携帯電話の契約件数は1億を超え、市場は成熟しつつある。一方で、iPhoneをはじめとするスマートフォンの台頭により、携帯電話の事業構造が大きく変革しつつある。一人で複数台を保有したり、フォトフレームのような新たな用途の開拓で、回線契約をふやす動きが進むと考えられているのだ。
野村総合研究所は、2015年度までの国内を中心とするIT主要5市場の分析と規模予測を行った結果を発表し、モバイル市場の分析を明らかにした。
モバイル市場は、低年齢層の新規加入と高齢者層の保有率の増加、個人による複数台保有の増加、法人契約の増加、およびデータ通信契約の増加によって、携帯電話の契約回線数は、2010年度の1億1,700万回線から2015年度には1億3,400万回線に増加すると予測した。
携帯電話事業者の収入については、スマートフォンの普及に伴い、データ通信の利用が増加し、ARPU(1契約あたりの平均利用料)が回復基調に乗れば、V字回復が見込める。音声ARPUが下げ止まり、データARPUが伸長するシナリオでは、2015年度の収入は8.5兆円まで拡大していくと予想した。
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