニック 〜電機専業メーカーとして、世界首位〜
・バランス良い技術力とグローバルな人事戦略は国内企業でも頭一つリードしている。
・積極的にグループ会社の統合をしており、世界的な強みのある製品も持っている。
6位:楽天 〜積極的なM&Aにより事業拡大〜
・社員教育、社内運用などをグローバル化に対応すべく急速に変更しており、インターネットを活用したビジネスモデルではロケーションを問わないビジネス展開が可能であると思われる。また、海外で勝負するという本気度を感じる。
7位:本田技研工業 〜世界各地に拠点を持つ、HONDAブランド〜
・積極的な海外生産を実施。海外での工場オペレーションがうまく、特にアジアでの展開が上手くいっている。
・技術力のみならず、グローバルブランド構築の重要性を理解している。
8位:日本電産 〜精密小型モーターで、世界一のシェアを誇る〜
・日本的経営の特色を出しながらも、海外でM&Aを活発に行い、世界進出も果たしている。
・業界の中でもオンリーワンの技術や商品に戦略投資を継続しており、経営者が非常に優秀。
9位:日産自動車 〜カルロス・ゴーン率いる自動車メーカー〜
・外国人経営者による経営改革を実施した製造業。次の一手が他社よりグローバル視点で早め早めに打たれている。
・技術力とアジア拠点の海外展開、決断力。
10位:任天堂 〜世界最大級のゲーム機メーカー〜
・ゲーム産業は勢いがあると思う。また、Wii、DSのような年齢を選ばない商品への期待。
・独自の技術と真のマーケットニーズを見極める力を持っている。
世界で勝ち抜くためには、戦略、行動力、人事が必要
今回の結果から、グローバル競争で勝ち抜くためには、経営者がグローバル戦略を明確に打ち出し、スピード感を持って実践することが重要であることが分かります。「日本の高度な技術」があったとしても、そこにブランド力や人材育成力、そして経営力が欠如しているとグローバル化は難しく世界の競争には勝てないのかも知れません。国内市場だけに軸足を置くのではなく、世界を視野に入れた戦略、行動、人事を迅速に行うことと、現場レベルまで意識を浸透させることが、多くの日本企業の課題と言えるでしょう。
(情報提供元:ビズリーチ)
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