経験を補うのは“熱意” 未経験者のココを買う!-人事担当者がこっそり教える採用ウラ話 vol.8
経験を補うのは“熱意” 未経験者のココを買う!
よく未経験者が転職する場合、アピールできることがないという悩みを聞きます。ですがそれは、「アピール=実績を述べること」だという観念が強いせいで、アピールのしようは他にいくらでもあると私は思っています。
わが社では毎年営業職を中心に、未経験者も含め多くの中途採用者を迎えていますが、その際に重視しているのはその人の実績よりもむしろ人間性や熱意の部分の方が大きいですね。たとえ同じ営業の経験があるからといって、うちでまったく同じ仕事をするわけじゃない。自分の実績にあぐらをかかずに、常に新しいことにチャレンジしていく姿勢が大切ですから、特別以前の経験を問うことはしていません。ただし、仕事に対してどういう姿勢で取り組んできたか、この部分はかなり重視します。
以前、食品メーカーで営業事務をされてた女性が弊社を受けに来られたときのこと。その人の職務経歴書には「新規プロジェクトに参画」と書いてあったんです。「入社2年目の事務職で新規プロジェクト?」と少し不思議に思ったのですが、詳しく話を聞いてみたかったので、面接にお呼びしたんです。そうしたら、その人は実際にはプロジェクトの資料作成とか、そういった細かい部分にしか関わっていなかったんですよ。でも、「このプロジェクトに対して、私なりにこういう思いがあったので、こんなところを工夫して資料を作りました」という風に語ってくれたんです。普通なら「新規プロジェクト参画といっても資料作成だけじゃないか」とがっかりするところなんですが、この人の場合はたとえ実績としては小さいものでも、その仕事に対する熱意が強く感じられたので採用しました。ですから未経験者の方でもその仕事に強い思い入れがあるなら、多少誇張したような書き方をしてもいいんじゃないでしょうかね。未経験者の方にとって書類審査は最大の難関ですから、そういったところから工夫するのはとても重要なことだと思います。
熱意の伝え方で「これはちょっといただけない」というのもあります。それは、「御社で経験をつみたい」とか、「御社でなら成長できると思う」という志望動機。うちは学校ではありませんから、その人を育てるために採用するわけじゃない。「こういう仕事をここでしたい!」「私ならこの会社でこういうことができる」という強い意志を持った人材に、それをさせる環境を与える。その結果、企業も個人も成長していく……これを実現させるのが私たち人事の仕事です。ですから経験がある方でもまったくの未経験の方でも、そういう強い意志を持った方に来ていただきたいですね。
私がグッときた“あの一言”
「どう答えたら買っていただけたんですか?」
わが社では面接の際、未経験の方であっても営業のロールプレイングを行っていただきます。その際、「○○社の方が安いよね?」などと意地悪な質問をするのですが、以前面接したAさんはそうした質問にまったく答えられなかったんです。でもロールプレイングが終わった途端、すごく悔しそうな表情で「いま、どう答えていたらこの製品を買っていただけました?」と聞いてきたんです。こういうガッツある姿勢、私は好きですね。
(情報提供元:@type)
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