MM総研、日本国内の2017年度携帯電話出荷状況を発表!Appleが過去最高台数で6年連続1位に。Androidではシャープが1位に返り咲き、SIMフリーではファーウェイが初のトップに



日本のスマホなどの携帯電話出荷台数をMM総研が調査!

MM総研は10日、2017年度(2017年4月〜2018年3月)における日本国内の携帯電話端末出荷概況を公表し、総出荷台数は前年度比2.7%増の3746万台で6年振りのプラスになったと発表しています。同社では2018年度は総出荷台数3820万台とさらに増加すると予想しています。

またスマートフォン(以下、スマホ)の出荷台数は8.1%増の3258万台で2年連続過去最高となり、このうちのSIMフリー製品の出荷台数は11.9%増の315万台とスマホ全体の9.7%まで増加。一方でフィーチャーフォン/従来型携帯電話(以下、ケータイ)の出荷台数は23.1%減の488万台で過去最低を更新しています。

メーカー別では総出荷台数でもスマホ全体でもAppleが2012年度以降6年連続1位を獲得し、総出荷台数に占めるシェアは43.4%、スマホに占めるシェアは49.9%となり、いずれも前年度比では微減となったものの、圧倒的なシェアは継続しています。

またAppleのiPhone以外ではシャープが総出荷台数およびスマホともに2位となり、Androidスマホではシェア1位となりました。その他、SIMフリー製品でははじめてHuawei Technogies(以下、ファーウェイ)がシェア31.5%で1位となり、このところの移動通信体事業者(MNO)への採用なども含めて日本市場でのシェア拡大が数字にも現れてきています。

年度/出荷台数全体スマホスマホ比率ケータイ
全体SIMロックSIMフリー
201737463258294331587.0488
20163648.63013.62732281.682.6635
20153658.52916.52746170.579.7742
20143788274872.51040
20133941296075.1981
20124181297271.11209

携帯電話全体の出荷台数では以前として2010年頃と比べると少なくなっているものの、2017年度は前年度比ではプラスとなり、さらにスマホでは3000万台をはじめて突破した2016年度をさらに超えて250万台規模の増加で過去最高を更新しています。

一方、ケータイは2000年度の出荷開始以来の過去最低記録だった2016年度を下回ったとのこと。これにより、ケータイが去最高だった2007年度(5055万台)の10分の1となり、全体に対するスマホの割合は過去最高の87.0%、ケータイの割合は13.0%となっています。


メーカー別では全体およびスマホともに1位がApple、2位がシャープ、3位がソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニー)までは同じで、全体では4位が京セラ、5位が富士通とシニア向けケータイなどの影響が大きく、スマホでは4位がサムスン電子、5位が富士通となっており、2位のシャープは全体では2013年以来、スマホでは2012年以来となります。

シェアは1位のAppleは全体の43.4%、スマホの49.9%とそれぞれ前年度の43.5%および52.7%から横ばいもしくは微減ながら出荷台数としては1625万台と前年度の1588万台から増加し、過去最高となっています。なお、2位以下のシェアは細かな数値は公表されていませんが、円グラフからおおよそを推定するとスマホの出荷台数は以下のようなると見られます。

・2017年度の国内におけるメーカー別スマホ出荷台数
メーカー製品名シェア出荷台数
AppleiPhone49.9%1626万台
シャープAQUOS12.5%407万台
ソニーXperia12.5%407万台
サムスン電子Galaxy6.1%199万台
富士通arrows5.5%179万台
ファーウェイHUAWEI3%99万台
※ SIMフリー製品のみ

こうして見ると、SIMフリー製品だけでもファーウェイがかなり上位5位に迫ってきており、今年1月にはau向け「HUAWEI nova 2」も発売していることからスマホ全体ではもう少し上になると推測でき、今年はさらにファーウェイのMNO採用度が増えそうなので2018年度は上位5位に食い込んでくる可能性もありそうです。

・国内におけるApple(iPhone)の出荷台数推移
2017年度1625万台
2016年度1588万台
2015年度1531万台
2014年度1542万台
2013年度1443万台
2012年度1066万台


記事執筆:memn0ck


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